日本プラスト 【東証スタンダード:7291】「輸送用機器」 へ投稿
企業概要
(1)基本方針
私たち日本プラストグループは、「常に誇り得る商品を作り、顧客に奉仕し、社会に寄与する」「常に明るく若々しい社風を作り、企業の繁栄生活の向上をはかる」という経営理念のもと、全てのステークホルダーの声に耳を傾け、「安全で快適な、人と地球に優しい部品づくり」を通じて、持続可能な社会の発展に貢献することを目指します。私たちは、お取引先がこの方針に賛同し、ともに行動するよう働きかけます。
(2)マテリアリティと長期ビジョン
日本プラストグループは、ISO26000をベースに、縦軸に「ステークホルダーにとっての重要度」、横軸に「日本プラストグループにとっての重要度」をそれぞれ「High/Middle/Basic」の優先順位をつけ、中核課題37項目をマッピングしました。本分析の結果に基づき、縦横の双方で優先順位の高い項目を、CSR優先課題として特定しました。マテリアリティと長期ビジョンの詳細は以下のとおりです。
ESG | SDGs | No. | マテリアリティ | 長期ビジョン | |
環境 | 11 12 13 15 | 1 | 事業を通じた地球環境への貢献 | 低炭素社会への貢献 | 2048年度 カーボンニュートラルを実現する |
循環型社会への貢献 | 2048年度 廃棄物総排出量50%削減 (2019年度比) 社内再資源比率45%以上 (2012年度比) | ||||
環境保全と自然共生社会への貢献 | 地域社会、行政、NPO等と連携した自然共生、生態系保護活動を促進する | ||||
環境配慮製品の開発 | 軽量化仕様の採用 | ||||
社会 | 3 11 | 2 | 地域社会と共に発展、成長を実現 | 地域貢献活動の推進 | 地域社会に対する関係強化を促進する |
5 8 10 | 3 | 多様な人材の活躍・ダイバーシティの推進 | 性別・年齢・国籍、障がいの有無、経験、価値観等、目に見えない違いも含め、多様な人材が活き活きと活躍できる環境・組織風土を実現する | 2030年度 女性管理職比率 10%以上 | |
2030年度 障がい者雇用比率 3%以上 | |||||
5 8 10 | 4 | 人権の尊重/差別の禁止 | 基本的人権を尊重し、個人の多様な価値観を認め、差別的な取り扱い等を行わない快適な働き甲斐のある職場づくりを実現する | 休業災害・通勤災害 0 | |
2030年度 男性育児休暇取得率 50%以上 | |||||
2030年度 有給取得率 85%以上 | |||||
2030年度 総労働時間1830時間/人・年以下 | |||||
2030年度 定年後再雇用率 85%以上 | |||||
9 17 | 5 | サプライチェーンのCSRの推進 | 環境と人権に配慮した持続可能なサプライチェーンを構築する | 2030年度 協働合意率100% | |
16 | 6 | 汚職・贈収賄の禁止 | 全ての従業員が法令等を遵守し、高い倫理観に基づく適正な活動を行い、自らの生み出す付加価値こそを競争力の源泉として、公明正大かつ責任あるビジネスの展開を実現する | 汚職・贈収賄 0 | |
ガバナンス | 16 | 7 | 有効性と透明性を重視 | 経営の公正・透明性確保、業務の適法性の確保、迅速な意思決定・業務執行を実現する | 重大ガバナンス違反 0 |
(3)ガバナンス
日本プラストグループは、「常に誇り得る商品を作り、顧客に奉仕し、社会に寄与する」「常に明るく若々しい社風を作り、企業の繁栄生活の向上をはかる」という経営理念に基づき、全てのステークホルダーの声に耳を傾け、「安全で快適な、人と地球に優しい部品づくり」を通じて、持続可能な社会の発展に貢献することを目指しています。サスティナビリティに関する取り組みを加速させるために、長期的に取り組むテーマや方向性、マテリアリティ、また非財務分野に関わる方針、戦略、対外コミットメントを含む情報公開の確認、決定をする下記図の体制を整えており、各種委員会と連携し重要な案件については、半年に1回、サスティナビリティ推進会議にて起案し評価しています。結果は取締役会へ報告し、経営層からの指示・管理に基づいて推進しています。また、お取引先にもこの方針に賛同し、ともに行動するよう働きかけています。
日本プラストは、環境管理統括者をトップとする環境管理体制を築き、環境会議にて環境方針の整備やEMSのレビューを実施しています。各事業所では、環境管理責任者および事務局を設置し、EMSの適切な運用と継続的な改善を確実にするために、定期的な内部環境監査を実施しています。
(4)戦略
人材の育成に関する方針及び社内環境整備に関する方針
当社の持続的な成長と中長期的な企業価値の向上のため、女性、外国人、障がい者、様々な職歴をもつ中途採用者など、多様な人材の採用や起用をさらに進めています。また、労働力不足・働く価値観の変化・兼業や副業といった新たな労働スタイルの浸透と環境が大きく変わる中、当社で働く社員が高いモチベーションを持ち、多様なキャリアパスや働き方を実現できる取り組みを進めています。
2018年に女性活躍推進活動を行う「えるぼし」プロジェクトを発足、継続的な活動を行っており、2019年に「えるぼし(3段階目、最高位)」認定、2020年に「くるみん」、 2022年に「プラチナくるみん」に認定されました。2022年に「イクメン」プロジェクトを発足、男性社員の仕事と育児の両立を支援する継続的な活動を行っています。
(5)リスク管理
当社では、コーポレート・ガバナンス委員会、働き方改革委員会、環境委員会、安全衛生委員会などの委員会やマネジメントシステムを通じて、サスティナビリティに関するリスクを管理しています。各委員会はリスクと機会を検討、識別・評価を行い、サスティナビリティ推進会議を通して重要度に応じて回避・軽減・移転・保有などの対策を決定、取締役会に報告しています。さらに、地球環境を考慮した経営方針に基づき、カーボンニュートラル達成、廃材実施ゼロ化、生物多様性などの課題に対し、計画と実施、そして評価までを組織的に行うために、サスティナビリティ推進室を設置しています。
(6)指標及び目標
① 低炭素社会への貢献
日本プラストは経営方針の基、カーボンニュートラルな社会を目指し積極的に取り組んでおります。当社は2020年度にカーボンニュートラルに向けた具体的目標を設定しました。地球温暖化による水害・風害・干ばつ山林火災、地下資源の過剰汲み上げによる地盤沈下・資源の枯喝や貧富差の拡大、飢餓、若年強制労働等、さまざまな課題が山積されております。CO2の排出においては、政府の目標に賛同し2050年までに、『CO2排出量ゼロ化』を宣言し、公表しておりましたが、当社の創立100周年である2048年に合わせ、目標を当初計画より2年前倒しで達成する事といたしました。企業における脱炭素社会への貢献の重要性を再認識し、全社一丸となって目標達成に向けて活動してまいります。
カーボンニュートラル
2022年度までの温室効果ガス排出の実績は以下のとおりです。2022年度も排出目標を達成しました。
環境目標 | 目標(2022年度) | 実績(2022年度) |
低炭素社会への貢献 | CO2排出量削減 2013年度比33.8%削減(原単位) | 達成 原単位目標の達成率117.01% |
② 循環型社会への貢献
日本プラストは特に2020年度は具体的目標を設定し、2048年度までに『廃材ミニマム化』を掲げました。これは、国内2019年度比で、総排出量を50%削減し、残りの50%を社内活用を目的にした再生資源として活用する事を目標にいたしました。現時点でリサイクル業者経由で再生資源として活用しておりますが、社内活用の最大化を目指します。2022年度も排出量目標を達成しました。水資源の利用量においては、地下水の埋設管破損による漏水の影響により目標が未達となりましたが、既に修繕は完了しており適正量に戻っております。
2022年度は以下の結果となりました。
環境目標 | 目標(2022年度) | 実績(2022年度) |
循環型社会への貢献 | 廃材排出量削減 2019年度比5.1%削減(原単位) | 達成 原単位目標の達成率122.66% |
水資源利用量削減 総利用量362,500㎥以下 | 未達 目標の達成率92.59% |
③ 人材の育成に関する方針及び社内環境整備に関する方針に関する指標の内容並びに当該指標を用いた目標及び実績
目標 | 目標(2030年度) | 実績(2022年度) |
女性管理職比率 | 10%以上 | 2.6% |
障がい者雇用比率 | 3.0%以上 | 2.8% |
休業災害・通勤災害 | 0 | 1 |
男性育児休暇取得率 | 50%以上 | 82.8% |
有給取得率 | 85%以上 | 67.9% |
総労働時間 | 1830時間/人・年 | 1930時間/人・年 |
定年後再雇用率 | 85%以上 | 81.3% |
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