サンデン 【東証スタンダード:6444】「機械」 へ投稿
企業概要
当社グループは、2021年に事業再生ADR手続きでご同意いただいた事業再生計画をもとに、「生産体制の抜本的見直し」、「基盤収益力の向上」、「積極的な『協創』による成長」、「資本増強、資産改革によるキャッシュフロー創出」、「実行のための仕組み改革」の5つの改革プランに取り組んでまいりました。自動車市場の電動化に伴い、NEV(新エネルギー車)向けの技術及び製品分野への積極的な投資により、電動コンプレッサーを中心とする統合熱マネジメントシステム領域を強化しました。これにより当社の主たる市場である欧州のグローバルOEMに加え、ハイセンスグループとしてのシナジーを最大限活用し自動車市場最大の中国においても新製品により新たな商権を獲得するなど、グローバルにおける2023年の新商権獲得は、前年比37%増となりました。
このような状況において、当社グループが持続的な成長を遂げていくためには、獲得した商権を確実に売上に転換する継続的な成長投資と、徹底したエリア戦略の展開とともに、更なる収益力の改善、それを支える人材開発及び組織運営の効率化を図ることが重要な経営課題であると認識しております。
このような背景を踏まえ、昨年度までの事業再生計画期間を終了し、事業成長を加速するため、改めて中期経営計画を見直し、課題解決に向けた企業方針を明確にすることで新たな成長フェーズを確実に遂げることを目的に策定いたしました。
2021年までの事業再生ADR手続きの期間の間に減少した商権獲得の影響により、2024年度までの売上高が停滞する中、昨年は多くの新商権を獲得することが出来ました。自動車市場の特性より、売上に反映されるまでには継続的な技術開発及び生産投資が必要となりますが、これらを推進することで事業成長に向けた基盤を確立します。
この新中期経営計画では、コンポーネントサプライヤーから『フルソリューション・システム・サプライヤー』への変化を遂げ、統合熱マネジメントシステムのリーディングカンパニーとして持続的成長を実現します。
1.中期経営目標(2028年度連結ベース)
①計画名称:SHIFT2028 (シフト2028)
②計画期間:2024年1月1日~2028年12月31日
③連結経営指標:売上高 3,000億円、経常利益 90億円
2.基本方針
NEV市場に焦点を当て、常にカスタマーファーストの視点で、電動コンプレッサーの製品力を軸に、競争力と柔軟性を兼ね備えた統合熱マネジメントシステムソリューションを提供する
3.重点戦略
本中期経営目標を達成するために、6つの重点施策に取り組みます。
(1)欧州グローバルOEMへの熱マネジメントシステムの販売強化による市場シェア拡大
(2)グループシナジーを最大活用した中国の統合熱マネジメントシステム市場の成長取り込み
(3)北米市場への投資強化によるNEV向け製品の北米事業の拡大
(4)製品プラットフォーム化の推進と独立系の強みを活かした幅広い顧客ニーズへの柔軟な対応
(5)グローバル生産レイアウト・サプライチェーンの最適化及びサステナビリティ実現
(6)人材開発の強化及び標準化とデジタル化の推進による組織運営の効率化
当社グループは“革新的な技術で車に地球に快適性を提供する”ため、『Innovating Comfort』を新コーポレートスローガンに掲げ、本中期経営計画を着実にやり遂げ、新たな企業価値を創造してまいります。
なお、上記の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
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