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企業概要

 当社グループのサステナビリティに関する基本方針およびこれまでの取組は、次のとおりです。

 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度において当社グループが判断したものであります。

(1)サステナビリティ基本方針

 当社グループは2023年6月にサステナビリティ基本方針を次のとおり定めました。

 当社グループは、100年以上の歴史を礎に、基本哲学(フィロソフィ)に基づき、「環境」「社会」「ガバナンス」に関する社会課題の解決に適切に対応し、「持続可能な社会の実現」と「持続可能な企業価値向上」を追求してまいります。

(2)ガバナンス

 当社は、社長執行役員を委員長とするグループサステナビリティ委員会を設置し、サステナビリティ全般に関するリスクと機会について監視・管理するとともに、関係部門やグループ会社と連携の上、各種取組みを推進しております。また、重要事項について必要に応じて役員会議体へ報告した上で、全社的な経営戦略への統合を図っております。

 なお、以下の主要項目については、個別に体制を設けた上で監督・統制に努めております。

・環境(環境委員会)

・人権(人権啓発推進委員会)

・情報セキュリティ(情報セキュリティ委員会)

・腐敗、贈収賄防止(内部監査、内部通報制度)

(3)環境

 廃棄物問題と気候変動問題に代表される地球規模での環境問題に対する社会の関心は引き続き高い状態が続いており、「循環型社会の実現」と「脱炭素社会の実現」に向けて様々な動きが開始されております。

 当社は創業以来「循環型社会の実現に貢献する」という精神を重視しながら事業を進めてまいりましたが、環境活動の効果を更に高めるために、持続可能な開発目標(SDGs)の17の目標と169のターゲットを意識した活動を取り入れました。具体的には、「省エネルギー・省資源の推進」「環境負荷低減の推進」「地球温暖化対策・CO排出量低減の推進」「持続可能な社会実現への3R(リデュース・リユース・リサイクル)活動の推進」「廃棄物の減量化及び再資源化の推進」「環境改善に寄与する製品開発の推進」「環境に配慮した製造設備、機器の開発」「地球環境活動への参加」に取り組み、その結果は環境部門管掌役員を委員長とする全社環境委員会で確認をしております。また、特に喫緊の課題である気候変動対策については、パリ協定が定める目標に科学的に整合する温室効果ガスの排出削減目標であるSBTの認定取得を目指すことをコミットし、当社グループとしてScope1+2を2019年度基準に対し2030年度には46.2%削減すること、およびScope3も同様に27.5%削減することを目指します。

 当社は環境マネジメントシステムの運用により、環境関連法規および社会的約束の順守、継続的な改善に取り組んでまいりました。今後も持続可能な社会の実現のため、地域および環境との調和を重要な経営課題と認識し、社会からの期待や要請を捉え、地球環境負荷の低減に、より一層貢献してまいります。

(4)コンプライアンス

 当社グループでは、「企業活動に関する基本指針」においてコンプライアンスに関する指針を定めており、それらの周知を図るとともに、実践を求めております。

 また、当社グループではコンプライアンスに関する教育を適宜実施するとともに、内部監査部門が各部署に対して内部監査を実施し、各部署のコンプライアンスに関する取り組み状況を確認し、その結果を取締役会に報告しております。

 組織的・個人的行為にかかわらず、コンプライアンスに関する違反行為を速やかに認識し、危機を回避することを目的に内部通報制度を設けております。当社グループおよび協力会社の役職員が利用可能で、社内受付窓口と社外受付窓口(顧問法律事務所)を設置し、通報は専用Webサイトへの投稿、メール、投書、専用の電話などにより受付けております。制度の運用にあたっては規程を設け、通報者が通報によって不利益を被ることがないことを明記し、制度を安心して利用できるように配慮しております。

 (「企業活動に関する基本指針」の詳細は、当社Webサイトをご参照ください。)

(5)人権

 当社グループの基本理念は人権を尊重することを根底にしております。当社グループは、今後もグローバル社会とともに発展していくにあたり、自らの事業活動が、人権尊重を前提に成り立っているものでなければならないと認識しております。取り組みにあたっては、国連の「ビジネスと人権に関する指導原則」を始めとした国際的な人権規範を支持し尊重しております。その上で「企業活動に関する基本指針」や「山村グループ人権方針」を定めそれらの周知を図るとともに、人権尊重への理解と実践を求めております。

 当社では「人権啓発推進委員会」を定期的に開催し、各部門・グループ各社から人権啓発活動の報告を受け、取り組み状況を確認しております。また、人権に関する研修や、イントラネットを利用して情報発信を実施することなどにより、人権尊重の啓発に努めております。

 当社では内部通報制度を設けており、社内受付窓口では人権に関する相談も受付けております。また各事業所にはハラスメント相談員を配置し、相談や苦情に対応しております。内部通報やハラスメント相談への対応方法を規程に定め、通報者や相談者が申し出によって不利益を被ることがないことを明記し、制度を安心して利用できるように配慮しております。

 (「山村グループ人権方針」の詳細は、当社Webサイトをご参照ください。)

(6)人的資本

 当社グループでは、基本理念に「事業は人なり」を掲げており、「人間を尊重し、明るい経営を実現する」との思いを込めております。

 この思いは、「社員にとって会社が生きがいのある仕事の場となるような経営を目指し、そのために社員全員が仕事を通じて切磋琢磨し、努力が正しく報いられる会社をつくりあげること」を意味しております。

 これらの考え方に基づき、社員一人ひとりが個性と能力を発揮できる、働きがいのある職場づくりを目指しております。

 具体的には、当社では研修教育基本方針を定め、年齢や等級別に実施する階層別研修のほか、選抜型研修や自己啓発支援などを行っております。さらに、主体的なキャリア開発や成長につながる機会・場を提供するため、自らが異動希望先を申告できる「オープンチャレンジ制度」や社員一人ひとりのキャリア志向を重視した「職群転換制度」を設けております。

 また、ダイバーシティを推進するため、ワークライフバランスの支援として、在宅勤務制度やコアタイムのないスーパーフレックス制度、法令を上回る3歳までの育児休業制度等を導入しております。

 さらに、社員一人ひとりのこころと身体の健康増進、および安全で安心できる職場環境を守るため、法令に定める定期健康診断はもちろんのこと、健康セミナーやメンタルヘルスセミナー、安全衛生委員会を中心とした安全衛生推進活動に注力しております。

 なお、人的資本に関する指標は、「第1 企業の概況 5 従業員の状況」に記載しております。

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