スズケン 【東証プライム:9987】「卸売業」 へ投稿
企業概要
文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において当社グループが判断したものであります。
(1)会社の経営の基本方針
当社グループでは、「世のため、人のため」「お得意さまに学ぶ」という創業のこころを受け継ぎ、事業領域を「健康創造」と定め、医療と健康に関わる分野で、事業を通して世の中のお役に立つことを会社経営の基本方針としております。
当社グループのお得意さまは、医療機関、保険薬局、医薬品メーカーさまだけでなく、医療・介護に従事される方々、患者さま、さらには、地域住民、地域社会にまで広がっており、これまで築き上げてきたお得意さまとの信頼関係を「伝統資産」と位置づけ、「社会課題の解決」と「社会コストの低減」に貢献する新しい価値を創造し続けることが当社グループの存在意義(パーパス)となります。
当社グループは、今を「第3の創業期」と位置づけ、各事業で培ってきた機能や協業企業のサービスを組み合わせ、新たな価値を提供する「機能総体」の発想により、患者さまの「健康創造」に貢献する「健康創造事業体」を実現し、企業価値向上と持続的な成長を目指してまいります。
(2)目標とする経営指標
当社グループは、2024年3月期から2026年3月期までの中期経営計画において、下記の定量目標を掲げております。
<主要財務指標>
項 目 | 期 間 | 目 標 | 2024年3月期(実績) |
ROE ※ | 各年度 | ROE5%以上 (資本コスト以上の水準) | 7.0% |
営業利益率 | 2026年3月期 | 連結:1.5%以上 *卸売セグメント:1.0%以上 | 連結:1.5% 卸売セグメント1.3% |
投資 | 3カ年累計 | 1,000億円以上 | 約325億円 |
株主還元 | 3年間平均 | 安定的な配当の継続 総還元性向100%以上 | 総還元性向:108.3% |
政策保有株式の縮減 | 2025年3月期末 | 連結純資産額の10%以下 | 15.0% |
※ 長期目標:創立100周年(2033年3月期)までにROE8%以上
<サステナビリティへの取組み>
項 目 | 目 標 | 2024年3月期(実績) | |
E | CO2排出量 (Scope1+2) | 2030年度までに40%削減(2020年度比) (2020年度実績:87,561t-CO2) | 72,586t-CO2 (2020年度比△17.1%) |
S | 女性管理職比率 | 2030年度 20%以上 | 14.2% |
男性育児休業取得率 | 2025年度までに 100% | 73.4% | |
G | コンプライアンス研修受講率 | 毎年100%必須 | 100.0% |
(3)中長期的な会社の経営戦略
当社グループは、中期経営計画「For your next heartbeat ~未来に向けた鼓動を創ろう~」を策定し推進しております。
<2024年3月期~2026年3月期 中期経営計画スローガン>
For your next heartbeat
~未来に向けた鼓動を創ろう~
<スズケングループが生み出す3つの“鼓動”>
・Beat1:地域住民の健康を守る
外部企業との連携を拡大し、地域医療・自治体に対するサービスパッケージを確立する
・Beat2:需給調整機能で社会の無駄を削減
効率的かつ安定的な流通機能を構築することで、医薬品ロスを低減し、安定供給を支える
・Beat3:未来価値の創生できる人材を育成
自ら社会に新しいインパクトを提供することができる、創造的なリーダーシップ人材を育成する
<中期経営計画 骨子>
本中計期間では、「既存事業の変革」と「新たな成長事業の準備」を主なテーマと位置づけております。
「既存事業の変革」においては、サステナブルな社会インフラ基盤の確立に向けてヘルスケア流通改革を実践し、生産性を上げることで一層の利益体質へと転換してまいります。
「新たな成長事業の準備」においては、Chapter ZEROでの取組みと上記各Beatを連動させ、日本の新たなヘルスケアエコシステムの創生に向けて、オープンイノベーションによる発想で協業企業とともに新たな価値創造を図ってまいります。
1 サステナブルな社会インフラ基盤の確立
① ヘルスケア流通改革
② アジア(中国・韓国)事業の再構築
2 日本の新たなヘルスケアエコシステムの創生
③ スマートロジスティクス
④ デジタルヘルスケア
⑤ 地域医療介護支援
⑥ ヘルスケア製品開発
※中期経営計画の詳細につきましては、下記当社ホームページをご参照ください。
https://www.suzuken.co.jp/ir/strategy/
また、証券取引所が要請する「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応」に関しては、既に対応方針を開示しておりますが、2024年3月末のPBRは0.87であるなか、厳しい環境変化へ適応していくためにも、医薬品卸売事業をコア事業とする事業体から健康創造事業体への転換を早期に実現し、「既存事業の構造改革」と「新規事業の創出(新領域へのチャレンジ)」を両利きで実践することで、安定した収益の確保に加え、新しい利益を獲得できる新規事業をいち早く創出していくことが重要であると考えております。
併せて、政策保有株式の縮減や株主還元の強化、将来的には適切な負債の活用を視野に入れたバランスシート改革も実施していくことでROEの向上を実現し、更には非財務情報の開示充実やIR活動の強化など、PER(株価収益率)向上に向けた取組みの強化を図ることで、PBR1倍超の早期実現へ繋げてまいります。
<資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応方針>
1 PBR改善に向けた目標とする指標
・中期経営計画(2024年3月期~2026年3月期)においては各年度ともROE5%以上(資本コスト以上)
※ 現在の当社資本コストを5%程度と推計
・創立100周年(2033年3月期)までにROE8%以上達成
2 具体的な取組み
※「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応方針」の詳細につきましては、下記当社ホームページを
ご参照ください。
https://www.suzuken.co.jp/ir/strategy/
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