企業兼大株主藤倉コンポジット東証プライム:5121】「ゴム製品 twitterでつぶやくへ投稿

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企業概要

 当社グループは、「くらし」「ものづくり」「エネルギー」「いのち」「レジャー」の5つをキーテーマとして、基礎技術を発展させ、自然環境の保全、省エネルギーに貢献する製品や心の豊かさに繋がる製品の開発に注力しております。

 当連結会計年度の研究開発費の総額は1,455百万円であります。

 当連結会計年度におけるセグメント別の主な研究開発活動は次のとおりであります。

(1) 産業用資材

 工業用品部門の自動車事業では、カーボンニュートラルの動きに呼応して、電気自動車をはじめ、燃料電池自動車やハイブリッド車に搭載される、電池、流体制御機器、軽量化部品、熱マネジメント部品に対応した製品開発に注力しており、車載用リチウムイオンバッテリーの熱暴走対策として、防爆弁と熱膨張耐火断熱材『フレガード(R)』を上市しております。また、住宅設備機器事業では、永く安定して機能部品を供給している実績を背景に、環境への負荷が少ないエネルギーに対応した製品の開発、サステナビリティに目を向けた新材料の開発、ゴムと樹脂等の複合品開発を促進し新たな価値創造をしていきます。更に災害に備える製品にも着目し、火災被害を抑制する熱膨張断熱材料、非常用のマグネシウム空気電池など、くらしに欠かせない製品を上市しております。

 制御機器部門では、精密な流体制御を要する半導体製造装置向け機器や医療機器向け製品の拡充に取組んでおります。医療分野では特殊な医療用シリコーンを使用したゴム弁や逆止弁、ディスポーザブルで使用される医療機器製品の部品開発を行っております。また医療装置に使用する圧力流量制御機器のソフトを含めた新たな開発についても注力し拡充に取組んでおります。さらに主力製品であるエアベアリング・ダイヤフラム方式の低摩擦エアシリンダを軸に新たな精密シリンダについても開発を進めており、それらを制御するための精密圧力制御機器のラインナップの増加と医療・分析機器に使用される各種ガス・液体を精密制御する制御機器の開発にも力を入れています。併せてこれら要素機器にソフト技術を加え、位置や力を精密に制御するユニット品や装置化へも視野を広げております。その他、大型金属加工品の内製化を促進し、お客様の利便性に寄与する製品及びユニット開発を進めていきます。

 当セグメントにかかる研究開発費は1,033百万円であります。

(2) 引布加工品

 引布部門では、当社の基盤技術で強みである特殊機械設備を駆使した加工技術と、繊維やゴム配合の材料技術、それらを組み合わせた複合化技術を主軸に高機能ゴムシート及びゴム引布の開発を行っております。特に厚さ0.1~0.3mmの極薄ゴムシート、耐熱材料を用いたゴム引布は、医療、自動車、半導体、建築材料分野にて様々な形状に加工され使用されております。配合、加工技術をさらに発展させ、より付加価値の高いゴムシート、ゴム引布の開発も進んでおります。

 加工品部門では、上記の引布部門で製造されたゴム布を主材料とし、高度な設計製造技術により高機能加工製品を展開しております。なかでも世界市場でシェアを有する救命いかだを代表とする救命設備関連製品の機能向上に注力しており、旅客船・遊漁船等に対する安全設備の義務化に向けて、国が定めた基準に適合する改良型救命いかだ等を2024年度内に上市予定としております。産業資材関連分野では、希少ガスであるヘリウムを再利用するために一時貯蔵するガスバッグや、発電所などのエネルギー関連、物流等、様々な分野における市場要求に呼応した製品の開発に取組んでおります。

 当セグメントにかかる研究開発費は182百万円であります。

(3) スポーツ用品

 ゴルフ用カーボンシャフト部門では、米国モデル『VENTUS』シリーズと日本モデル『SPEEDER NX』シリーズを主軸にグローバルで商品を展開し、男女ツアーでそれぞれ使用率No.1を達成し、多くのゴルファーからご好評を頂いております。また、今春には2017年の発売以降、シリーズ累計販売本数10万本以上を記録したロングセラーのリシャフト用限定の高価格帯モデル『DIAMOND SPEEDER』をモデルチェンジしました。東レ㈱の新素材カーボン繊維『トレカ(R)M46X』を業界初採用することで更にヘッドスピードアップを追求した特別モデルとして、多くのゴルファーにプラスアルファの飛距離とうれしさを提供し、幅広いゴルファーが楽しめる商品ラインナップへ充実を図っております。

 また、金属複合化及びゴム複合化の特許技術により、性能に加えて感性に訴求した『TRAVIL IRON』は、男女ツアー使用選手の露出による相乗効果もあり、アスリートゴルファーからの高い評価を得て、2023年7月発売以降、早くも累計10万本以上の販売を達成しました。

 それぞれの基盤となるコア技術は、多くの主要サプライヤーから調達可能な各種カーボンプリプレグを使用する設計技術と、金属複合化特許技術とゴム複合化技術を組み合わせることにより特徴的な製品を作り出せる異素材の複合・結合技術であります。さらに、自社開発の「三次元評価システムenso」によりシャフト挙動がスイングに与える影響を理論的に捉え、魅力的な商品作りを進めております。

 また、ゴルフシャフト技術を応用したCFRP(炭素繊維強化プラスチック)製ドライブシャフトをはじめとする各種CFRP製品の自動車用機能部品及び各種産業分野へも展開の幅を広げる中で、鉄に比べて高強度・高剛性と軽量化が可能なCFRP技術と、振動減衰性に優れたゴム配合技術などを融合し、環境配慮型の電動化が進む商品に求められる軽量化、防振、熱マネジメントに対応した高機能部品を供給しております。

 当セグメントにかかる研究開発費は240百万円であります。

(4) その他

 該当事項はありません。

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