企業日本金属東証スタンダード:5491】「鉄鋼 twitterでつぶやくへ投稿

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企業概要

 当連結会計年度における当社グループの研究開発活動費は総額457百万円であり、環境に配慮した日本金属エコプロダクツ製品を中心に新商品・新用途・新技術の研究開発を行っております。さらに、特性の異なる材料を組み合わせたマルチ&ハイブリッドマテリアルや、お客様の最終製品に近づけた形状や性能のニアネットシェイプ、ニアネットパフォーマンス等の製品開発に注力し、同時に生産プロセス及び製造技術の確立・向上を進めております。

 また、技術研究所では中長期的視野に基づく基礎研究と、開発部門及び製造部門が対象とする新商品の技術サポートを行い、新商品開発、新規事業化への展開を促進しております。

 事業の種類別セグメントに関する研究開発活動を以下に示します。

(1) みがき帯鋼事業

 冷間圧延ステンレス鋼帯では、国内・欧米自動車メーカー高級車の外装モールに採用されているメタリック感と深みのある黒加飾ステンレス鋼「Fine Black」や「マット調(つや消し)」仕様を開発し、お客様より高い評価を得ております。

 極薄電磁鋼帯関連では、地球環境的視点等から更なるモーターの高効率化や小型軽量化等が求められており、これらに適した素材として、高パワー密度(小型・高周波・高磁束密度)かつ、低損失(高効率)の素材を提供しております。

 マグネシウム合金帯では、炭素繊維複合材料とマグネシウム合金を組み合わせた「Multi & Hybrid Material」(=ニーズに適合する多種多様な素材の圧延・加工、異種材との複合化)製品として、軽量で振動や衝撃に強い「マグネシウムと CFRP の複合板(Mg/CFRTP)」を開発しました。

 みがき帯鋼事業に係る研究開発費は310百万円であります。

(2) 加工品事業

 加工品事業では、各種産業で必要とされる機能部品やコスト削減に貢献する製品として、異形鋼(異形断面形鋼)製品、精密細管、型鋼製品(冷間ロール成形)などを中心に研究開発を進めております。異形鋼製品であるグレーチング部材 のI バーは、フラットバーと比較すると、中央部の板厚を薄くすることで軽量化及びコストの削減が可能なうえ、圧延時の加工硬化により耐久荷重も優れています。このたび、意匠性・外観をさらに発展させ、文字やマーク、模様等を施すことで、多様なデザインに対応する製品を開発しました。

 ステンレス精密管においては、分析機器の高性能化、高速化に対応した小径「FINE PEEK-STキャピラリーコイル管」の量産体制を確立しました。また、当社精密管製品は、安定した溶接技術に加え、溶接品質の全長保証体制の確立、加工技術、熱処理、形状測定、梱包自動化まで一貫した技術開発を行っております。

 加工品事業に係る研究開発費は、147百万円であります。

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