旭化学工業 【東証スタンダード:7928】「化学」 へ投稿
企業概要
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)経営方針
当社グループは、「愛されるプラスチックメーカー」を目指して、良い考え[合理化の追求]・良い商品[信頼性の重視]・良い職場[人間性の尊重]を社是として掲げ、「人・物・金は企業にとって限度がある。限度あるものを最高に活かすのが事業である。」との基本理念をもとに、創業以来、企業活動を行っております。
その基本理念のもと、社会のニーズに合った製品を造り出すための研究活動に注力し、技術力を高め、効率のよい生産システムを確立し、お客様及び市場からの評価を高め、収益力の向上と経営基盤の強化を図ってまいります。
(2)目標とする経営指標
当社は、当社グループの売上目標を毎年10%以上の増収を目指して事業活動を行っておりますが、前期比3.7%減の83億40百万円の売上となりました。
また、具体的な数値目標としましては、売上高総利益率20%を安定的に維持することを掲げておりますが、当期は、売上高総利益率は9.0%となりました。
(3)経営戦略及び経営環境等
当社グループは、その販売を特定の得意先(電動工具業界及び自動車業界)に依存しております。2024年8月期におきましては、電動工具部品及び自動車部品の売上高の総売上高に占める割合は、89.9%となります。この特定の得意先の動向が当社グループの業績に大きく影響を及ぼします。そのため、自社ブランドのアンカープラグの製品改良や新製品の研究開発に力を注ぎ、その特定の得意先以外への販売の増加を図ってまいります。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
世界情勢は不安定さを増し、経済状況も陰りを見せ始めているように感じられ、日本を取り巻く環境は、円安による原材料高、物流費の高騰、人手不足と深刻な状態に陥っております。そのような状況下で当社は自動化、省人化に取り組むべく、ロボット取出しや、カメラ検知機能を活用した品質管理体制の強化をしてまいりました。
自動化を進めることによって、ヒューマンエラーも削減でき、品質の向上にも期待できます。今年から導入しました製品検査カメラも精度の向上を図り、検査時間も大幅に短縮され、しかも高精度で不良品を検出できるようになりました。各メーカーと協業することにより、弊社に合ったシステムの構築を進め、検査の精度を更に高められるようにし、品質向上を目指します。最も深刻な課題はやはり人材不足です。海外に拠点を持つ会社である限り、グローバル人材の教育については、より一層力を入れなくてはなりません。
弊社のようなインジェクションモールドを主にした会社は、営業、経理、成形、金型と複数のスペシャリストな人員が必要になります。
今後も引き続き人材の教育と既存技術の向上を図りながら、新技術の発見と承継も進めてまいりますので、ステークホルダーの皆さまには今後も変わらぬご支援を頂戴したいと心からお願い申し上げます。
(5)その他、会社の経営上重要な事項
該当事項はありません。
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