鈴与シンワート 【東証スタンダード:9360】「情報・通信業」 へ投稿
企業概要
現時点での当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取り組みは、次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度において当社グループが判断したものであります。
(1)ガバナンス
当社グループでは、鈴与グループ220年の事業継承を支えるグループ共通の経営理念である「共生(ともいき)」の精神に則り、事業活動を通して様々な社会課題に取り組むサステナブル経営を推進することで、新たな価値を創造し、持続可能な社会の実現に貢献する方針を掲げております。
「共生」を構成する「社会との共生」、「お客様・取引先との共生」、「社員同士、グループ各社の共生」の実践がサステナビリティの実践に通ずるとの認識の下で、連結グループにおける主要な事業を営む当社は、次のステップでマテリアリティを特定しております。
<ステップ1>社会課題の抽出(把握と整理)
<ステップ2>優先順位付け
<ステップ3>妥当性の確認
<ステップ4>マテリアリティの特定
当会計年度において上記ステップを経て特定したマテリアリティは以下のとおりです。
①DX推進によるサステナビリティの実現
②脱炭素・資源循環社会にむけた環境への配慮
③透明で責任ある経営
④情報セキュリティの向上と品質の追求
⑤社会・環境にやさしく責任あるサプライチェーンの実現
⑥人権と多様な人財・働き方の尊重
鈴与シンワートのマテリアリティ
また、当社はサステナビリティ推進事務局を設置し、サステナビリティに係る課題や取り組みに関して審議・検討した結果について、取締役会に報告し、上記のマテリアリティについても年次の見直しを実施することとしております。
なお、それぞれのマテリアリティに紐づく具体的な取り組み(事業・活動)については、整理されておりますが、現時点ではマテリアリティ毎の体系的な戦略の立案や指標(目標)の設定・表明を今後の課題としております。
(2)戦略
①基本的な考え方
DX(デジタルトランスフォーメーション)の潮流による市場環境やお客様のニーズの変化を受けて、当社は事業戦略をシフトし、組織体制を見直し、人財の専門性強化を進めてまいりました。当社にとって従業員こそが最大の財産であり、従業員一人ひとりの価値の総和が当社の企業価値であり、従業員の成長は当社の企業価値の向上に直結するものと考えております。したがって、十分かつきめ細かな人財育成投資を行うことにより、従業員一人ひとりの成長を促し、その成果として会社の成長と企業価値の向上が図られ、それがまた従業員の成長と幸福につながっていく好循環を実現してまいります。それを原動力として、事業活動を通じて持続可能な社会の実現に向けて貢献できる企業グループであり続けるべく、当社の重要課題(マテリアリティ)の一つとして「人権と多様な人財・働き方の尊重」を掲げ、人財の多様性の確保と人財の育成に取り組んでいます。
②事業戦略を支える人財戦略
2023年度に中間期を迎える2025中期経営計画においては、経営ビジョン「徹底した現場力の向上による収益構造の改革」を支える取り組みの一つとして「人財力の強化」を掲げております。当社は「多彩で卓越した専門性を有し、自律して協働できる人財を育てる」を人財育成の方針とし、社内環境整備方針「従業員一人ひとりが心身ともに健康で活き活きとビジネスの現場での活躍と成長を実感できる環境づくり」の下、「人的資本投資・開発(教育、リスキル、キャリア開発)」「人権の尊重とダイバーシティ&インクルージョン」「健康経営」に取り組んでおります。これらの取り組みにより、従業員の幸福を追求し、一人ひとりのエンゲージメントを高めていくことを当社の成長につなげ、それを従業員に還元するウェルビーイングな好循環を実現してまいります。
人財育成方針
「多彩で卓越した専門性を有し、自律して協働できる人財を育てる」
社内環境整備方針
「従業員一人ひとりが心身ともに健康で活き活きとビジネスの現場で活躍し成長を実感できる環境づくり」
<具体的な取り組みテーマ>
a.人的資本投資・開発(教育、リスキル、キャリア開発)
b.人権の尊重とダイバーシティ&インクルージョン
c.健康経営
(3)リスク管理
当社では、社長執行役員を議長とし、取締役及び執行役員が出席するコンプライアンス・リスクマネジメント会議(以下、CR会議という。)において、全社的なリスク管理を行い、また子会社のコンプライアンス・リスク管理委員会からの報告も受ける体制としています。
また、CR会議は、附属機関として、当社で特定している6つのマテリアリティに関するリスクを含み、対応すべきリスクについて、日常的に監視・対策実施を行う複数の委員会等を持ち、これらの委員会等やリスクを主管する部門長(リスクオーナー)が直接CR会議に活動状況を報告する体制をとることで、マテリアリティに関連して発生するリスクについても迅速に対応を実行することができるようにしております。
(4)指標及び目標
当社は、社内環境整備方針「従業員一人ひとりが心身ともに健康で活き活きとビジネスの現場で活躍し成長を実感できる環境づくり」を支える具体的な取り組みテーマとして、
① 人的資本投資・開発(教育、リスキル、キャリア開発)
② 人権の尊重とダイバーシティ&インクルージョン
③ 健康経営
を掲げております。各テーマにおける指標及び目標は次のとおりです。
なお、当社グループでは、「(2)戦略」において記載した、事業戦略を支える人財戦略としての、人財育成方針及び社内環境整備方針に係る指標については、当社においては、関連する指標データ管理とともに、具体的な取り組みが行われてはいるものの、連結グループに属する全ての会社で行われてはいないため、連結グループにおける記載が困難であります。このため、次の指標に関する目標及び実績は、連結グループにおける主要な事業を営む提出会社のものを記載しております。
① 人的資本投資・開発(教育、リスキル、キャリア開発)
<ありたい姿>
既存事業を深化させ、高付加価値事業へシフトしていくために必要な力を備えた多彩な人財が現場で活躍していること
<実現に向けた取り組み及び進捗状況>
a.事業戦略実行に資する人財の獲得(採用)
新卒を中心とした採用活動を通じてポテンシャルの高い人財を獲得するとともに、キャリア採用により即戦力のある人財を獲得
・新卒採用数の推移
| 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 |
計画 | 20人 | 20人 | 30人 | 30人 |
実績 | 17人 | 23人 | 36人 | 36人 |
3年以内離職率 | 11.8% | 8.7% | 5.6% | 0.0% |
b.卓越専門性と現場力の習得と向上にむけた教育研修プログラムの実施(教育)
事業に貢献し社会課題を解決できるスキルの習得。自律した人財を育てるためのキャリアデザインの機会の提供や人間力を磨く機会を提供
・品質教育の実績
| 2021年度 | 2022年度 |
受講対象者数 | 299人 | 318人 |
受講者数 | 272人 | 281人 |
受講率 | 90.9% | 88.3% |
・会社必須資格・推奨資格取得者数の推移(延べ人数)
| 2021年度 | 2022年度 | 累計 |
必須資格 | 14人 | 24人 | 391人 |
推奨資格等 | 44人 | 59人 | 529人 |
② 人権の尊重とダイバーシティ&インクルージョン
<ありたい姿>
思いやりと自律と協働により、一人ひとりの個性が尊重され、様々な困難を乗り越え社会課題を解決していけること
<実現に向けた取組み及び進捗状況※>
a.個性や多様性を尊重した施策の整備と実践
b.柔軟で働きやすく、安心・安全な労働環境の整備、職場風土の醸成
・在宅と出社を併用した新しい働き方の推進
・オフィス改革(行きたくなるオフィス)
・TPOに応じた自由な服装選択
c.女性活躍の推進
d.ハラスメント、LGBTQ、社会的弱者への対応に対する教育の実施
※より具体的な取組みやその進捗状況につきましては、当社コーポレートサイトのサステナビリティのページをご参照ください。
https://www.shinwart.co.jp/company/sustainability.html
③ 健康経営
<ありたい姿>
従業員が健康意識を高め主体的に健康の保持・増進に取り組み、単に病気ではないだけではなく、パフォーマンスの向上や生産性の向上に繋がっていること
<実現に向けた取組み及び進捗状況※>
a.労働安全衛生(健康管理)の取組み
従業員が安心して働けるように、法令順守を核とした健康保持増進と健康障害防止施策の確実な履行とその充実
・健康診断受診の徹底
・長時間労働対策
・メンタルヘルスケア
b.ヘルスリテラシー(健康リテラシー)の向上
従業員が自分に必要な健康や医療に関する情報を適切に選んで自らの健康の保持・増進につなげていくための支援
・健康啓発セミナー開催
・健康関連データの可視化
・仕事と介護の両立支援
※健康経営の取組みの指標及び進捗状況(実績、アウトカム、外部からの評価等)につきましては、当社コーポレートサイトの健康経営のページをご参照ください。
https://www.shinwart.co.jp/company/health.html
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