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企業概要

 文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において、当社が判断したものであります。

(1)会社の経営方針

 当社創業者が掲げる経営信条は、「商いの原点に忠実たれ」「商いの王道を歩む」であります。当社の経営理念・事業理念・行動指針等はすべてこの経営信条から生まれたものであり、当社はこの価値基準に従いビジネスを展開する方針であります。
  当社の経営理念は「It's Hi Dental World 歯科医療に夢と未来を…」を主力商品のコンセプトに、徹底的な顧客サポート体制と圧倒的な開発力を備えた、ナンバーワン歯科電子カルテメーカーを目指すことであります。
  当社が「夢と未来を」提供する対象は、顧客である歯科医院とその患者であり、双方の満足度を高める新しいコンピューターシステムやアプリケーションを開発し、これを手厚い顧客サポートで普及させることで業界シェア首位を目指すとともに、歯科医療全体の社会的地位の向上と歯科医院の繁栄に寄与し、もって日本経済の発展に貢献することを基本方針としております。
  また当社の事業理念は「サポートなくして販売なし」「お客様の笑顔、お客様の満足が私たちの喜び」「顔が見え、心が触れ合う」であり、創業者の経営信条を反映させております。さらにこれを具体化した「地域密着のサポート」「精緻なサポート」「最先端の技術と知識を駆使したお客様の為の電子カルテシステムの開発」を行動指針として取り組んでおります。
  当社が考える「商いの原点」とは「顔が見え、心が触れ合う」ことであり、この信条・理念を忠実に実践するためには、顧客1人1人と向き合い対話を重ね、信頼関係を構築することが重要となります。そのため当社は、短期的な事業規模の拡大や利殖を追求せず、中長期的な視点での営業拠点の拡大及び顧客数の増加を志向し、緩やかでありますが確たる土台を築いた上で成長・発展する方針です。

(2)経営環境

 当社が直面している経営環境は、制度、業界、顧客の3つの側面があります。

(制度的側面)

 わが国の医療制度は、医療費財源を賄う医療保険などの医療保障制度と、病院や医師等に関する医療提供制度の両面で成立しております。このうち医療保障制度の面では、近年の少子高齢化と医療費の膨張から、保険財政の悪化が課題となっております。そこで、2年に1度、厚生労働省の諮問機関である中央社会保険医療協議会等により診療報酬の改定が行われます。特に歯科については、診療報酬の計算が複雑多岐にわたり、都道府県単位でも解釈が相違するケースも出ております。

(業界的側面)

 当社が属する歯科医療業界では、一般的に「歯科材料商」と呼ばれる代理店を通して、歯科医院の運営に必要な器具・備品等を調達することが一般的であります。そのため歯科用レセプト・コンピューターを手掛ける同業他社も、「歯科材料商」に販売業務を委託しておりました。
 しかし近年、歯科用コンピューターの役割について、レセプト単独目的の使用から、電子カルテを始めとする種々のアプリケーションとの連携や、一定の条件下ではありますがオンライン診療の容認など、IT技術を歯科医院の運営に活用する素地が整ってきており、当社が提案する歯科電子カルテ統合システムの需要が高まってくると考えております。
 また、医療業界では令和6年5月23日に開催された世界経済フォーラムにおいて「口腔保健への投資に関する世界的なコミットメント」と題する白書が発表され、共同で執筆したアメリカ歯科医師会等によると、歯周病と全身疾患との関係などを例に口腔衛生の重要性を強調する内容となっています。特筆すべきは、若年層で28%が口腔疾患によって仕事の能力に影響すると答えており、歯周病治療・予防による口腔衛生の改善こそが糖尿病・認知症・心疾患・呼吸器疾患等の改善にも繋がるということです。

 したがって、全国10万人を超える歯科医師の中で歯周病専門医は、僅か1,177人 1.2%程度に留まるものの、今後は歯の形態の回復を主体とした「治療中心型」歯科治療から、患者様個々の状態に応じた口腔機能の維持・回復を目指す「治療・管理・連携型」歯科治療の必要性が増すと想定されます。つまり、「令和6年度診療報酬改定」を踏まえ、医療DXを取り入れた歯周病予防・訪問診療の重要性が、ますます高まってくると考えています。

(顧客的側面)

 当社の顧客である歯科医院は全国に66,536件(JAHIS:一般社団法人保健医療福祉情報システム工業会(2024年9月30日現在))が開業されていますが、医院数は年々減少しております。主な要因としては、歯科医師のボリュームゾーンである60~69歳の先生方がリタイアしていき、さらに若い世代の歯科医師離れが影響しております。

 このような要因により、歯科医院の経営が逼迫されたことや後継者不足で引退医院数が新規開業医院数を上回っていることによると考えています。

 一方で、当社はDX化を推進している又は推進する予定の医院を対象顧客と考えており、66,536件のうち6割の約40,000件を想定しております。

(3)対処すべき課題

 歯科業界では、加速度的に医療DXの流れが進むと共に世界経済フォーラムの白書において、歯周病治療・

予防による口腔衛生の管理こそが糖尿病・認知症・心疾患・呼吸器疾患等の改善にも繋がるということが発表

されるなど、コロナ禍で影響が大きかった歯科医院にとって、今、大きなスポットが当たり、医科や介護施

設、ケアマネージャーとの地域連携における役割期待が大きく高まっていると当社では考えています。しかし

ながら、歯科衛生士をはじめとした医療従事者の不足や歯周病専門医の不足といった社会問題への対応や医療

DX推進へ向けた助成金・補助金に係る申請・期限等の情報提供や説明ができていない現状もあり、歯科業界

の未来を憂えざるを得ません。

 そこで、当社は、AI音声による革新的ソリューション「Revoriuture*(レボリューチャー) 新たな世界へ!」

を合言葉に歯科業界に革命を起こし歯科医療の未来を明るく照らして参る所存です。具体的には、歯科医院を

医療DXの観点から助成金・補助金を活用して支援するソフトやマイナ保険証の利用状況等を見える化したソ

フトの販売を継続すると共に主力商品であるAI・音声シリーズ第1弾「AI・音声電子カルテ統合システム(Hi

Dental Spirit AI-Voice)」、第2弾「AI・音声歯周病検査(Perio chart Pro.Voice)」、第3弾「AI・音声サ

ブカルテ(Sub Karte-Voice)」のさらなる拡販へと繋げ、小児から来院できなくなった患者様まで一生のかかり

 つけ医として、患者様個々の状態に応じた口腔機能の発達・維持・回復をめざす「治療・管理・連携型」歯科診

 療への進化・転換・変革を支援していくことで、医院収入の拡大や医療費の抑制、その先にある国民のQOL向上

「生きる幸せ」へとさらに貢献して参ります。

 そしてAI音声から生成AIを活用したAI・音声シリーズ第4弾・5弾の新たなる展開を通じて、中長期的目標

である3,000歯科医院を超えるAI・音声シリーズを拡販することで、売上高35億円 経常利益10億円 売上高

経常利益率28.5% 純利益7億円 売上高純利益率20.0%を上回る達成を目指します。

※  Revoriuture(レボリューチャー)はRevolution(革命・変革)とBrightly(明るく・煌々と)とFuture(未来・将来)を組み合わせた当社

  世界観の造語です。AI・音声シリーズで「歯科に革命を起こして未来を明るく照らす!」という思いを込めています。

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