セガサミーホールディングス 【東証プライム:6460】「機械」 へ投稿
企業概要
当グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性のある事業等のリスクは以下のとおりであります。以下に記載したリスク以外でも当グループの想定を超えたリスクが顕在化した場合には、当グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。また、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当グループが判断したものであります。
(1) 重要なリスク
①個人情報等の情報管理について
当グループでは、事業遂行上、顧客の機密情報や個人情報を間接的に入手し取り扱う機会があり、これらの情報資産を保護するため、情報管理規程を定め、サーバー設備のセキュリティ強化、社内ネットワークや情報機器の適切なセキュリティ手段を講じることによる不正アクセス防止等の措置を講じ、情報管理については万全を期しております。しかしながら、不測の事態により情報漏洩等の事故が発生した場合には、損害賠償等による予期せぬ費用が発生し、当社の事業活動及び業績に影響を及ぼす可能性があります。また、世界各国・地域で個人情報を保護するための法律の整備が進められているため、特に海外の個人情報を取り扱う際には法律内容の十分な把握と迅速な社内体制の構築が必要であると認識しております。
②遊技機事業の法的規制等について
遊技機事業において製品を販売する際は、「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律」及び関連法令に基づき、国家公安委員会規則の「遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則」で定められた「技術上の規格」に適合し、各都道府県公安委員会においてその旨の検定を受けることが必要となります。また、遊技機の射幸性の抑制を主な柱とした「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律施行規則及び遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則の一部を改正する規則(規則改正)」が2018年2月1日より施行されております。当グループでは、射幸心をあおる等、善良の風俗及び清浄な風俗環境の保持を害するような表現や誤解を与えるような表現を社内の倫理委員会のもと規制しております。さらに、不正な方法で利益を得る、いわゆる“ゴト行為”を未然に防ぐために遊技機不正対策担当部門を設け、継続的に市場情報の収集をするなどして不正に強い遊技機作りに取り組んでおります。しかしながら、法令又は規則等に重大な変更が加えられた場合、また、国際的な各種イベントの開催に伴う販売自粛期間が設けられた場合には、当グループの経営成績に大きな影響を及ぼす可能性があります。
(2) 経営全般のリスク
当グループでは、グループ内に潜在するリスクについて影響度と発生可能性によるクロスマッピングを行い、リスク評価を行った上で、その対策などについて検証などを行った結果、特に重要と判断しているリスクは以下のとおりであります。
リスク項目 | 概要 | 主な対策 |
コンプライアンス、 法令違反 | ・当グループの提供する製品・サービスによる第三者への権利侵害 ・当グループの製造する製品の不具合 ・ユーザー等からの予期せぬ苦情から発生する訴訟によるブランドイメージ棄損のリスク ・コンプライアンス、法令違反による、ネバダ州ゲーミングライセンス剥奪のリスク | ・専門部署設置によるハラスメント研修、コンプライアンス研修、他コンプライアンス啓発活動の実施 ・内部通報窓口(企業倫理ホットライン)の浸透 ・反社会的勢力との関与防止活動として、取引先の背面調査を実施
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災害等 | ・本社、事業所、生産拠点及び当グループの取引先が、地震、火災、洪水等の大規模自然災害やテロ攻撃等によって物的・人的に想定を超える被害を受けるリスク | ・事業活動に潜在するリスクを特定し、平常時からリスクの低減及び危機の未然防止に努めるとともに、重大な危機が発生した場合の即応体制整備・維持 |
情報セキュリティ | ・ハッキング等の外的攻撃による重要情報の流出 ・コンピュータウイルス等により情報システムの不具合、故障 ・顧客の機密情報や個人情報の漏えい ・世界各国の個人情報を保護するための法律に違反するリスク | ・グループ各社へのセキュリティガバナンス強化活動、教育活動、監査活動の実施 ・事前予防策(監視やモニタリング)、事後対策の実施(インシデント対応)、脆弱性診断の実施など ・セキュリティ監視ツールの強化 ・海外の個人情報を取り扱う際の、法律内容の把握と迅速な対応のための社内の専門チームの設置(グループプライバシー推進室) |
原材料の調達難、 原材料の高騰 | ・紛争、感染症の拡大等によるサプライチェーンの分断 ・原材料の高騰による価格転嫁がもたらす買い控え | ・代替部品を使用した製品の開発 |
サステナビリティ における重要課題 (マテリアリティ) | ・サステナビリティ観点において、適切な行動が取られていない場合、顧客からの取引の停止や、ブランド毀損のリスク | ・グループ経営委員会内にグループサステナビリティ分科会を設置し、グループ各社の取り組みの評価、提言、アドバイザリーを実施 ・グループ全体方針の共有、各社の取り組みのモニタリング、成功事例共有を目的としたグループサステナビリティ推進会議を、グループ各社代表を招集し年2回実施 |
(3) 事業別のリスク
当グループの事業内容は多岐にわたり、それぞれの事業によって受けるリスクが異なります。事業ごとの特有のリスクについては以下のとおりであります。
セグメント | 主なリスクの概要 | 主な対策 |
エンタテインメントコンテンツ事業 | ・コンシューマ分野における高クオリティ、有力IPを使用したタイトルの出現による競争環境の激化 | ・運営数及び新作タイトル投入規模の適正化 |
・アミューズメント機器分野における個人消費動向の変化やユーザーニーズの変化による施設オペレーターの設備投資意欲減衰 | ・施設オペレーターの投資効率の向上と当グループの長期安定収益確保を実現する収益モデルの提供 | |
・家庭用ゲームソフトや玩具などにおける、商戦時期に新商品が投入できなかった場合の余剰在庫の発生 | ・製品開発管理の強化 | |
遊技機事業 | ・ギャンブル依存症問題 | ・業界を横断した「のめり込み」対策への取り組み |
・ユーザー嗜好の変化 | ・市場ニーズに応える斬新なゲーム性を備えた製品の開発体制の構築 | |
・原材料の調達不足のリスク | ・部材の共通化 ・調達リードタイムの短縮化 ・棚卸資産管理強化 | |
・余剰部品の発生 | ・他の製品への有効活用 | |
ゲーミング事業 | ・コンプライアンス、法令違反による、ネバダ州ゲーミングライセンス剥奪のリスク | ・専門部署の設置 ・ハラスメント研修、コンプライアンス研修、他コンプライアンス啓発活動の実施 ・内部通報窓口(企業倫理ホットライン)の浸透 ・反社会的勢力との関与防止活動として、取引先の背面調査を実施 |
(4) 個別のリスク
当グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性のある事業外のその他のリスクは以下のとおりであります。
リスク項目 | 主なリスクの概要 |
M&A等による事業拡大 | ・当初期待していたシナジー効果が得られないリスク ・M&A後の業績不振による経営成績棄損のリスク |
減損会計の適用 | ・将来キャッシュ・フロー低下による設備投資額やのれん計上額に対する減損処理のリスク |
保有投資有価証券の棄損 | ・時価の下落による経営成績棄損のリスク ・実質価額低下による減損処理のリスク |
繰延税金資産の棄損 | ・税務上の繰越欠損金や将来減算一時差異の回収見込みの減少による税金費用の計上のリスク |
為替の変動による棄損 | ・海外市場での販売活動及び部材調達等における為替相場の変動リスク ・海外子会社及び関連会社における為替相場変動による為替換算調整勘定を通じた純資産の棄損リスク |
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