アシードホールディングス 【東証スタンダード:9959】「小売業」 へ投稿
企業概要
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであり、その達成を保証するものではありません。
(1) 経営方針
当社グループは、「ミッション(使命)」「ビジョン(理想)」そして「バリュー(価値)」の「三位一体となった哲学」をもって経営を推進してまいります。すなわち、「何のために存在するのか(ミッション)」、「何を実現したいのか(ビジョン)」、「何を重視し価値判断の基準とするのか(バリュー)」を明確にし、それを一貫した企業命題と定め、企業行動のよりどころとしてまいります。そして、当社グループの最も重要な経営課題は、この価値命題を研ぎ澄ましていくことであります。当社グループは、顧客、社員、社会及び投資家のロイヤリティを高めるために、事業の企画から製造、販売、サービス及びサポートに至る全てのプロセスにおいて、最高水準の商品とサービス価値を創造し、提供するために活動する企業であります。これこそが当社グループのよって立つ「価値命題」であります。
当社グループは「価格」で競争することをさけて、あくまでも「価値」で勝負することを事業コンセプトのベースとした事業価値の創造によって成長を果たしてまいります。そして常に人間性、社会性、経済性を重視した事業行動によって、事業価値、人間価値、社会価値そして資本価値を高めることにより、バランスあるコーポレート・バリュー(企業価値)の向上を図ります。
(2) 中長期的な会社の経営戦略
当社グループは「ミッション(使命)」「ビジョン(理想)」そして「バリュー(価値)」の「三位一体となった哲学」をもって経営を推進します。事業の企画から製造・販売・サービス・サポートに至るすべてのプロセスにおいて、最高水準の商品とサービス価値を創造し、提供する企業を目指します。また、当社グループは価格で競争するのではなく、あくまでも価値で勝負することを事業コンセプトのベースとした事業価値の創造によって成長を果たします。そして常に人間性、社会性、経済性を重視した事業行動によって企業価値の向上を図ります。
具体的には、4つの重要な成長戦略の実行を推進してまいります。
第1はブランド創造企業への挑戦です。価格ではなく価値で勝負する当社ブランド商品の販売を底上げするため、2024年10月実施予定の組織再編により、アシードブリュー㈱をアシードビバレッジプラス㈱へ社名変更すると同時に、当社ブランド商品の開発・マーケティング機能の強化を図るとともに、アシードブリュー㈱・宝積飲料㈱が担ってきたODMの営業組織と一体化することで、営業力の更なる強化を図ります。また、海外市場、特にASEAN諸国、欧米市場を中心に、アシードブランド商品の輸出の強化を実行します。
第2は自販機運営リテイル事業の競争力強化です。組織の在り方や業務プロセスを徹底的に見直し、競争力のある経営体質に変えるとともに、資本業務提携など業界再編を進め、独立系オペレーターNo.1を目指します。自販機業界は飲料メーカー主導のプロダクトアウトから小売主導のマーケットインへの構造改革の途上にあります。当社グループが率先してマーケットインへ改革し、同業オペレーターとの資本業務提携を進め、売上、収益性、従業員満足度などすべてにおいて業界No.1を目指します。
第3は飲料製造事業の生産性向上です。2024年10月実施予定の組織再編により、アシードブリュー㈱・宝積飲料㈱の2社の製造部門を統合し、製造機能の強化を図ります。統合によって、更なる生産性向上、品質向上を実現するとともに、営業面においては、東西2工場体制による炭酸缶の更なる受注増加、物流コストの削減提案など2工場体制の利点を武器に営業拡大を目指します。特に、省エネ、省人化などの合理化投資を実行し、製造コストを削減してまいります。また、長期的な成長のため、新たな製造ラインの検討や国内の同業パッカーとの資本業務提携の推進など、新たな挑戦を進めてまいります。
なお、再編後の製造会社は社名変更により、アシードブリュー㈱となります。
第4は新規事業創出とシナジー創出のための新規投資の推進です。自販機運営リテイル、飲料製造に次ぐ第3の柱となる事業について、新規事業や事業投資によって新たな分野に挑戦してまいります。既に投資を実行した事業の底上げを図るとともに、既存事業とのシナジーが期待できる分野を中心に、国内の新規投資を推進します。
当社グループは「ASEEDING THE FUTURE 人、地球、未来-すべての笑顔と健康のために」というグループビジョンのもと、当社グループにしかできない種をまき続け、持続的な企業価値の拡大を実現します。
(3) 目標とする経営指標
当社グループは付加価値の増殖による株主資本の充実を図るとともに、株主資本及び総資本の効率的運用と収益性の向上を目標としています。企業価値を高める中期的な経営指標として、次の数値目標を設定しており、これらの実現と同水準の恒常的な確保に努めます。
①ROE(自己資本当期純利益率) ………………12%以上
②ROA(総資産経常利益率) ……………………7%以上
③自己資本比率 ……………………………………35%程度
④配当性向 …………………………………………30%程度
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当社グループでは既存事業における収益性向上を着実に実行することを重要な課題としております。収益性向上の実行において重要な点は次のとおりです。
①適正な価格・条件設定の実行
昨今の物価高により、自販機運営リテイル事業における仕入商品の値上げや飲料製造事業における原材料やエネルギーの値上げが続いております。コストの上昇に合わせた適切な価格転嫁を確実に実行し、利益率の改善を目指します。
②生産性の向上
グループ全体の業務プロセスの改善やシェアサービスの推進、DXによるオペレーションの効率化を実施します。また、生産工場の製造設備の更新を積極的に行い、省エネ・省力化を推進してコスト削減を図ります。
③グループの経営力強化と機能別組織再編
2024年10月に、アシードブリュー㈱及び宝積飲料㈱を会社分割(吸収分割)し、販売部門と製造部門を機能別に再編する予定であります。販売部門では営業一本化によりODM及び大手量販店へ卸売やEC、海外顧客へのグループ商品の輸出・OEM獲得など営業力の強化を図ります。製造部門では、宇都宮、東広島の東西2工場体制によりOEM及び販売会社からの受託生産を担うと共に、納品先や稼働状況による工場選択、両工場で重複する機能の統一や資材の共通化などによるコスト削減や品質管理の向上により企業価値向上を図ります。また、2024年問題に対応した物流機能の内製化を推進し、当社グループの経営能力の底上げを目指します。
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