企業兼大株主日鉄ソリューションズ東証プライム:2327】「情報・通信業 twitterでつぶやくへ投稿

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企業概要

 当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取組は次のとおりであります。

 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 当社は企業理念として、真の価値の創造により、お客様との信頼関係を築き、ともに成長を続け、社会の発展に貢献する旨を定めており、これに基づき、当社は豊かな社会づくりに向けてESGの観点で様々な事業活動に取り組んでまいりました。当社は、社会的な存在意義であるパーパスを定め、このパーパスをサステナビリティ経営の起点かつ中核として社員に浸透・定着を図るとともに、国際的なフレームワークに準拠した「価値創造プロセス」を整理し、下記の5つのマテリアリティ(サステナビリティ重要課題)を定めました。

 このパーパスを起点とした価値創造プロセスに基づきサステナビリティ経営を推進することで、真の企業価値の向上を図ってまいります。

(価値創造プロセス)


(1)戦略

 マテリアリティに基づき、社員一人ひとりが事業活動を通じて、「ITを通じた社会課題の解決」「社会インフラとしてのITサービス安定供給」の実現に取り組むとともに、ESGへの取り組みを積極的に推進しております。

・環境(Environment)   :「環境負荷低減」

・人権等の社会(Social) :「多様な人材が活躍できる場の創出」

・ガバナンス(Governance):「信頼される社会の一員としてのガバナンス/コンプライアンス追求」

 当社が価値を提供し続け、当社パーパスである「ともに未来を考え 社会の新たな可能性を テクノロジーと情熱で切り拓く」ためには、まずは地球が存続していくこと、そして新たな変化を起こしていくためのヒトの力が必要であり、上記5つのマテリアリティの中でも、「多様な人材が活躍できる場の創出」と「環境負荷低減」が当社にとって特に重要な課題(マテリアリティ)であると考えております。

①多様な人材が活躍できる場の創出

 変化の激しい時代において当社が持続的に成長するためには、多くの優秀かつ多様な人材が当社に集まり、そのひとりひとりが自律的に活き活きと働き、成長を続けることが重要であります。

 そうした観点から当社は、「多様な人材が活躍できる場の創出」を、マテリアリティの一つとして設定し、以下に取組んでおります。

  (ア) 高度ITプロフェッショナル人材の採用・育成・創出

  (イ) ダイバーシティを推進し、誰もが活き活きと働ける組織

  (ウ) 人権の尊重、他者を大切にし、お互いに認め合う文化を醸成

<具体的な取り組み>

(ⅰ) 優秀な人材の創出・採用・育成に向けた取組

・新卒採用によって将来の当社の中核人材となる人材を安定的に確保しております。また、事業成長のさらなる加速に向け、キャリア採用にも積極的に取り組んでおります。

・戦力把握の仕組みを構築し、人材の見える化を推進することで、高度IT人材の育成を強化しております。また、多様な学習の場の提供、「自己選択型」の能力開発施策の拡充、「NSSOLアカデミー」*により社員の自律的成長を支えております。

 *中核社員がコミュニティ活動・イベント等を自律的に運営する後進育成の仕組み

・自律的なキャリア形成を支援する観点から、キャリアデザイン支援制度や社内公募制度、兼業・副業制度を設けております。

・変化への対応力強化の観点から、事業牽引層である管理職に対しては役割による処遇の徹底を進めるとともに、若手社員の早期登用を進めております。

(ⅱ) 多様な人材が活き活きと働くための組織作り

・多様な人材が活躍できる組織作りに向け、ダイバーシティ&インクルージョンを推進する専任組織を設置し、各種の制約や悩みを取り除くための活動を推進しております。

・健康経営を推進する観点から、専任組織を設置し、社員一人ひとりの健康と生活の質の向上につながる施策を推進しております。

・「グローバル・ビジネス・コンダクト」や「人権方針」を制定し、当社の人権に対する考え方を社内外に発信するとともに、人権課題に関する諸課題への対応を進めております。

・戦略・組織が多様化する中において、会社と社員の向かう方向を一致させるため、パーパス、ビジョン、バリューの明確化とその浸透に向けた取り組みを推進しております。

②環境負荷低減

 当社は、企業の社会的責任として自らの事業活動に伴う環境負荷の低減に努めるとともに、事業を通じて社会全体の環境負荷低減を図り、気候変動問題への対応を含む地球環境の保全と持続可能な社会の実現に貢献することが重要と考えております。

 そうした観点から当社は、「環境負荷低減」を特に重要な課題(マテリアリティ)の一つとして位置づけ、以下に取り組んでおります。

 (ア)事業を通じて、社会全体の環境負荷を低減

 (イ)再生可能エネルギーを積極的に活用

 (ウ)自らが利用する電力等、資源の効率化

(ⅰ)気候変動のリスクと機会

 当社は2022年4月に気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD: Task Force on Climate-related Financial Disclosures)提言への賛同を表明しております。TCFDのフレームワークに基づき、2℃未満シナリオと4℃シナリオを用い、2050年までを考慮したシナリオ分析を実施しております。

2℃未満シナリオにつきましては、法規制強化やCO2削減の社会的要請の高まりに伴う電力調達コスト増のリスクや対応遅れによるレピュテーションリスクがある一方、省エネ・効率化等のDXニーズを事業機会と捉えることができます。

4℃シナリオにつきましては、異常気象の激化により、対応の遅れでデータセンターの操業停止やオフィスの機能停止等、事業活動への重大な影響が懸念されますが、気候変動への対応を図ることにより、事業継続性の向上や販売機会を確保していきます。

(ⅱ)環境マネジメントシステム

 当社は、本社地区のオフィスとデータセンターにおいて、環境マネジメントシステムの国際規格であるISO14001の認証を取得しております。またISOに準拠した取り組みに、TCFD提言への対応を加えた当社独自の環境マネジメントシステムであるNSSOL EMSを構築し、環境負荷低減への取り組みを推進しております。2022年度からは国内の地方拠点や連結会社に対象範囲を拡大しております。


(2)指標及び目標

①D&I推進目標

指標

目標

実績

(当連結会計年度)

女性基幹職(いわゆる部長級・課長級)の人数

2025年度までに2020年度人数の2倍以上とする

44人

新卒採用における女性採用比率

30%以上を維持・継続する

34.5%

男性の育児休業等*取得率

70%以上とする

91.3%

*育児休業及び当社独自休暇である配偶者出産休暇、福祉休暇を含む

②環境目標

 当社は、環境負荷低減への取り組みとして、GHG(Greenhouse Gas:温室効果ガス)排出量削減目標を定め、オフィス電力のグリーン電力への切り替えを推進する等、その目標の実現に資する取り組みを進めております。

 <GHG排出量削減目標>

 ・2030年度:Scope1・2排出量の50%削減(2015年度比)

 ・2050年度:Scope1・2排出量のカーボンニュートラル

 <GHG排出量実績推移>


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