朝日放送グループホールディングス 【東証プライム:9405】「情報・通信業」 へ投稿
企業概要
① 朝日放送グループホールディングスでは、継続して放送と通信を連携するサービスについて研究・検証を行っています。2023年度においてもIPTVフォーラムが運営する検討会へ参加、テレビデバイスで番組に関連した通信コンテンツへの遷移などのユースケースの提案を行い、放送とネットを繋ぐ技術を活用した技術検証に協力しました。
② インターネットやデジタルデバイスの普及に伴い、情報接触の手段や機会が多様化する中、朝日放送テレビでは朝日放送グループホールディングスと協力し、テレビの視聴データを格納するデータ基盤を構築、データの分析を進め、自局のWEBサービスへのテレビPRの効果検証やセールス利活用への取り組みなど、継続的にテレビ視聴データの利活用について検証を進めています。
③ 朝日放送グループホールディングスではプライバシーに配慮した形で、各種データを格納したCDP(カスタマー・データ・プラットフォーム)を構築、このCDPのデータを用いて以下の実証実験を行いました。
a.カスタマージャーニーの可視化
グループのWEBサイトを来訪するユーザーを増やすために、実際に来訪したカスタマーの動きを分析、各WEBサイトとの相関関係を可視化しました。
b.顧客へのメール配信
CDPのデータからオーディエンスを生成・抽出し、LINE広告でターゲティング広告を配信する技術検証を行いました。
c.ターゲティング広告
機械学習で判別したロイヤリティの高い顧客へのターゲティング広告の有効性の検証を行いました。
④ 朝日新聞社と共同で展開している「バーチャル高校野球」では、配信環境の変化に対応するために、必要なシステムの研究・検証を行いながら、毎年サービスや設備のアップグレードを行っています。2023年度は地方・全国大会を全試合配信するとともに配信先を拡大し、また、さらなる安定運用に向けての配信設備の冗長化などの検証に取り組みました。
⑤ 朝日放送グループホールディングスでは、最新の技術調査のために継続して海外展示会の視察を行っています。2023年度は、クラウドサービスを展開するAWSが主催するre:Invent2023に技術者を派遣しメディアサービス等のセッションで新しいサービスや機能の情報収集を行いました。また、世界最大規模の最新テクノロジーの見本市のCES2024では映像体験・メディア・広告業界の最新動向、AIやテクノロジーの新技術動向の調査を行いました。
⑥ 生成AIを積極的に活用し、業務効率化や新たなアイデア創造に利用するために、情報漏洩の恐れがなく、安心安全に使える朝日放送グループ独自のChatGPT利用環境「ABChat(エビチャット)」を開発し、グループ全体に提供しています。
なお、当連結会計年度の研究開発費の総額は197百万円であります。
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