企業兼大株主アマノ東証プライム:6436】「機械 twitterでつぶやくへ投稿

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企業概要

 当社グループにおける研究開発活動は、時間情報システム機器と環境関連システム機器に分け関係会社間で行っております。

 時間情報システム機器については、当社及びアマノ シンシナティ Inc.、アマノ マクギャン Inc.、アキュタイム システムズ Inc.、ホロクオルツ S.A.及びアマノ コーリア Corp.の各会社間で北米地域、欧州地域、アジア・オセアニア地域におけるタイムレコーダー、就業情報・給与計算・人事情報システム、駐車場管理システムのソフト・ハードの相互供給体制と販売促進・保守体系を確立するため、国際バージョンの製品及び関連技術の共同開発を行っております。

 環境関連システム機器については、集塵機、粉粒体空気輸送システム、排気ガス処理システム、脱臭システム等は、グループ各社の技術・市場情報をもとに当社が製品並びに技術開発を行っております。クリーンシステム機器は、当社とアマノ パイオニア エクリプス Corp.がグローバルプロジェクト体制で機器並びにケミカル用品の開発を行っております。

 当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費は2,799百万円であります。

 また、当連結会計年度のセグメント別の研究開発活動を示すと次のとおりであります。

① 時間情報システム事業

 時間情報システムについて、中大規模市場向けの就業ソフトウェア「TimePro-VG」に於いて、表示項目の名称・背景色変更および届出申請画面へ遷移できることで視認・操作性を向上した業種向け拡張機能『デイリーデータ修正画面機能強化』を2023年9月に市場投入いたしました。中小規模市場向け人事労務管理パッケージ「TimePro-NX」では、「TimePro-VG」とのWebAPIデータ連携に対応した『TimePro-NX Ver1.2.6.0』を2023年9月に市場投入いたしました。社会保険手続き電子申請の義務化に対応した「e-AMANO 人事届出クラウドサービス」では、源泉徴収票の摘要欄への前職情報の自動展開などお客様から頂いた声を製品に取り込んでおります。また、e-Gov(デジタル庁)の新しいAPIへの対応や労働保険年度更新、雇用契約書の労働条件明示、定額減税など多くの法改正に伴う対応にも適時対応しております。引き続き人事情報管理を基本とした就業・給与・入室の総合提案による更なる販売拡大を進めてまいります。

 情報ターミナルでは「SX-100/SX-170」の後継モデルとなる「SX-200」の無線LANモデルを2023年1月に、LTEモデルを2023年7月に市場投入いたしました。

 パーキングシステムについては、2023年11月に駐車場データセンター「ParkingWeb」の新サービスとして「アプリ連携サービス」を市場投入いたしました。この機能は商業施設の会員情報と連携し、チケットレスによる入出場、商業施設内での買上金額に応じた割引の自動付与、会員専用のスマホアプリに現在の駐車料金や次の課金までの残り時間をプッシュ通知でお知らせするなど、施設会員様への利便性を向上させました。同じく2023年11月に、社会実験として実施してきた「ネットワーク型ETCシステム」を新サービス「ETCGO」として有料道路市場と駐車場市場向けに正式にリリースいたしました。ETCカード決済によるワンストップ&キャッシュレスで利用者に対し利便性が向上しました。また、「ParkingWeb」の機能追加として、2024年1月には「定期Web申請サービス」を、2024年3月に「データ保管サービス」をそれぞれ市場投入いたしました。その他、法改正によるインボイス対応や新紙幣対応など、社会環境の変化に合わせた対応を実施しております。引き続き、お客様の利便性向上のためサービスの強化を進めて参ります。

 当事業に係る研究開発費は2,390百万円であります。

② 環境関連システム事業

 環境システムについて、2023年12月に金属切削工程で発生する水溶性ミストを捕集するフィルターレスミストコレクター「MRシリーズ」に内蔵型アフターフィルターを搭載いたしました。新開発した小型フィルターにより本体内部へフィルターが搭載できるようになり、コンパクトな形状のままメンテナンス性を向上させ、より細かい粒子の捕集が可能となりました。今後も省エネ対応製品の拡大やスマートファクトリーへの対応などサステナブルな社会の実現へ貢献してまいります。

 クリーンシステムについては、駅、空港、商業施設、倉庫、工場に代表される広大なカーペットフロアやハードフロアのある全ての施設(標準清掃面積:2000 ㎡以上)をターゲットとしたスイーパー(除塵)タイプの清掃ロボット「RSrobo」を2023年5月に市場投入いたしました。屋内のカーペット、セラミック、コンクリートなどの幅広い床面に対して高い除塵能力を有しており、床洗浄前の除塵用ロボットとして幅広く運用いただけます。EGrobo 同様、ティーチング&トレース方式を採用しましたので、どなたでも直感的に操作しやすくなっています。データ通信サービスとしてクラウドサービスである「AMANO Robot Cloud」を活用することで、ロボットの稼働状況の監視や清掃ルート変更が可能となり、現場管理者の工数を大幅に削減します。今後もお客様の困りごとをアマノサポートセンターにてきめ細かく対応してまいります。

 当事業に係る研究開発費は408百万円であります。

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