南海辰村建設 【東証スタンダード:1850】「建設業」 へ投稿
企業概要
当社は、サステナビリティに関して、建設事業(建築・土木)を通じた社会課題解決(地球温暖化リスクへの対応や循環型社会の形成など)への貢献と、企業としての持続的成長の両立を図ることが重要であると考えており、環境マネジメントシステムに沿ったガバナンス及びリスク管理を推進するとともに、人的資本、多様性に関する各種取組みを進めております。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社が判断したものであります。
(1)ガバナンス及びリスク管理
当社は、ISO14001に則った環境マネジメントシステムにおいて、環境方針を掲げ、安全品質環境部を中心に維持管理しており、取締役社長はその改善を指示する責任と権限を有しております。また、マネジメントレビューを通じ、環境マネジメントシステムの有効性を評価しております。
当社は、環境方針に定める基本理念である「人と自然のやさしい関係を創造する」に基づき、当社が手がける建築物の設計及び施工並びに土木・鉄道構造物の施工のすべての段階に関して、サステナビリティへの取組みを踏まえた次の①~③の環境保全活動の推進と管理を行っております。
①環境マネジメントシステムを実行・維持し、継続的な改善を図り、汚染の可能性を予知したうえで積極的に予防対策を行っております。
②環境に関する法規制及び当社が同意したその他の要求事項を把握し、手順化したうえで厳格に順守しております。
③環境に影響を及ぼす全関係者(協力業者を含める)に環境に関する教育を行い、方針の周知と意識向上を図っております。
また、地球温暖化リスクや循環型社会の形成に対応するため下記事項を重点とした取組みを実施するとともに、必要に応じて同業他社ともサステナビリティに関する情報交換を行っております。
・ 省資源、省エネルギーの推進
・ 建設副産物の減量、再利用の促進(グリーン調達の促進)
・ 施工地域に則した個別環境保全活動
(2)人的資本、多様性に関する取組み
建設業における事業の根幹は人材であり、人が工事を受注し、安全かつ高品質にその工事を成し遂げることの繰り返しにより事業が成立します。事業の各プロセスが好循環に機能するためには、最重要の経営資源である人材の量的確保と質の向上が必要不可欠であります。当社では、人材に関する各種取組み(人材の多様性を含む。)を推進しておりますが、特に「人材の量的確保と質の向上」に資することを企図して「人材の確保と育成」「働きがいの追求」に関する取組みに注力しています。
①「人材の確保と育成」に関する戦略、指標及び目標
現在、当社においては、人材育成レベルの向上と標準化、コミュニケーションの活性化を目的に、技術系若年社員を対象とした企業内学校である「NTアカデミー」を展開しておりますが、それをさらに拡充させる中で、対象となる従業員の階層や取扱うカリキュラムをそれぞれ広げることで、総合的な教育システムへと発展させ、人材の質的向上を図ってまいります。あわせて、資格取得支援制度の充実にも取組むこととし、当社が事業運営上取得を推奨している資格について、全社員の保有率75%以上の維持(2022年度実績75.7%)を目指してまいります。
さらに「人材育成に積極的に取り組む会社」であることを社内外にPRし、当社の認知度を向上させることや求職者の志望度を高めることにより、採用チャネルの拡大と合わせて人材の量的確保を図ってまいります。
②「働きがいの追求」に関する戦略、指標及び目標
従業員エンゲージメントの向上を図るため、働きがいを高める施策を展開してまいります。具体的には、働きがいの主要素である働きやすさの実現に向け、現場・本社の働き方の見直しやDXの推進を通じて業務の効率化を推進し、時間外労働を削減するとともに生産性の向上を図るなど、働きやすい職場環境を整備することによって、離職率5%以下(過去5年平均実績3.6%)を維持してまいります。
また、人事処遇制度を見直すことによって、建設業として成長するうえで必須となる事業の各プロセス間の連携強化を図るとともに、それらに携わる従業員のやりがいを引き出し、挑戦する風土への改革を進めてまいります。
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