日本精線 【東証プライム:5659】「鉄鋼」 へ投稿
企業概要
当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取組は、次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書の提出日現在において、当社グループが判断したものであります。
(1)サステナビリティ
当社グループは、ステンレス鋼線のトップメーカーとして、これまでも経営理念ならびに環境方針基本理念に基づき社会の発展へ貢献してまいりました。これからも全てのステークホルダーと共にサステナブル社会の実現に向けて貢献し続けます。
なお、当社グループのサステナビリティ経営の取り組みや当社独自の価値創造プロセスについて、2023年5月に「サステナビリティ報告書2022」を創刊し、株主・投資家をはじめとする様々なステークホルダーに対する非財務情報の開示充実に取り組んでいます。
「サステナビリティ報告書2022」は、当社ウェブサイト(URL:https://www.n-seisen.co.jp/sustainability/report/)に掲載しております。同書の記載の対象期間は、2021年度(2021年4月から2022年3月。一部過去の実績、2022年4月以降の情報も含みます。)でありますが、2023年9月に「サステナビリティ報告書2023」として、2022年度にかかる情報を反映したものに更新する予定です。
《経営理念》 私たちは、お客様にとって価値のある商品とサービスの提供を通じて社会の発展に貢献します。 私たちは、情報を重視し、世界の変化に素早く適応するため、技術・知識・行動の革新に挑戦し続けます。 私たちは、利益ある発展と、創造性豊かでいきいきとした企業風土の確立を目指します。 |
《環境方針基本理念》 日本精線はステンレス鋼線の国内トップメーカーとして、環境への負荷の少ない生産・販売活動を追求し、 従業員一人一人の行動を通じて、地球環境の保全・向上に積極的に取り組みます。 |
①戦略並びに指標及び目標
当社グループは2021年4月より『中期経営計画(NSR23)』(最終年度2024年3月期)をスタートさせ、「日本精線リニューアル(NSR)継続推進と高機能・独自製品でサステナビリティに貢献」を中期スローガンとして掲げ、未来の高機能・独自製品を生み出し続けることを通して社会に貢献し、持続可能性を高める活動を進めています。加えて、足元ではSDGs(持続可能な開発目標)やカーボンニュートラルなどの外部環境が大きく変化しており、これに対応すべく当社の今後の取り組むべき課題を抽出し重要課題(マテリアリティ)を下記のとおり特定し、その指標及び目標を設定しました。
マテリアリティ |
| 2023中期目標・KPI | |
地球環境の保護 (事業活動) | ①気候変動への取り組み | ●省エネルギー・脱炭素技術によるCO2排出量削減 | ●2030年度 当社Scope1・2 2013年度比 CO2排出量30%削減 |
| ●供給責任の全う | ●BCM達成のためのインフラ整備完了 | |
②環境影響の低減 | ●管理化学物質の使用量削減 | ●管理化学物質移動量・排出量(PRTR法)削減 ●有害物質等の漏出防止 | |
③サーキュラーエコノミーへの移行 | ●廃棄物量低減、リサイクルへの取り組み | ●副産物 リサイクル率向上 | |
| ●水資源の保全
| ●水資源使用量削減 ●上水使用比率削減 ●各工場排水基準合格 | |
地球環境の保護とQOLの向上 (製品提供) | ④エネルギーの効率改善と技術革新 | ●新エネルギーに貢献する製品・技術の提供 | ●極細線(太陽光電池パネル印刷用) お客様要求量の供給 ●ナスロンフィルター(風力発電用炭素繊維) お客様要求量の供給 |
| ●高性能半導体・電子部品の製造プロセス革新に貢献する製品・技術の提供 | ●超精密ガスフィルター(保証度精度1.5nm) お客様要求量の供給 ●ナスロンフィルター(MLCC離型フィルム用) お客様要求量の供給 | |
| ●モビリティ革新に対応する製品・技術の提供 | ●ナスロンフィルター(LiBセパレータ用) お客様要求量供給 ●磁性材料 販売開始 | |
| ●省エネルギー化に貢献する製品・技術の提供 | ●耐熱ボルト用材 お客様要求量の供給 ●耐熱ばね用材 お客様要求量の供給 | |
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| ●船舶エンジンバルブ 補修用溶接線 販売開始 ●積層造形用材料(3Dプリンタ) 販売開始 | |
| ●水素社会に対応する製品の提供 | ●耐水素脆性材料『HYBREM-S』 お客様要求量の供給 ●水素貯蔵回収モジュール 実証実験実施 | |
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| ●水素吸蔵モジュール 基礎研究 ●水素分離膜モジュール お客様要求量仕様対応 | |
⑤資源の有効活用
| ●資源の有効活用に貢献する製品・技術の提供
| ●ナスロンフィルター(リサイクルPET・中空糸) お客様要求量の供給 ●ナスロンフィルター再生洗浄 受託加工 お客様要求量の対応 ●ハーキュリー®(高強度 省資源) お客様要求量の供給 ●302HS(高強度 省資源) お客様要求量の供給 | |
⑥QOLの向上 | ●高機能な医療用材料の提供 | ●能動型内視鏡、カテーテルガイドワイヤ用 お客様要求量の供給 ●歯列矯正用ワイヤ お客様要求量の供給 | |
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| ●インシュリン自己注射用ばね用材 お客様要求量の供給 ●医療針用 お客様要求量の供給 | |
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| ●医療用ステンレス鋼線INS304V | |
社会への責任と貢献 | ⑦人権の尊重 | ●様々な価値観・属性を受容し、人権を尊重する企業風土の醸成 | ●人権方針の制定・浸透 ●活動展開・仕組みの整備 |
⑧労働災害の撲滅 | ●災害0を目指したソフト・ハード改善 | ●重大災害件数0件 ●労働災害の度数率0.2以下 | |
⑨健康経営の推進 | ●従業員の健康増進 | ●健康経営の推進 ●疾病/メンタル不調の早期発見 ●治療の推進、健康意識向上 | |
⑩ダイバーシティの推進 | ●多様な人材の確保・育成 | ●女性活躍推進:定着率、管理職比率の向上 | |
| ●「働きがい」を感じる職場環境づくり | ●障がい者の継続的な採用活動実施 ●働きがい意識調査 ●働きがい創出支援活動 | |
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| ●IT活用による場所・時間を問わない効率的・柔軟な働き方構築 | |
⑪ステークホルダー・エンゲージメント | ●地域社会とのコミュニケーション促進 | ●操業地域の環境保全と改善の推進 | |
| ●株主・投資家とのコミュニケーション促進 | ●地域社会とのコミュニケーション深耕 | |
ガバナンスの強化 | ⑫コーポレート・ガバナンスの強化
| ●取締役会、委員会等の体制強化とコーポレート・ガバナンス各種取り組みの推進 | ●形式支配力基準による大同特殊鋼との連結関係維持 ●意志決定の迅速化、中長期的な企業価値の向上→ガバナンス強化に向けた体制・機能強化 ●実効性と透明性の向上 |
⑬リスクマネジメントとコンプライアンスの強化 | ●リスクの特定と重点リスクの対応 | ●リスクマップ活用によるリスク評価の徹底 | |
| ●コンプライアンス徹底推進 | ●全従業員に対するコンプライアンス浸透 | |
| ⑭高品質な製品の安定供給 | ●徹底した品質管理・品質改善 | ●品質重大事故0件 |
②ガバナンス
当社グループは、気候変動などの地球環境問題への配慮、人権の尊重、健康経営、公正な取引、事業継続マネジメント(BCM)などサステナビリティ課題を重要な経営課題であると認識し、これら課題への取り組みを組織的に推進するため、代表取締役社長を委員長とする「サステナビリティ委員会」を設置し、サステナビリティ担当役員を選任いたしました。同委員会の場でサステナビリティに関する諸課題への取り組み報告や議論を継続的に行ってまいります。サステナビリティ委員会は原則として6ヶ月に1回、その他必要に応じて随時開催します。その内容を取締役会に報告・審議し、承認を得る仕組みとしています。
③リスク管理
当社グループは、リスクとは経営基本方針(「経営理念・行動規準」)や経営計画(事業方針、中期経営計画、予算)等の達成を阻害する要因であると考えています。事業経営に伴って生じるリスクと、外部環境によって発生するリスクの状況を正確に把握し、適切な管理を行うための体制の整備と、その効果的な運用を実現することで、企業の健全性の確保、ひいては企業の存続可能性の維持に努めています。
当社グループの事業推進に伴う損失の危険に関しては、執行役員がそれぞれの担当部署のリスクを認識、統括・管理しています。子会社の損失の危険に関しては「関連会社管理規程」に基づき経営企画部が主管部署となり管理し、都度必要な指導を行っています。それら内容については「コンプライアンス・リスクマネジメント委員会」並びに取締役会に報告しています。事業運営上のリスクは、影響度と対策度合によってリスクマップという形で整理しています。
突発的危機発生時は、経営危機管理規程に基づき、対外的影響を最小限にするための対応策を協議・実施します。
また、当社グループにおいては、サステナビリティに関するリスクに関しても、①ガバナンスに記載のサステナビリティ委員会における検討・議論の対象としております。
マテリアリティごとの「リスク及び機会への対応」に関する詳細な情報は、「サステナビリティ報告書2022」(9頁から10頁)をご参照ください。
(2)気候変動
製造業である当社は、生産プロセスで排出されるCO2や廃棄物の削減に取り組んでまいります。同時に、当社の高機能・独自製品の供給を通じ持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (3)サステナビリティ経営」に記載のとおり、当社は2022年3月に「気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)」提言への賛同を決議・表明し、気候変動が事業に与えるリスクと機会の両面に関して、「戦略」、「リスク管理」、「ガバナンス」、「指標と目標」の観点から、さらなる情報開示の充実に取り組んでいます。「TCFD提言への賛同」に関する詳細な情報は、「サステナビリティ報告書2022」(17頁から18頁)をご参照ください。
また、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (4)中期経営計画(NSR23)」に記載のとおり、2022年度の「CDP気候変動質問書」に初めて回答し、2022年12月に「B」評価を取得しました。
①ガバナンス
気候変動に関するガバナンスは、サステナビリティ全般のガバナンスと同様であります。詳細については「(1)サステナビリティ ②ガバナンス」をご参照ください。
当社では2021年度から2023年度の中期経営計画内において、CO2排出量に関して2030年度に2013年度比30%削減、2050年度カーボンニュートラル達成を目標としています(ともにScope1・2対象)が、更なる取り組み強化のため、2021年9月よりカーボンニュートラル会議を創設し、CO2排出量削減に向けた取り組みについての議論や実施項目のフォローアップを進めています。また、気候変動影響への適応策としての事業継続マネジメント(BCM:Business Continuity Management)にも取り組んでいます。
こうした活動を含めて、「(1)サステナビリティ ②ガバナンス」にて前述のとおり、サステナビリティ委員会において、気候変動対応に関する諸課題への取り組みが報告され、議論することとされています。
②戦略
中長期的なリスクの一つとして「気候変動」を捉え、関連リスク及び機会を踏まえた戦略と組織のレジリエンスについて検討するため、当社はIEA(国際エネルギー機関)やIPCC(気候変動に関する政府間パネル)による気候変動シナリオ(2℃以下シナリオおよび4℃シナリオ)を参照し、2050年までの長期的な当社への影響を考察し、国内鋼線事業を中心にシナリオ分析を実施しました。
当社におけるCO2排出量の削減については、①エネルギー使用効率向上、②漏れ・放熱などのロス低減、③排熱などを回収して利用する再利用、④使用するエネルギーをCO2フリー化、の4つの手段を主に考えています。
(注)
2℃以下シナリオ:気温上昇を最低限に抑えるための規制の強化や市場の変化などの対策が取られるシナリオ
4℃シナリオ:気温上昇の結果、異常気象などの物理的影響が生じるシナリオ
《気候変動に関する主なリスクと機会及び対応》
「気候変動に関する主なリスクと機会及び対応」の表は、「サステナビリティ報告書2022」(18頁)に記載しています。
③リスク管理
TCFD提言への賛同表明を検討するにあたり、気候変動リスクに関するワーキンググループを設置してシナリオ分析を実施しました。かかる分析の結果については、「サステナビリティ委員会」における審議を経て、取締役会に報告され、これらを踏まえて、当社取締役会において、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (3)サステナビリティ経営」に記載のとおり、2022年3月に「気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)」提言への賛同を決議・表明しております。気候関連リスクの優先順位付けとして、リスク・機会の発生可能性と影響度の理由から、上記の影響度の高い事項に注力して取り組みます。現在は、気候関連リスクの管理プロセスとして、「サステナビリティ委員会」を通じて、気候関連リスクに関する分析、対策の立案と推進、進捗管理等を実践しています。「サステナビリティ委員会」で分析・検討した内容は、取締役会に報告し、全社で統合したリスク管理を行っています。
地球温暖化の進展に伴う気候変動リスクのうち、当社事業活動に最も大きな影響をもたらす事象として、局地的豪雨による水害発生を想定した対策など総合的なBCM(Business Continuity Management)を計画立案し、万一の災害時における影響の最小化対策や、生産活動の早期復旧などに必要なインフラ整備・改善を実施中であり、レジリエンス向上に向けた努力を継続しています。
④指標及び目標
当社では、気候関連問題が経営に及ぼす影響を評価・管理するため、温室効果ガス(CO2)の総排出量を指標として削減目標を設定しています。CO2排出量に関して2030年度に2013年度比30%削減、2050年度カーボンニュートラル達成を目標としています。
なお、現在の目標設定の対象会社は日本精線株式会社単体ですが、CO2排出量の実績は連結子会社も個別に管理しています。
当社では、限りある資源を有効活用するために、従来より省エネ投資を行ってきました。これにより2021年度におけるCO2排出量は2013年度対比16%減、CO2排出原単位は31%減となりました。引き続き省エネ投資を行ってまいります。なお、2023年9月に公表予定の「サステナビリティ報告書2023」において、2022年度の実績を記載する予定です。当社におけるCO2排出量の削減については、①エネルギー使用効率向上、②漏れ・放熱などのロス低減、③排熱などを回収して利用する再利用、④使用するエネルギーをCO2フリー化、の4つの手段を主に考えています。当社におけるCO2排出量は都市ガスを燃料としたバーナーを用いて加熱を行う熱処理炉からが約16%を占めており、この炉における高効率化とロス低減が大きな課題となっています。気候変動への取り組みに関する詳細な情報は、「サステナビリティ報告書2022」(13頁から18頁)をご参照ください。
また、当社グループの製造する高機能・独自製品は、最終製品の付加価値を高めるために不可欠な素材であり、サステナビリティ追求の潮流を大きなビジネスチャンスとして位置づけています。例えば、太陽電池パネル印刷用の極細線や風力発電用炭素繊維の製造プロセスで用いられるナスロンフィルターは、新エネルギー領域で貢献しています。高性能半導体や電子部品の製造プロセスに用いられる超精密ガスフィルター(NASclean®)やナスロンフィルターは、エネルギー効率の改善を支える製品となります。こうした高機能・独自製品の提供を通じて、地球環境の保護に貢献していきます。
(3)人的資本
①多様性の確保についての考え方
当社グループでは、性別、国籍、採用形態で区別せず、多様な価値観を有する人材の採用を進めています。2023年3月末現在、当社の管理職における女性比率が1.0%、同外国人の比率が2.1%、同中途採用者の比率が9.4%となっております。多様性を持った社員が活躍できる場を創造できるよう、これらの比率の向上に努めてまいります。
②人材の多様性の確保を含む人材の育成に関する方針、社内環境整備方針
・人材の多様性の確保を含む人材の育成に関する方針
企業にとって、最も重要な財産は人であると考えます。
経営戦略上必要となる多様な人材を計画的に採用するとともに、その雇用条件のみならず安全及び健康にも意を用いることにより、定着を図っております。
また、社員一人ひとりが日々の業務を通じて学び、様々な研修を通じて成長し、そのような人材が集うことで企業の成長と発展があるものと考えます。その具体策として、下記の4項目からなる教育体系を構築し、社員に計画的な学びの機会を創出・支援しています。
a.階層別教育 b.目的別教育 c.自己啓発支援 d.若手社員研修
こうした施策は女性、外国人、中途採用者等の属性を問わず実施しております。これらの結果、社内に多様な人材が確保され、会社の持続的な成長に繋がっていくと認識しております。
・社内環境整備方針
様々なライフイベントが発生する際でも仕事と両立できるよう制度を整えることで、女性、外国人、中途採用者等の属性を問わず全ての社員が継続して働きやすい職場となるよう環境整備を進めております。具体的には、社員のワークライフバランスの向上と生産性の向上を同時に実現させるために、フレックスタイムや時差出勤、在宅勤務制度を導入しております。また、他にも育児休職制度の拡充や短時間勤務制度、有給休暇取得促進など、様々な制度や環境を整備しており、多様な人材が仕事と生活を両立し、安心してキャリアを積んでいける会社を目指しています。
③各項目の実績と今後の進め方等
上記「②人材の多様性確保を含む人材の育成に関する方針、社内環境整備方針」において記載した人材の育成に関する方針、社内環境整備方針に関する指標の内容、当該指標に関する実績は、以下のとおりであり、今後、これらの数値を高めていくように努めてまいります。なお、これらの指標について、当社では、関連する指標のデータ管理とともに、具体的な取り組みが行われているものの、連結グループに属するすべての会社では行われていないため、連結グループにおける記載は困難であります。このため、以下の指標に関する目標及び実績は、連結グループにおける主要な事業を営む当社のものを記載しております。
・人材の多様性の確保を含む人材の育成に関する方針に係る指標、目標及び実績
イ.昇給率
当社では一般職(組合員)の昇給率を指標として用いており、継続的・安定的な昇給を行うことを目標としております。その実績は以下のとおりです。
| 2021年 | 2022年 | 2023年 |
一般職の昇給率(%) | 2.31 | 3.14 | 3.02 |
ロ.採用者数
当社では採用者数を指標として用いており、景況等に左右されず継続的に採用を行うことを目標としております。その実績は以下のとおりです。
| 2020年 | 2021年 | 2022年 |
新 卒(人) | 8 | 9 | 16 |
中 途(人) | 6 | 5 | 6 |
うち、女性比率(%) | 21.4 | 21.4 | 31.8 |
ハ.入社10年後の定着率
当社では入社10年後の定着率を指標として用いており、継続的にその指標を向上させることを目標としております。その実績は以下のとおりです。
| 2011年入社 | 2012年入社 | 2013年入社 |
入社人数(正社員) | 30 | 16 | 8 |
10年後退職者人数 | 6 | 2 | 1 |
定着率(%) | 80.0 | 87.5 | 87.5 |
ニ.健康経営への取り組み
働きがい(ワーク・エンゲージメント)、生産性(相対的プレゼンティーズム)、働きやすさ(社内コミュニケーション指数)を指標として用いており、継続的にその数値を向上させることを目標としております。その実績は以下のとおりです。
| 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 |
ワーク・エンゲージメント | - | 2.9 | 2.8 |
相対的プレゼンティーズム | - | 1.01 | 1.04 |
社内コミュニケーション | - | - | 5.9 |
ワーク・エンゲージメントについては、ユトレヒト・ワーク・エンゲージメント尺度(9項目版)を用いており、「活力」「熱意」「没頭」等の因子を数値化し、この数値を高めていくことを目指しております。
相対的プレゼンティーズムについては、WHO-HPQを用いており、この数値を高めていくことを目指しております。
社内コミュニケーションについては、社員アンケートを数値化したものを指標としており、この数値を高めていくことを目指しております。
ホ.多様性の確保
管理職における女性労働者、外国人、中途採用者の割合と障がい者雇用率を指標として用いており、継続的にその比率を向上させることを目標としております。その実績は以下のとおりです。
| 2021年3月末 | 2022年3月末 | 2023年3月末 |
管理職に占める女性労働者の割合 | 1.0% | 1.0% | 1.0% |
管理職に占める外国人労働者の割合 | 2.1% | 2.1% | 2.1% |
管理職に占める中途採用者の割合 | 7.2% | 9.4% | 9.4% |
障がい者雇用率 | 3.0% | 2.7% | 3.0% |
・社内環境整備方針に係る指標、目標及び実績
イ.フレックスタイム制度
フレックスタイム制度が適用される対象者数を指標として用いております。2023年3月末日時点の実績としては173名で、継続的にその数値を向上させることを目標としております。当社は、社員が「始業・終業時刻を自ら決める」ことによって、生活と仕事の調和を図りながら効率的に働くことができるコアタイム無しのフレックスタイム制度を導入しております。
| 2020年度まで | 2021年度 | 2022年度 |
対象者(人) | 170 | 171 | 173 |
ロ.有給休暇取得促進
有給休暇取得率を指標として用いており、継続的にその比率を向上させることを目標としております。その実績は以下のとおりです。法令で使用者に義務付けられる年次有給休暇の確実な取得(年5日)を上回る取得率となっています。
| 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 |
取得率(%) | 44.2 | 49.3 | 70.6 |
平均取得日数(日) | 8.5 | 9.5 | 13.7 |
ハ.育児休業制度
育児休業取得率を指標として用いており、継続的にその比率を向上させることを目標としております。その実績は以下のとおりです。改正育児・介護休業法の施行にあたり全管理職への教育を実施するなど職場における育児休業制度の理解促進を進めるなどの施策に取り組んでいます。
| 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | ||||||
| 対象者数 | 取得者数 | 取得率 | 対象者数 | 取得者数 | 取得率 | 対象者数 | 取得者数 | 取得率 |
男性 | 12 | 2 | 16.7% | 9 | 1 | 11.1% | 21 | 3 | 14.3% |
女性 | 1 | 1 | 100.0% | 2 | 2 | 100.0% | 2 | 2 | 100.0% |
合計 | 13 | 3 | 23.1% | 11 | 3 | 27.3% | 23 | 5 | 21.7% |
ニ.短時間勤務制度
短時間勤務制度の利用者数を指標として用いており、その実績は以下のとおりです。育児中の従業員が短時間勤務制度を利用しやすい職場環境とすべく、各職場における短時間勤務制度の理解促進を進めるなどの施策に取り組んでいます。
| 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 |
利用者(人) | 9 | 9 | 9 |
ホ.在宅勤務制度
在宅勤務制度の実施率を指標として用いており、その実績は以下のとおりです。新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置付けが、2023年5月8日から5類に移行されたこと等に伴い、直近の実施率が低下しておりますものの、当社では恒久的な制度として在宅勤務制度の整備を行っています。
| 2021年2月 | 2021年5月 | 2022年5月 | 2023年5月 |
| 第2回緊急事態宣言下 | 第3回緊急事態宣言下 | 2類相当 | 5類移行後 |
営業部門 (管理職除く) | 66.4% | 66.2% | 37.0% | 19.0% |
管理部門 (営業管理職含む) | 39.0% | 38.5% | 24.0% | 13.0% |
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