企業兼大株主TDCソフト東証プライム:4687】「情報・通信業 twitterでつぶやくへ投稿

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企業概要

(1)会社の経営の基本方針

 当社は1962年の創業以来、自主自立の精神で、企業理念『わが社は、最新の情報技術を提供し、お客様の繁栄に寄与するとともに、社員の生きがいを大切にし、社会と共に発展することを目指します。』に則り、経営を続けてまいりました。今後も当社はこの精神のもと、『情報通信技術で社会とお客様の繁栄に寄与し、最も信頼されるパートナー企業となる』ことを経営ビジョンに掲げ、できる限りお客様に近い位置に存在し、お客様の真のニーズ・課題を、共に考え、解決案を提案し、実現していく企業を目指してまいります。

(2)目標とする経営指標

 当社グループは、成長性と収益性の拡大を追求して企業価値を高めることが株主重視の経営であると認識し、経営指標としては、売上高、営業利益、自己資本利益率を重視しております。

(3)中長期的な会社の経営戦略及び会社の対処すべき課題

 当社グループが属する情報サービス産業においては、事業の強化や変革を推進するDXの潮流が、企業の競争力強化に向けた戦略的投資需要を高め、需要は増加基調で推移していくことが見込まれております。

 当社グループでは、2022年4月から2025年3月における中期経営計画「Shift to the Smart SI Plus」に基づき、市場や社会の潜在ニーズを捉えた付加価値の高いITサービスを提供していく基本コンセプトを前中期経営計画から継続しており、デジタル技術の新たな潮流に対応した次世代型のシステムインテグレーション(以下SI)事業へと進化することをビジョンに掲げております。

 このビジョンを実現するために、当社グループは三つの基本戦略を定めております。

 一つ目の「高付加価値SIサービスの追求」では、顧客のDX推進に対して、最新の要素技術を活用して顧客の価値創造ニーズに応えるサービス事業を推進いたします。二つ目の「SIモデル変革の推進」では、高付加価値SIサービスを実現するための基盤づくりや、高生産性と高品質を両立したSIプロセスの整備などをイノベーション的アプローチで実現し、他社との差別化を図ってまいります。三つ目の「事業領域の拡大」では、多様な顧客のITニーズに対応するサービス・製品等の販売事業や、顧客のデジタル変革を戦略策定からサポートするコンサルティング事業、開発からスタートして運用・保守まで集約したマネージドサービスの提供等への事業領域拡大へ向けた施策を推進いたします。

① 高付加価値SIサービスの追求

 顧客のDX推進に対して、最新の要素技術を活用して顧客の価値創造ニーズに応えるサービス事業を推進する

 ⅰ)最新技術による顧客のDXの支援

 ⅱ)ITサービスマネジメント、専門業務知識を含めたノウハウによる経営課題の解決の支援

 ⅲ)ビジネスアーキテクト、ITアーキテクトを活用した解決の支援

② SIモデル変革の推進

 ⅰ)広範囲でサービス品質の高いビジネス手法への変革

 個別の特定プロジェクトでハイスキル人材を活用する現状から、複数の案件で活用するなど、より当社全体がサービス品質水準を高めるビジネス手法の確立を図る

 ・ハイスキル人材を広範囲のプロジェクトで活用できる手法の構築

 ・当社独自の契約モデルの構築

 ⅱ)品質担保プロセスの効率化

 プロジェクト管理、品質担保プロセス等の効率化を図るとともに、顧客のシステム開発に関わる負荷を軽減したSIサービスの確立

 ・品質担保プロセス、付帯作業等のスリム化

 ・次世代技術(自動化)等を活用したSIモデルの効率化

③ 事業領域の拡大

 社会や顧客のITニーズに総合的に対応するため、SI事業を主体に新たな領域へと事業を拡大

 ・DX/ITコンサルテーション事業や技術教育サービスの拡大

 ・ユーザーニーズやシーズを捉えた製品やサービスの販売事業の拡大

 ・SI事業における維持/保守領域等でのマネージドサービスによるビジネスボリュームの拡大

2022年5月に発表した中期経営計画「Shift to the Smart SI Plus」の2年目にあたる当連結会計年度(2024年3月期)は、受注高、売上高、営業利益ともに計画を大きく上回り、過去最高を更新いたしました。

 堅調に推移する当社グループを取り巻く事業環境を背景に、従前より先端要素技術の獲得や人材の確保・育成に向けた積極的な投資を推進してきた効果もあいまって、各事業分野は計画を上回るペースで好調に推移しており、計画期間最終年度に目標としていた400億円の売上高は、ほぼ1年前倒しで達成している状況となります。

 このような堅調な事業環境を受け、中期計画の推進に向けて2025年3月期も引き続き先端要素技術の獲得や人材の確保・育成に関する投資を積極的に図りつつ、事業拡大に向けた取り組みに注力してまいります。

 具体的な技術分野での投資は、セキュリティ、UXD、クラウドネイティブ、データアナリティクスプラットフォーム、オートメーション・マネージドサービス、ネットワークデザイン等の今後のSI事業に大きく影響を及ぼす可能性の高い要素技術を先行し獲得する取り組みや、多様な顧客のITニーズに対応するサービス・製品開発を推進いたします。

 人材分野での投資は、引き続き、ブランディング戦略の推進、採用体制拡充、エデュケーション施策の強化、人事制度再構築等に向けた取り組みや、多様な人材がより意欲的に仕事に取組める働き方の仕組みや環境作りを行う等の投資を推進してまいります。

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