サンリツ 【東証スタンダード:9366】「倉庫・運輸関連業」 へ投稿
企業概要
当グループの経営方針、経営環境、及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当グループが判断したものであります。
(1)経営方針
《経営理念》
当グループは、『経営品質の向上』を事業活動の中核にすえ、「お客様の意思を尊重し、お客様にとってより品質の高いロジスティクス・サービスを提供する」ことで豊かな社会の実現に貢献してまいります。
「美しく魅力のある会社 サンリツ」の実現を目指します。
(2)経営戦略等
《ビジョン》
オペレーションからソリューションへ
当グループは創業以来、高い技術力、作業品質のもと、顧客ニーズに確実に対応する「オペレーション」の力を培ってきましたが、今後は「オペレーション」の力を土台として、お客様との対話を繰り返すことで、今まで引き出せなかったニーズだけでなく、お客様さえ気づいていない真のニーズを引き出し、解決する「ソリューション」の力を身に着けていくことが重要であると考えております。
具体的には、ターゲット市場をB to B物流と定めて、強みである梱包技術を生かせる工作機械・精密機器・医療機器分野において、顧客ニーズや期待を超える価値の提供を目指してまいります。
(3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当グループは、経営の主たる指標として、売上高営業利益率を用いております。安定的な成長を維持するためには、確固とした収益基盤づくりが不可欠であるとの認識のもとに、2025年3月期においては、人手不足、人材不足の解消として、積極的に中途採用を実施及びソリューション人材育成に注力する等、次の成長のための土台づくりへの投資がかかることを勘案し、売上高営業利益率4.5%を目標として掲げております。
(4)経営環境等
物流業界におきましては、国際貨物は、欧米の過剰在庫の解消、海外設備投資意欲の持ち直しの影響を受け、輸
出量はコロナ禍前の水準に回復することが予想されます。また、物価上昇及び円安基調が継続することを背景に消
費財は伸び悩む一方、生産財は増加が見込まれ、輸入量は増加することが予想されます。国内貨物は、建設関連貨
物の減少を背景に、輸送量は減少傾向が予想されます。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
このような状況の中、当グループは、社会環境の変化から増大する各種コストへ対応するべく、収益性向上へ向
けて、中・長期的ビジョン「オペレーションからソリューションへ」を達成するため、グループ一丸となって取り
組んでまいります。より一層顧客との対話を重ねることで、ものづくりへの理解を深め、当社にしかできないソリューションを提案し、顧客との取引領域の拡大を図り、シームレスな物流サービスを提供することで、顧客の生産効率向上を追求してまいります。併せて、サービスの適正価格を追求していくことで、外部環境の影響による取扱量減少にも耐えうるよう、収益体質を強化してまいります。
また、ソリューションを実現する人材の確保及び育成に注力することに加え、サステナビリティへの取組みとし
て、ダイバーシティ&インクルージョンの推進及び働きがいのある職場の実現を目指すとともに、省人化・省力化
を目的とした物流DXを推進していくことで、持続的な成長に向けた事業運営の基盤強化に取組んでまいります。
なお、米国子会社におきましては、米国西海岸の新倉庫は安定稼働しており、今後さらなる業容拡大のための施
策を検討してまいります。
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