企業兼大株主群馬銀行東証プライム:8334】「銀行業 twitterでつぶやくへ投稿

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企業概要

 当行グループのサステナビリティに関する考え方及び取組は、次のとおりであります。

 なお、以下の記載における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当行グループが判断したものであります。

(1) サステナビリティに関する考え方

当行グループは、2019年2月に「群馬銀行グループSDGs宣言」を策定し、2022年4月には同宣言を改定しております。当行グループの事業内容や営業エリアから、特に貢献が可能なSDGs「10目標」を中心に4つの重点課題を定め、事業活動を通じた社会・環境課題等への取組みを進めております。また、当行グループは、パーパス「私たちは『つなぐ』力で 地域の未来をつむぎます」の実現に取り組んでいくことが、SDGs達成への貢献及び持続可能な社会の実現と経済的価値の創造につながっていくと考えております。

<群馬銀行グループSDGs宣言>


当行は、2009年5月に制定・公表した「群馬銀行環境方針・環境行動基準」に基づき、自ら環境負荷の低減に取り組むとともに、公益財団法人ぐんぎん財団を通じて環境保全活動の支援や環境保全教育にも取り組み、事業活動を通じて環境保護に貢献できる金融商品の販売を行うなど、環境保全に関する積極的な取組みを続けております。


(2) 気候変動への対応(TCFD提言への取組み)

当行は、「群馬銀行グループSDGs宣言」の重点課題の1つである「地球環境の保全と創造」に向けた取組みとして、2020年7月にTCFD提言への賛同を表明し、気候変動が当行の経営にもたらす影響等の分析を行うとともに、当行の温室効果ガス排出量削減や脱炭素化に取り組むお客さまへの支援に取り組んでおります。

地域の基幹産業である自動車セクターについては、電動化等の急速な進展により取り巻く環境が大きく変化していることから、移行リスクの対象セクターとしてシナリオ分析を行っております。また、地域の自動車サプライヤーに対する個社別のエンゲージメントを通じて、各サプライヤーに応じた中長期的な伴走支援に取り組んでおります。

気候変動への取組みを強化することで、地域の未来をつむいでいきたいと考えております。

 ① ガバナンス

 <ガバナンス体制>

当行では、気候変動への対応を含むSDGsやESG等のサステナビリティに関する取組みを経営の重要事項として捉え、ガバナンス体制を構築しております。

サステナビリティへの取組みをさらに強化し、中長期的な視点による経営戦略の構築と各施策の実効性を図るため、頭取を委員長としたサステナビリティ委員会を設置しております。

サステナビリティ委員会は、原則として年4回開催し、サステナビリティに関する取組方針の策定や計画の進捗状況報告等を主な協議・検討事項としております。サステナビリティ委員会での協議・検討事項は、委員会開催の都度、頭取の諮問機関であり業務上の重要な事項に関し協議を行う常務会に付議・報告することとしております。また、取締役会には原則として年4回報告を行うことで、取締役会が監督を行う態勢としております。なお、サステナビリティに関する重要事項については、取締役会に付議し、取締役会が意思決定を行っております。


  当事業年度においてサステナビリティ委員会を4回開催しており、主な議題は以下のとおりです。

  [サステナビリティ委員会における主な議題]

  ・TCFD提言に基づく取組み状況および開示

  ・サステナブルファイナンス目標達成に向けた取組み

  ・取引先および地域のサステナビリティ向上に向けた取組み

  ・温室効果ガス排出量削減に向けた取組み

 <業績連動型株式報酬>

社内取締役に対する業績連動型株式報酬の評価指標のうち、非財務指標について、「当行の温室効果ガス排出量の削減率」や「再生可能エネルギー事業向け融資の実行額」等、気候変動への対応を含むSDGs達成への貢献を測る指標を採用しております。

 ② 戦略

 A 気候変動関連のリスク・機会の特定

気候変動に伴うリスク(物理的リスク・移行リスク)と機会については、短期(3年)、中期(10年)、長期(30年)の時間軸で、定性的な分析を行っております。

種類

概要(時間軸)

物理的リスク

水害等に伴う不動産担保(建物)の毀損 (短期~長期)

お客さまの事業施設の被災に伴う事業停滞による信用リスクの増加 (短期~長期)

当行事業施設の毀損等による事業コストの増加 (短期~長期)

移行リスク

気候変動に関する規制や税制等の強化が、お客さまの業績にネガティブな影響を及ぼすことによる信用リスクの増加 (中期~長期)

低炭素・脱炭素製品への移行コストの増加や消費者の製品嗜好の変化等への対応の遅れなどお客さまの業績にネガティブな影響を及ぼすことによる信用リスクの増加 (短期~長期)

当行が十分な情報開示を行っていないと判断された場合の当行のレピュテーションの低下 (短期~長期)

機会

脱炭素社会への移行を支援する新たな金融商品やサービスの提供 (短期~長期)

当行営業拠点の省資源・省エネルギー化による事業コストの低下 (短期~長期)

気候変動に伴う災害対策のための公共事業や企業の設備資金需要等の増加 (短期~長期)

 B シナリオ分析

物理的リスク及び移行リスクについて、複数の温度帯シナリオを用いて、各シナリオ下における当行の与信費用の増加額を推計しました。以下のとおり、いずれの分析においても、当行財務への影響は限定的であるとの結果となりました。

 <物理的リスク>

物理的リスクについては、気候変動に起因する自然災害の大半を占め、国内で発生確率の高い水害による影響を分析しました。分析にあたっては、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の8.5シナリオ(4℃シナリオ)を前提に、ハザードマップを利用して推計した「当行が保有する担保不動産の価値毀損額」及び「浸水に起因するお客さまの事業停滞日数」から、2050年までの当行の与信費用の増加額を試算しました。

分析の結果、2050年までの与信費用の増加額は最大で53億円となりました。

シナリオ

IPCC/RCP8.5(4℃シナリオ)

想定される主な動き:規制の導入が鈍く、地球温暖化がさらに進む

分析対象

国内に本店を置く融資先中小企業

分析内容

ハザードマップを利用して推計した当行担保不動産(建物・マンション)毀損額・お客さまの業績悪化による売上減少額から、与信費用への影響を推計

分析結果

2050年までの与信費用増加額:最大で53億円

 <移行リスク>

TCFD提言で気候関連の財務影響を受けやすいとされるセクターのうち、気候変動への影響度と当行のエクスポージャーという観点から、「自動車」及び「エネルギー(電力、石油・ガス)」セクターを分析対象として選定しました。

2℃以下シナリオを基に、シナリオの予測データやセクターごとに設定したモデル企業の公開情報等を活用して、脱炭素社会への移行に伴うお客さまの財務悪化による与信費用の増加額を試算しました。

分析の結果、2050年までの与信費用の増加額は累計で71億円となりました。

シナリオ

IEA/NZE2050(1.5℃シナリオ)、IPCC/RCP2.6(2℃シナリオ)

想定される主な動き:気温の上昇を抑制するために、必要な規制や技術革新が

          導入される

分析対象

「自動車」「エネルギー(電力、石油・ガス)」セクター

分析内容

・セクターに対して想定される事業インパクトを定性的に評価

・定性分析に基づき、セクターごとにモデル企業を選定してシナリオの予測データや公開情報等を基に将来の業績変化を予想

・上記分析結果を事業内容や取扱製品等を考慮しながらセクター全体に展開し、与信費用の増加額を試算

分析結果

2050年までの与信費用増加額:累計で71億円

 C 炭素関連資産の状況

当行の与信残高に占める炭素関連資産の割合は、約23.8%となっております。

(「エネルギー」「運輸」「素材・建築物」「農業・食糧・林業製品」セクター向けエクスポージャー。2023年3月末の貸出金、支払承諾、外国為替、私募債等の合計。ただし、水道事業、再生可能エネルギー発電事業を除く)

 ③ リスク管理

当行は気候変動に起因する物理的リスクや移行リスクが当行の事業運営や戦略・財務計画に大きな影響を与える重要なリスクと認識しております。シナリオ分析等により把握した各種リスクについて、「信用リスク」「オペレーショナル・ リスク」などリスクカテゴリーごとに影響を把握し、既存の枠組みの中で管理する態勢を整備してまいります。

シナリオ分析の結果等を踏まえ、気候変動への対応や脱炭素社会への移行に向け、お客さまとの対話(エンゲージメント)を強化しております。お客さまごとの課題やニーズを深く理解しソリューションを提供することで、ビジネス機会の創出や管理の強化につなげてまいります。

また、2021年6月に「環境・社会に配慮した投融資方針」を制定し、新設の石炭火力発電所を資金使途とする投融資は原則として行わないなど、気候変動リスクへの影響が大きいセクター向け与信の取組姿勢を明文化しております。

 <環境・社会に配慮した投融資方針>

群馬銀行は、事業活動を通じて持続可能な社会の実現を目指すため、環境及び社会課題解決に向けたお客さまの取組みを積極的に支援してまいります。

一方、環境への負荷や人権問題など社会への影響の大きい事業等に対する投融資に関しては、以下のとおり慎重に判断し、環境や社会への負の影響を低減・回避するよう努めます。

 [石炭火力発電事業]

新設の石炭火力発電所を資金使途とする投融資は原則として行いません。但し、石炭火力に頼らざるを得ない当該国・地域の電力・資源事情等を踏まえ、例外的に取組みを検討する場合には、OECD公的輸出信用アレンジメント等の国際ガイドラインや発電効率性能、環境への影響等を勘案したうえで、慎重に検討を行います。

 [兵器等製造]

戦争等に使用される、殺戮・破壊を目的としたクラスター弾などの非人道的な兵器を製造している企業への投融資は行いません。

 [パーム油農園開発事業]

環境保全や人権保護の観点から、パーム油農園開発事業への投融資については、国際認証(RSPO ※1)の取得状況や環境への配慮や人権侵害の有無など、地域社会とのトラブル発生状況に十分注意のうえ、投融資判断を行います。

 ※1 Roundtable on Sustainable Palm Oil(持続可能なパーム油のための円卓会議)

パーム油に関連する7セクター(パーム油生産業、搾油・貿易業、消費者製品製造業、小売業、銀行・投資会社、環境NGO、社会・開発系NGO)で運営する非営利組織。「原則と基準」に基づき農園やサプライチェーンを認証。

 [森林伐採事業]

森林伐採事業向け投融資を検討する際には、国際認証(FSC ※2、PEFC ※3)の取得状況や環境への配慮など、地域社会とのトラブル発生状況に十分注意のうえ、投融資判断を行います。

 ※2 Forest Stewardship Council(森林管理協議会)

    「適切な森林管理」を認証する国際的な組織。 

 ※3 Programme for the Endorsement of Forest Certification(森林認証プログラム)

持続可能な森林管理のために策定された国際基準(政府間プロセス基準)に則って林業が実施されていることを第三者認証する「森林管理認証」。

 ④ 指標及び目標

 A サステナブルファイナンス

サステナブルファイナンスは、環境課題(再生可能エネルギーや省エネ設備等)や、社会課題(創業、事業承継、医療等)の解決に資するファイナンスを対象としております。地域のサステナビリティ実現に向け、環境・社会課題等への取組みをさらに進めていくため、2022年度から2030年度までの中長期的なファイナンス目標を設定しております。サステナブルファイナンスに積極的に取り組むことで、地域のESG課題の掘り起しや解決につなげてまいります。

 

2024年度
目標

2030年度

目標

 

2022年度

実績

サステナブルファイナンス
累計実行額(2022年度以降)

5,000億円

1兆5,000億円

 

2,662億円

 

うち環境分野

3,000億円

1兆円

 

1,160億円

また、地域の脱炭素化への取組みとして、再生可能エネルギー開発支援に向けた総額500億円の投融資枠(ファンド)「GBグリーンファンド」を2021年10月に設定しております。本ファンドを通じて、再生可能エネルギー開発を支援し、温室効果ガスの削減に貢献するとともに、分散電源の普及等によるエネルギーの地産地消や地域活性化にも取り組んでまいります。

 

2021年度

2022年度

GBグリーンファンド累計実行額

(2021年10月以降)

183億円

461億円

 B 温室効果ガス排出量削減

地域の環境課題解決に積極的に取り組むことで、脱炭素社会の実現や社会の持続的発展に貢献していくため、当行における温室効果ガス排出量削減目標を設定しております。2022年度の温室効果ガス排出量は、8,272t-CO2であり、2013年度比26.2%の削減となりました。

 

2024年度
目標

2030年度

目標

 

2021年度

実績

2022年度

実績

温室効果ガス排出量削減

(2013年度比)

50%削減

ネットゼロ

 

8.5%削減

26.2%削減

当行ではこれまで、当行本店ビルや電算センターの電力をすべて再生可能エネルギー由来の電力に切り替え、電力使用に伴う温室効果ガス排出量実質ゼロの建物としております。今後も、店舗屋根へPPAによる太陽光発電設備設置やネーミングライツを取得した「ぐんぎん尾瀬片品発電所」により、地元電源の使用割合を増やしてまいります。また、再生可能エネルギーの創出や電気自動車の導入等、脱炭素に向けた取組みを一層強化してまいります。

 [主な取組み]

 ・2022年4月  本店ビルの電力をすべて再生可能エネルギー由来の電力に切り替え 

 ・2022年11月 全店(一部対象外店舗を除く)に電気自動車導入を決定。順次導入中

  ・2023年4月  電算センターの電力をすべて再生可能エネルギー由来の電力に切り替え

 ・2023年10月 高崎田町支店のPPA電力供給開始予定

・2024年1月  北毛地区9店舗及び電算センターの一部の電力を「ぐんぎん尾瀬片品発電所」由来の再生可能エネルギーに切り替え予定

 <ファイナンスによる温室効果ガス削減への取組みについて>

当行では、2019年11月にグリーンボンド、2021年10月にサステナビリティボンドを地方銀行で初めて発行しました。

グリーンボンド、サステナビリティボンド発行による資金調達額300億円のうち、200億円をグリーンプロジェクトに充当しております。これによる温室効果ガス削減量は60,537t-CO2/年となり、約33,000世帯の年間CO2排出量(電気)に相当します。また、同削減量は当行の2022年度の温室効果ガス排出量である8,272t-CO2を大きく上回ります。

[グリーンプロジェクト充当による温室効果ガス削減量]                   (単位:t-CO2/年)

再生可能エネルギー

エネルギー効率

クリーンな輸送

合計

太陽光発電

水力発電

バイオマス発電

6,197

21,922

32,193

157

65

60,537

      (注)  環境省「令和3年度家庭部門のCO2排出実態統計調査結果の概要(確定値)」をもとに算出しております。

当行では、温室効果ガス排出量の計測範囲の拡大に向けて取り組んでおり、今年度、当行行員の出張・通勤に伴う排出量の試算を行いました。今後も、計測範囲の拡大等の検討を進めてまいります。

(単位:t-CO2)

 

計測項目

2021年度

2022年度

スコープ3

カテゴリ1の一部 (コピー用紙購入)

263

249

カテゴリ6 (出張)

43

58

カテゴリ7 (通勤)

1,069

1,013

[計測方法] カテゴリ1  :排出量=購入した製品の金額×排出原単位

 カテゴリ6、7 :排出量=移動手段別の交通費支給額合計×排出原単位

計測にあたっては、環境省・経済産業省「サプライチェーンを通じた温室効果ガス排出量算定に関する基本ガイドライン(ver.2.5)」及び、環境省「サプライチェーンを通じた組織の温室効果ガス排出等の算定のための排出原単位データベース(Ver.3.3)」を使用。

<スコープ3カテゴリ15について>

金融機関にとって、スコープ3カテゴリ15(投融資先の温室効果ガス排出量)は、気候変動におけるリスクと機会を捉えていく重要なものと考えられることから、PCAFスタンダードの計測手法に基づき、2023年3月末時点における国内の事業性融資先法人に対する投融資を対象に試算を行いました。今後、計測の高度化に向けた検討を進めてまいります。

※ Partnership for Carbon Accounting Financials

投融資先の温室効果ガス排出量の計測・開示を標準化するための基準を開発する国際的なイニシアティブ。

       [業種別排出量(TCFD炭素関連セクター14業種)]

業種

炭素強度

(t-CO2/百万円)

排出量

(t-CO2)

 

業種

炭素強度

(t-CO2/百万円)

排出量

(t-CO2)

農業

5.37

36,269

 

自動車

3.09

420,622

製紙・林業

3.52

139,840

 

電力

24.51

461,867

飲料・食品

3.64

586,674

 

不動産管理・開発

0.87

155,956

金属・鉱業

4.52

695,871

 

陸運

2.90

484,818

化学

4.75

231,483

 

海運

9.39

24,583

石油・ガス

3.21

323,833

 

空運

12.38

480

建築資材・資本財

4.85

1,560,283

 

その他

1.64

3,674,053

 

 

 

 

合 計

8,796,632

   [排出量の算定式]

 投融資先の温室効果ガス排出量(ファイナンスド・エミッション)は、投融資先の資金調達総額に占める当行の投融資額の割合(アトリビューション・ファクター)に投融資先の温室効果ガス排出量を掛け合わせて計算しております。

※ プライム上場企業で自社HP等において排出量を開示している場合は開示情報、それ以外の企業については推計値を使用


   [業種別炭素強度の算定式]

 業種別炭素強度は、業種毎に以下の算定式で導出しております。


(3) 人的資本、多様性への取組み

当行は、パーパス『私たちは「つなぐ」力で地域の未来をつむぎます』の実現に向けて、人材戦略「創造力発揮に向けた人材改革」を掲げるとともに、中期経営計画「Innovation for“Purpose”」では、当行の強みである人材力を磨くことで「つなぐ」力を強化し、多様化する地域の課題・お客さまのニーズへの対応、デジタルへの対応及び新たな事業への対応に努めております。

また、当行は人材戦略に基づく人材育成方針・社内環境整備方針及び非財務KPIを定め、諸施策に取り組んでおります。なお、本方針及び非財務KPIは以下の「①戦略」「②指標及び目標」にそれぞれ記載しております。


 ① 戦略

<人材育成方針>

「パーパスの実現に向けて、一人ひとりの個人パーパスを起点とした自律的なキャリア形成と挑戦を支援し、人材の価値を向上させていきます。」

 

 私たち群馬銀行グループは、2021年11月にパーパス『私たちは「つなぐ」力で地域の未来をつむぎます』を制定しました。
お客さまや地域のニーズが高度化・多様化するなか、その期待に応えていくための「つなぐ」力の強化に向けて、全ての役職員に対して自律的に意欲や能力を高めていく機会を提供し、グループ内外のステークホルダーと連携して創造力と総合力を発揮し、パーパスを実現できる人材の育成を図っていきます。また、役職員一人ひとりが地域社会とともに持続的に成長することによってイノベーションを創出し、地域社会の未来をつむいでいきます。

 <社内環境整備方針>

「価値創造の源泉である役職員一人ひとりが、お互いの個性や能力を認め合いながら心身共に健康で活躍し続け、Well-beingを実現できる環境を整備していきます。」

 

 仕事やキャリア形成に関する価値観が多様化するなか、私たちは働き方改革やダイバーシティ&インクルージョンに積極的に取組むとともに、個々の能力を最大限に発揮できる「適所適材」の活躍機会の提供等により、全役職員が生き生きと働きがいを持ちながら活躍し続けられる健全で快適な職場環境を構築し、一人ひとりのWell-being実現を目指していきます。

 ② 指標及び目標

重点課題と主な施策

非財務KPI
(注) 1  (注) 2

 

2024年度
目標

2022年度

実績

 

ジョブ型人事制度への転換

 

 ・「適所適材」の人材配置と処遇

 ・自律的な挑戦に対する機会の提供

 ・専門人材等の積極的な中途採用

 ・タレントマネジメントの強化

 

 

ジョブインターン実施者数

 

80名

49名

中途採用比率

 

 15%

4%

専門資格保有者数

※年度末における人数 (注) 3

 

290名

264名

 

人材総合力の強化

 

・「キャリアオーナーシップ」の
醸成

 ・行員のデジタルリテラシー向上

 ・リスキリングの強化

 ・経営人材の育成

 

一人あたり人材投資額

(注) 4

 

130千円

109千円

ITパスポート取得者数

※年度末における人数

 

1,000名

785名

副業制度利用者数

※年度末における人数

 

21名

 

専門人材の育成

 

 ・専門スキル向上に向けた取組みの
   強化

 ・行外研修・出向を活用した育成

 ・専門人材への積極的な登用

 

スキルチェック上級者数

※年度末における人数 (注) 5

 

850名

767名

行外研修派遣者数

 

100名

68名

専門人材(エキスパート等)
任命者数 (注) 6

 

15名

11名

 

D&I推進

 

 ・女性・中途採用者の積極的な登用

 ・男性の育児参加を後押しする組織
 風土醸成

 ・D&Iリテラシー向上に向けた研修等
 の実施

 ・「L-NEXT(女性活躍促進チーム)
 等によるボトムアップの取組み

 

女性管理職比率

 

18%以上

16.0%

中途採用者の管理職登用率
[参考:新卒入行者の同登用率]

 

36.1%
 [38.6%]

男女間賃金差

 

 

 

 全労働者

 

49.6%

 正規雇用労働者

 

56.6%

 パート・有期労働者

 

63.8%

男性育休等取得率

 

100%

133.3%

男性育休等平均取得期間

 

6.5日以上

10.8日

 

Well-beingの向上

 

 ・「働きやすさ」と「働きがい」の
 促進

 ・1on1ミーティングの実効性向上

 ・健康経営の推進

 

有給休暇取得率

 

70%

80.5%

個人パーパスの実践度合い

 

(注) 7

エンゲージメントスコア
[参考:ベンチマークとの差異]
 (注) 8

 

人間関係 74 [+1]

支援   72 [+1]

自己成長 65  [±0]

健康経営優良法人認定

 

継続取得

取得済

 (注) 1 非財務KPI(目標・実績)は、当行グループにおいて主要な事業を営む銀行単体の計数としております。

2 目標を設定していない非財務KPIは、2024年度目標欄に計数を記載しておりません。

3 専門資格は、中小企業診断士、FP1級、証券アナリスト、公認AMLスペシャリスト、高度情報処理技術者・情報処理安全確保支援士としております。

4 一人あたりの人材投資額は、「研修に係る費用(資格取得費用、研修派遣者の人件費、研修所経費等)÷業務職の年度平均在籍者数」にて算出しております。

   5 スキルチェックにおけるスキル分野には、預かり金融資産、審査、法人営業、個人融資、事務(営業コース)、事務(融資・外為コース)があります。

   6 2024年度目標を2025年4月における人数、2022年度実績を2023年4月における人数としております。

   7 個人パーパスの実践度合いは、エンゲージメント調査のなかで、個人パーパスに関する設問を用意し、その回答結果を基に計測することを検討しております。

   8 従業員のエンゲージメントを可視化し調査結果を分析するツール「wevox」のエンゲージメントスコアにおけるベンチマークは、金融業(1,001~5,000人規模)の平均としております。

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