企業兼大株主住友精化東証プライム:4008】「化学 twitterでつぶやくへ投稿

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企業概要

 当連結会計年度における研究開発費の総額は 2,727百万円です。各セグメントの主な活動内容は次のとおりであります。    

(1) 吸水性樹脂

 吸水性樹脂に関する研究開発を行っております。

 当セグメントに係る研究開発費は、1,178百万円であり、当連結会計年度における主な活動は次のとおりであります。

 紙おむつの資材削減に寄与できる新製品の開発

 吸水性樹脂使用量を約10%削減する新製品を上市いたしました。現在は、さらに吸水性樹脂の使用量を削減できる新製品の開発を進めており、2024年度に量産化技術の確立を目指しております。

 紙おむつ中の吸水性樹脂の利用効率を高める新製品の開発

顧客評価を受けながら量産化技術の開発を進めております。

 耐熱性を付与した止水ケーブル用吸水性樹脂の開発

顧客の評価が完了し、2024年度に上市する予定です。

 吸水性樹脂の水平ケミカルリサイクル技術の開発

カーボンニュートラル実現のため、パートナー企業と協力し、使用済紙おむつから分離した吸水性樹脂の水平ケミカルリサイクル技術の開発に取り組んでおります。リサイクルした吸水性樹脂の品質は、既存の吸水性樹脂製品と同等の品質であることをラボにおいて確認しております。今後は、スケールアップに向けたパイロット実証機を当社姫路工場内に建設する予定です。

(2) 機能マテリアル

さまざまな機能を有する化学品等に関する研究開発を行っております。当セグメントに係る研究開発費は、1,549百万円で、当連結会計年度における主な活動は次のとおりであります。

① 半導体絶縁膜材料の開発

半導体の高性能化に寄与する絶縁膜材料を開発しております。

顧客による1次評価は終了しており、顧客の2次評価を受けながら量産化技術の開発を進めております。

  高性能絶縁被覆材料の開発

NEDO事業を通じて開発した新材料です。部分放電に対して卓越した耐久性を持ち、モータの高電圧化および省エネルギー化に寄与することができます。現在、顧客評価を受けながら量産化技術の開発を進めております。

  CO₂分離回収技術の開発

カーボンニュートラルの取り組みとして、排ガス中のCO₂分離回収技術の開発を進めております。この技術は、当社PSA技術を活用したものであり、各工場でのボイラー等から発生する低濃度CO₂の分離回収を目指しております。

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