企業兼大株主明和産業東証プライム:8103】「卸売業 twitterでつぶやくへ投稿

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企業概要

(1) 会社の経営の基本方針

「明光和親」= 事を処するに公正明朗、全社員が和を旨としてお互いに協調し、真に暖かみのある事業体をつくると共に、事業を通じて広く社会に貢献する。

「明光和親」という企業理念は、企業の経営は人の問題であり、人格を尊重し合い和やかな交わりを開くという考え方に基づくものです。当社グループは、この考え方を基に、それぞれが常に自己研鑽に努め、その能力を最大限に発揮することで会社全体をより強い個の集団とすること。それを基盤に、事業を通じて広く社会に貢献し、社員もまた良き恩恵を受けるような事業体の実現を理想として目指してまいります。

(2) 目標とする経営指標

 当社グループは、連結経営の収益力向上のための基盤強化を重視し連結純利益を経営指標としております。また、自己資本に対する経営の効率性を高めるため、ROE(連結自己資本当期純利益率)7%を維持できる収益基盤を作り、中長期において二桁の実現を目指してまいります。

(3) 中長期的な会社の経営戦略と対処すべき課題
①サステナビリティに係るマテリアリティ

 当社におけるサステナビリティへの取組みをさらに強化し企業価値向上と持続可能な社会への貢献を推進するために、当社グループの事業及び戦略と関連性が高いサステナビリティ課題について、中長期的な影響をリスクと機会の両面から分析し、以下の通りマテリアリティを特定しました。

 詳細は当社ウェブサイトをご参照ください。
 https://www.meiwa.co.jp/sustainability/
 

②中期経営計画

 当社グループは、既存ビジネスがカーボンニュートラルへの取り組みやデジタル技術の進展などに大きく影響を受ける状況の中、既存事業の収益性・効率性の向上とともに、社会や市場、ビジネスの変化を捉え新たなビジネスを創出することで、企業価値の更なる向上と新たな価値の創出を目指すべく、2026年3月期を最終年度とする3ヶ年の中期経営計画を策定し、取り組みを推進しております。

イ. ビジョン

 当社は、「これまで を これから へ、新たな未来を切り拓く」を、10年先を見据えたビジョンといたしました。変化し続ける環境に適応しながら新たな価値を創造し続け、持続的な成長を実現いたします。

ロ.経営指標・定量目標

 

2023年度

2024年度

2025年度

連結純利益

22億円

24億円

26億円

ROE

7%以上を目標とし、中長期で二桁の実現を目指す

株主還元

財務健全性を維持しつつ、連結配当性向50%を基本として、

機動的な株主還元を行う

基盤・成長投資金額

35~45億円

ハ. 基本方針及び施策

 当社は、企業価値の更なる向上及び新たな価値創造を実現するための基本方針を以下の通り定めました。

・あらゆることに変化を求め、挑戦し続ける
・新たな事業創出を通じ、人と会社を成長させる
・機能や強みに磨きをかけ、稼ぐ力を高める

 この基本方針に則り次の5つの施策を実施いたします。

a.新たな領域での事業開発

 新たな領域において、収益の柱となるような新規事業の創出を行うべく、投資パイプラインの強化や企業内起業家の育成・支援、そしてM&Aの推進やスタートアップとの共創といった施策によって事業開発を推進していきます。

b.既存事業の収益性・効率性の向上

 既存事業においては、注力領域における事業の強化、資本の効率化推進、事業ポートフォリオの最適化等を施策とし、収益性と効率性を向上させていきます。

c.人材への投資強化

 事業を生み出す人材の開発、専門性を持つ人材の育成・獲得、グローバルに活躍できる人材の育成強化、能力発揮を促進する働き方の改革、全社員をデジタル人材として育成を通じて多様な個の集団の形成と能力を発揮する環境の整備を行います。

d.デジタル化の推進

DXを推進する人材の育成・獲得やデジタル技術を活用した生産向上を行い業務の効率化や新たなビジネスの創出する体制を整備します。

e.連結経営の深化

 環境の変化を企業価値向上に繋げるコーポレート機能として、変化を捉え分析する体制の整備と施策立案力を更に高め、資本効率化に向けた財務施策を行います。

 また、事業投資先における経営基盤の充実、リスクマネジメント機能の更なる向上を行い事業投資先へのガバナンスを強化します。

③中期経営計画の進捗状況

 上記の各施策の進捗状況は以下の通りです。

イ. 新たな領域での事業開発
a.投資パイプラインの強化及びM&A推進、スタートアップとの共創

 スタートアップ企業とのネットワークの充実化や各種社会課題の解決に向けた新たな技術・ビジネスモデル等の情報取得機会の強化を目的としてインパクト/ESG投資ファンドへの出資を実施いたしました。ファンドへの投資及びその投資先への各種施策を通じ、社会課題の解決を目指します。

b.企業内起業家の育成・支援

 新たな領域でのビジネス開発のためMeiwa Mirai Hub(企業内起業家育成研修)を実施し、その中から社内ベンチャー制度へ4つの案件が申請され事業化に向けた具体的な取り組みを開始いたしました。

ロ.既存事業の収益性・効率性の向上
a.注力領域(モビリティ・環境・生活)における事業の強化

 モビリティ領域

・サプライチェーンの混乱解消によるクミ化成グループの収益改善
・クミ化成三重工場新設により生産体制を強化
・菱達化成に対する設備投資のための増資により、低膨張で高い耐久性をもつLiB部材の量産体制を確立

 環境領域

・トヨタ、五鉱と合弁会社設立を合意し、中国における電池リユース・リサイクル事業を推進
・バイオプラスチック、石炭由来ベースオイル、植物由来ポリオール等、環境負荷の低い商材の取扱いを拡大
・再生プラスチック、廃油等の資源循環チェーンの確立に向けた取り組みを推進

 生活領域

・日本、海外市場における販売代理店としての各種LCP製品の市場開拓
・デジタルを活用したコンビニ内外装材の新たな供給網の確立
・十全の郡山基地増強や東京グラスロンの配送センター新設等、事業投資先の機能を強化

b.資本の効率化推進

 バランスシートを意識した事業展開

・2023年度より事業別ROICを社内管理指標とし、B/Sを意識した事業運営を開始
・高付加価値品の取扱いによる利益率改善や適正な在庫管理、取引条件の見直し、保有資産の見直し等を実行し、資本の効率性を追求

c.事業ポートフォリオの最適化

 中国事業の合理化

・組織再編や取引の見直し、事務所の統廃合等によって中国事業の合理化・効率化を実施し、既存ビジネスの強化や新規ビジネス創出のために経営資源を再配分

 低採算事業の見直し

・当社グループが発揮する機能や役割の観点から取引を見直し、経営資源を再配分

 グループ全体での機能効率化

・九州営業所の十全移管による無機薬品ビジネスの商圏拡大と半導体市場への注力
・東京グラスロンの建商合併による経営・営業・物流面の効率化と北関東地域での商圏を拡大

ハ. 人材への投資強化

Meiwa Mirai Hub(企業内企業家育成研修)を開始し、新たなビジネス創出に向けた取り組みを強化いたしました。海外現地法人へ若手社員の派遣を実施し異文化間での人材交流の活性化を図りました。また、優秀な人材確保や定着に向け従業員給与のベースアップを実施いたしました。

ニ. デジタル化の推進

 業務の効率化や新たなビジネスの創出を促すため、デジタル化の推進を図りました。

a.デジタルツールの導入

CRM等のデジタルツールの導入により業務の効率性・生産性の向上

b.DX推進人材育成研修の実施

 顧客に対して新たな価値を提供するため、DX推進人材育成研修を実施し社内のデジタルリテラシーを醸成

ホ. 連結経営の深化

 連結経営におけるガバナンス体制の強化を実施いたしました。

a.連結経営基盤の整備

 東南アジアの海外現地法人(Meiwa Vietnam Co., Ltd.、Meiwa(Thailand)Co., Ltd.、Thai Meiwa Trading Co.,Ltd.、PT. Meiwa Trading Indonesia)において、事業拡大を支える経営基盤の強化に着手

b.リスクマネジメント機能の強化

 連結グループの取り巻く事業リスクを俯瞰し分析することにより、固有リスクの管理手法を高度化し、リスクマネジメントシステムの実効性を向上

c.危機管理体制の整備

 危機管理体制における全体的な体系の整理を実施

 また、定量面における進捗状況は以下の通りです。

 

2023年度実績

連結純利益

27.5億円

ROE

7.5%

株主還元

・2024年3月期期末配当 一株当たり34円

・1,975,000株、10億円を上限とする自己株式の取得を実施中

(取得期間:2024 年3月 13 日~2024 年9月 20 日)

基盤・成長投資金額

2.6億円

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