企業兼大株主東洋水産東証プライム:2875】「食品業 twitterでつぶやくへ投稿

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企業概要

 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 なお、新型コロナウイルス感染症の拡大により、翌連結会計年度以降の経済全体の見通しは依然として不透明でありますが、新型コロナウイルス感染症が当社グループに与える影響は現時点で軽微であるため、経営方針・経営戦略等を見直す必要はないと判断しております。新型コロナウイルス感染症の影響により、当社グループの経営環境に重要な変化が生じた場合には、適切に対応してまいります。

(1) 経営方針

 当社グループは、顧客第一主義のもと「お客様により良い商品、サービスを提供することにより喜びと満足のある生活に貢献する」ことを経営理念としております。「安全でおいしい商品」「確実なサービス」をお客様にお届けし、お客様から支持されることによって信頼される企業グループを目指しております。そしてこれらにより利益ある成長を目指して企業価値を高めることが、社会、株主、従業員等すべてのステークホルダーの利益増大につながると認識しております。

(2) 経営戦略等

 当社は2017年~2019年3月期3ヵ年中期経営計画(以下「前3ヵ年中期経営計画」という。)の成果と課題を踏まえて、2019年5月10日に2020年~2022年3月期3ヵ年中期経営計画(以下「3ヵ年中期経営計画」という。)を発表しました。

 厳しく不確実性が高い外部環境を覚悟する中で、SDGsを強く意識し、当社がお客様、そして社会から、安全安心面はもちろん、より信頼され魅力ある企業グループであるために、経済価値、社会的価値、環境価値を向上させる「新たなる食文化の創造」に社員一人ひとりが主役となって取り組み、会社の発展、5つの笑顔(お客様、社会、次世代、地球、社員)の実現、そして社会の一員として持続可能な社会づくりへの貢献を推進します。

 このような中、3ヵ年中期経営計画では、次の3つの基本戦略を掲げ、当社が目指す未来の実現に向けたステップとして、前3カ年中期経営計画で進めてきた投資を確実に成果につなげ、利益を稼ぐ力にこだわります。また、環境変化を見据え、新たな成長機会を掴むことにチャレンジし、将来の持続的かつ安定した成長に繋げてまいります。

① 需要を引き出す新たな価値創造

・既存ブランドの弛まぬ進化による価値の拡大

・既存事業の連携による新たな価値の創造

・技術開発と社会課題分析の融合による新たな価値の創造

・新規事業への進出による価値の上乗せ

② 海外展開の深化

・米国・メキシコにおける新たな食文化の提案

・中南米における物流増加と生産体制再編による稼ぐ力の改善

・インド事業の現地への更なる浸透と安定成長サイクルの構築

③ 経営基盤の強化

・安全・安心の更なる向上

・自動化推進・労働生産性の向上

・バリューチェーンの効率化

・健康経営の推進を軸にした組織・人材の活性化への取り組み

(3) 経営環境

 当社グループが3つの基本戦略策定にあたり、認識している経営環境は次のとおりであります。

① 需要を引き出す新たな価値創造

 当社グループは、商品の基本価値向上と環境の変化への対応をこの3年間さらに意識します。社会や消費環境の大きな変化の中、お客様は商品・サービスを厳しく選択し、より一層「賢い消費」の傾向が強まっています。このような中、お客様に認めていただける「価値ある商品、サービス」の提供を通じて信頼を得ていくことが企業として必要不可欠と考えております。

② 海外展開の深化

 米国・メキシコでの持続的成長に向けた取り組み、今後の成長を目指すブラジル、インドでの取り組みに集中することにより、海外での中長期における着実な成長路線をこの3年間で確立します。米国では主要顧客との取り組み強化と販売チャネル拡大の取り組みを積極化します。新商品の市場投入を進めるとともに、若者世代への浸透を考えたマーケティング活動も進化させます。メキシコではカップ麺のシェアアップは継続した上で、カップ麺に比べ取り扱いの少ない袋麺の販売強化に取り組みます。

③ 経営基盤の強化

 「食」の事業を通じた「5つの笑顔」の実現、新たな価値創造、社会課題の解決、環境保全活動に貢献するために、長期的視点に立った経営基盤の強化に継続して取り組みます。

 また、人生100年時代における健康寿命延伸への貢献として、食を通じた「健康価値」の高い商品の提供、社員とその家族が健康になる「健康経営」の推進、社会全体の健康増進意識への働きかけを通じて、「健康」を軸にした企業価値向上にさらに積極的に取り組みます。

(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当社グループは3ヵ年中期経営計画の目標達成に向けて、基本戦略として掲げた施策に着実に取り組むとともに、消費者の変化、取引先の変化、事業を取巻く環境の変化にしっかりと対応し、当社グループの中長期ビジョンである「笑顔」と「健康」をお届けできる会社を目指して、一層の成長を目指してまいります。

 なお、3つの基本戦略に基づいたセグメント別の取り組みは次のとおりであります。

① 水産食品事業

・簡便、個食、健康等の価値を付与した商品の強化による魚離れの原因解消

・海外工場の再編等、競争力の高い原材料を国内に供給する仕組みの構築

・仕入、製造・加工、物流、販売の見直しによる資産(在庫)の効率化

② 海外即席麺事業

・国別、エリア別に消費者、小売、競合他社の状況を踏まえた商品戦略・販売戦略の実行

・ノンフライ麺等の日本の技術を応用した商品の市場投入による新たなる食文化の提案

・生産体制再編を進め、人件費・物流費の上昇抑制を図る

③ 国内即席麺事業

・「カテゴリーNo.1戦略」を更に強化

・新技術取入れとターゲットに合わせた開発

・海外輸出、ECチャネルでの販売強化

④ 低温食品事業

・既存主力ブランドの強化

・新たな喫食シーンを創造する商品の開発

・業務用チャネルへの商品提案強化

・冷凍麺、冷凍食品の市場拡大への対応

⑤ 加工食品事業

・製造能力アップを最大限に活かした商品企画・販売施策の実行による売上の拡大

・原材料価格上昇への対応や生産の効率化等収益基盤の安定化に向けた取り組み

・環境の変化に伴うローリングストックの提案

⑥ 冷蔵事業

・営業活動の強化により、庫腹量増加以上の規模拡大を目指す

・省力化、省人化等コスト圧縮の取り組み

・3PLの推進に向けた社内連携強化

・計画的なフロン冷媒設備の更新

(5) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

 当社グループの経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標は、売上高、営業利益であります。

 3ヵ年中期経営計画の最終年度である2022年3月期において、売上高450,000百万円、営業利益31,500百万円を目指します。

 セグメント別の売上高及び営業利益の目標は次のとおりであります。

セグメントの名称

売上高(百万円)

営業利益(百万円)

 水産食品事業

40,000

500

 海外即席麺事業

96,500

12,200

 国内即席麺事業

136,500

10,500

 低温食品事業

74,600

5,700

 加工食品事業

28,500

0

 冷蔵事業

22,400

1,800

 その他

51,500

1,700

 調整額

△900

合計

450,000

31,500

 なお、2022年3月期の期首より「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号)等を適用しますが、上記の指標は当該会計基準等を適用する前の金額となっております。

(6) 3ヵ年中期経営計画の進捗状況

 「3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 2.経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 (1) 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容」に記載のとおりであります。

(7) 2022年3月期の取り組み

 2022年3月期につきましては、新型コロナウイルス感染症拡大による影響は長期化しており、引き続き安全、感染防止に十分注意が必要ですが、直近の状況から大幅な変化は想定しておりません。また、原材料価格や為替の影響等の不透明要素は多いですが、3ヵ年中期経営計画で掲げた各事業の中長期目標達成に向けて、基本方針に基づく取り組みとともに、環境変化への対応も実行します。今後は、次期中期経営計画の策定に注力し、既存事業の強化、コスト低減に取り組むとともに、新規の取り組みを上乗せ、「5つの笑顔」と結びつけた当社らしいESGを意識していきます。

 なお、2022年3月期におけるセグメント別の取り組みは次のとおりであります。

① 水産食品事業

 イ.高付加価値商品の展開

 当社の総合力を活かした特許製法の「熟成」や「だし」技術等を追求し、高付加価値商品の展開を強化します。

 ロ.時短・簡便・個食

 魚離れの原因解消への取り組みとして、時短調理を支援する商品の展開を進めます。また、ひと手間「ワンクック」でお手軽に喫食できる魚製品等を拡販します。

② 海外即席麺事業

 イ.持続的成長への取り組み

 米国・メキシコでの持続的成長に向けて、テキサス工場増産体制構築を軸とした生産体制再編、若者世代を中心としたマーケティング強化に取り組みます。

 ロ.新しい地域への展開

 現地委託生産を開始したマルチャン・ド・ブラジルにおいて、将来の自社現地生産に向け販路拡大を継続テーマとして活動します。また、現地生産開始から4年が経過したマルちゃん味の素インド社において、更なる認知度アップをテーマとして活動します。

③ 国内即席麺事業

 イ.ブランドの安心感・話題性の提供

 広く認知頂いているブランド力を活かし、消費者キャンペーンやSNSを利用したプロモーション等幅広い施策で更なるブランド強化を図ります。

 ロ.育成ブランドの話題性の提供

 2021年3月に発売した「MARUCHAN QTTA コク味噌味」、リニューアル発売した「MARUCHAN QTTA EXTRA HOT味」を機に、「MARUCHAN QTTA コクしょうゆ味」「MARUCHAN QTTA シーフード味」の店頭配荷をさらに高め、育成ブランド商品についても引き続き話題を提供します。

 ハ.ニーズへの対応

 2021年3月にリニューアル発売した「和庵」シリーズ等の値頃感があり、高品質な商品の発売により、経済性を求めるニーズへの対応も引き続き強化します。

④ 低温食品事業

 イ.巣ごもり消費への対応

 家庭内調理・喫食機会の増加により、今後もチルド焼きそばの需要が高まると予想しております。伸長するパスタの人気フレーバーを「マルちゃん焼そば3人前」洋風シリーズとして2021年3月に発売した「マルちゃん焼そば ナポリタン 3人前」「マルちゃん焼そば たらこバター味 3人前」等により、メニューの多様化に対応します。

 ロ.時短・簡便・品質

 「手間をかけない食事」ニーズへの対応として、「つるやか」シリーズは増量企画、積極的なプロモーションを実施し、調理のいらない簡便性やさらに向上した品質を一層アピールしていきます。

 ハ.冷凍麺・冷凍食品の拡充

 需要が高まっている一食完結型の冷凍食品として、「屋台一番焼そば」シリーズの提案強化、外食等でも認知度が上昇している「ライスバーガー」シリーズの配荷増に取り組んでいきます。

⑤ 加工食品事業

 イ.米飯シリーズの更なる浸透

 主力の「あったかごはん」シリーズ、「味付米飯」シリーズに加え、健康志向の高まりに対応した付加価値商品を展開します。

 ロ.フリーズドライスープの強化

 主力の「素材のチカラ」シリーズやカップタイプ等、フリーズドライ技術と素材のおいしさを活かした商品も強化します。

 ハ.時短・簡便・個食・健康

 おやつ・サラダ・炒め物等、様々な用途で喫食でき、高タンパク食品としても注目度が上がっている「魚肉ハム・ソーセージ」や内食化傾向で家庭内料理が注目されている中、基礎調味料の「だしの素」においても様々なニーズを捉えた商品を展開します。

⑥ 冷蔵事業

 イ.冷蔵庫の自然冷媒化の推進

 環境負荷低減の取り組みとして、フロン冷媒設備の更新を計画的に進めていきます。

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