C&Gシステムズ 【東証スタンダード:6633】「電気機器」 へ投稿
企業概要
当連結会計年度においては、当社は主に以下のような研究開発活動に取り組み、当社製品の主要ユーザである金型関連メーカーにおける金型製造の効率化、高度化への貢献を目指しました。
当連結会計年度の研究開発費の総額は687百万円であり、全額CAD/CAMシステム等事業によるものです。
当連結会計年度の主な研究開発活動は以下の通りです。
① EXCESS-HYBRID Ⅱ V8.1
金型向け2次元・3次元(2D・3D)融合型のCAD/CAM システム、EXCESS-HYBRID Ⅱ(エクセスハイブリッドツー)「V8.1」を2023年2月にリリースしました。
本バージョンでは、株式会社牧野フライス製作所との協業により、同社製のマシニングセンターの制御装置に組み込まれた、プレート仕上げ加工工程を自動化した高精度加工機能の専用インターフェイス「ZeroBorer Interface」を新たにオプション機能として搭載しました。本機能により同社製マシニングセンターによるプレート加工効率および機械稼働率の飛躍的な向上が実現しました。
② CAM-TOOL V19.1
金型5軸制御マシニングセンター対応CAD/CAMシステム、CAM-TOOL 「V18.1」を2023年4月にリリースしました。
本バージョンでは、大物加工の効率化を図る「刃先形状フィレット」コマンドを新設しました。本機能では工具情報から刃先形状(ボールまたはラジアス)のフィレットを3次元図形としてレイヤーに保存し、別工程として再利用可能にすることで、オペレーターの作業工数および演算の時短効果が見込まれ、特に大物金型部品のパス生成効率が格段に向上することとなります。
③ AIQ V16.1
金型・部品製造向け生産・工程管理システム、AIQ「V16.1」を2023年6月にリリースしました。
本バージョンでは、中小量産メーカーの生産計画を支援する量産分野に特化したソリューションとして、「量産カルテ」「量産用設備ガントチャート」の機能を新設しました。「量産カルテ」は、実績登録した累積生産数を取得し、設備の保守が必要なレベルに達するとアラート(警告)を表示させることで、設備保全も考慮した生産計画を立てることが可能となりました。量産製品の品質管理にも有効に作用します。また「量産用設備ガントチャート」は、量産設備の稼働スケジュールを時系列で可視化し、スケジュールを量産現場で共有することで、設備の稼働予定状況を作業者がリアルタイムに把握することが可能となりました。
2023年末にはAI による類似画像検索機能をリリース、新規受注品などの製品画像を生産実績の検索条件として指定することで、AIQによって紐づいた類似品画像の製作プロセスおよびメンテナンス情報などを瞬時に引き出すことが可能となり、管理システム全体の使い勝手と運用効率が格段に向上しました。
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