日本トランスシティ 【東証プライム:9310】「倉庫・運輸関連業」 へ投稿
企業概要
当社グループのサステナビリティに関する考え方および取組みは、次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)ガバナンス
当社グループはより長期的な視野で当社グループのサステナビリティ経営をけん引するため、2021年12月1日付で従来の企業価値向上委員会から改編し、サステナビリティ委員会を設置しております。サステナビリティ委員会は、サステナビリティ方針の策定やマテリアリティの特定ならびにその見直しなど、重要な事項を審議・議論し、取締役会への付議・報告を行う体制となっております。また、サステナビリティ委員会の下部組織には、全社的にサステナビリティ活動を推進していくために、サステナビリティ推進委員会を設置しており、マテリアリティの評価、当社グループのサステナビリティ課題・計画を検討・立案し、サステナビリティ委員会に上程するとともに、計画を実行し、その進捗管理を担っております。
さらに、サステナビリティ推進委員会の下部組織には、サステナビリティ推進委員会の役割を実働的に実行する三分科会を設置しております。具体的には、CO2排出量の削減や廃棄物削減、生物多様性への対応等の環境課題に取り組む「環境分科会」、働き方改革、安全な職場づくり、地域社会との関係性、人権問題、ダイバーシティ等の社会課題に取り組む「社会分科会」、企業倫理、経営の透明性、監査体制、株主との対話、リスクマネジメント等のガバナンス課題に取り組む「ガバナンス分科会」を設置しており、各分科会は課題解決に向けて実動的な活動を行うとともに、課題・計画の原案・進捗等を取りまとめ、推進委員会に上程する役割を担っております。
(2)戦略
当社グループは、持続可能な社会の実現と企業価値の向上に向け、短期、中期および長期にわたり当社グループの経営方針・経営戦略等に影響を与える可能性があるサステナビリティ関連のリスクおよび機会に対処するための取組みとして、経営に影響を与える可能性および影響度を考慮のうえ、今後取り組んでいくマテリアリティを特定しております。
これらの重要課題は、中期経営計画に基づき、取組みを進めております。
<人材の多様性の確保を含む人材の育成に関する方針および社内環境整備に関する方針>
当社グループは、当社のグループ企業倫理要綱の行動規範に「様々な人材育成手段や公正で適切な処遇方法の構築により、一人ひとりが持つ能力を最大限に発揮できるよう相互に理解し合い、その多様な資質を尊重する」こと、「一人ひとりが、働きがい・やりがいを持って働くことのできる職場作りに努めていくとともに、各自のワークライフバランスを支援する」こと、ならびに「「安全は全てに優先する」の理念に基づき、すべての関係者の安全衛生レベルの維持向上に努めること、また共に働く人達の心身の健康維持に充分留意する」ことを定めております。様々な視点や価値観を有した従業員が能力を最大限発揮し、企業理念を実現していけるよう、人材育成体制を整備し、充実させていくことが重要であると考えております。そのため、多様性に応じた雇用形態の導入、従業員の自立と能力開発を促進するキャリアアップ支援、働きがい・やりがいを持って働くことのできる職場等の構築を基本として、環境を整備してまいります。また、健康宣言とその推進体制、さらには安全・品質方針のもと、いきいきと、働きやすい職場環境の整備、健康増進支援政策の充実、安全技能の向上、現場力の向上に取り組んでまいります。これらの取組みは、中期経営計画の基本方針「ESG経営・サステナビリティの取組み推進」の重点施策「会社の財産である“ヒト”の確保・育成」における、“人財のグランドデザインを策定し、個と組織を活かす人事制度の確立”、“社員のエンゲージメントを高める諸施策を実施し、魅力ある職場づくりの推進”に基づき、取組みを進めております。
<マテリアリティ>
重 要 課 題 | 環境に配慮した 事業推進
| 人財の尊重
| 安全で高品質な サービスの提供
| 地域への貢献
|
当社グル|プにとって | ・利用エネルギーの削減 ・輸送の高効率化 ・将来のエネルギー転換への準備 ・生物多様性への対応 | ・ダイバーシティの推進と雇用の安定 ・風通しのよい、活力ある職場環境の実現 ・社員満足度の向上 | ・ゼロ災害の実現 ・労働環境の改善 | ・社員の意識向上 ・企業と地域のつながり ・持続可能な地域社会づくり |
社会にとって | ・環境負荷の低減 | ・共生社会の実現 | ・災害のない職場環境の実現 ・高品質で持続可能な物流サービスの提供 | ・地域の経済と文化の発展 |
(3)リスク管理
当社グループは、事業活動に影響を及ぼすリスクを適切に識別・評価のうえ効果的に管理・除去し、可能な限り被害を極小化することが重要であると認識し、リスク管理委員会を設置しております。委員会の下にはリスクの種類に応じた委員会を設置のもと、全社的・体系的なリスク管理体制の整備・強化を図っています。
サステナビリティに関するリスクや機会については、サステナビリティ委員会の下部組織であるサステナビリティ推進委員会において、マテリアリティをもとにモニタリング・評価をしており、その内容については、リスクに応じてリスク管理委員会の各委員会にも共有され、審議されております。併せて、サステナビリティ推進委員会での評価はサステナビリティ委員会での議論を経て取締役会に報告が行われることとなっております。
当期におきましては、サステナビリティに関するリスクや機会として、環境リスクが当社グループの事業に与える影響が大きいと判断し、CO2排出量の削減や多様な人財の確保を図るために、KPIの設定に向けて検討を行いました。また、特に気候変動に関連するリスクは、中長期で当社グループの事業における各リスクを発生または増幅させる要因となるリスクであることから、TCFD(気候変動関連財務情報開示タスクフォース)への賛同を検討するとともに、気候変動に伴う外部および内部環境の変化のモニタリング、具体的な気候変動リスク・機会の洗い出し、評価・分析に向けての取組みについても着手しております。併せて、気候変動リスクや気候変動に伴う自然災害リスクを含めた全社的なリスク管理体制の再構築にも取り組み、影響度の高いリスクと機会を特定のうえ、適切な開示を行っていきます。
なお、提出日現在において、TCFD(気候変動関連財務情報開示タスクフォース)については賛同を行っております。
(4)指標及び目標
当連結会計年度におきましては、「(3)リスク管理」に記載のとおり、指標および目標を設定するべく、KPIの設定に向けて検討を行いました。
また、当連結会計年度末現在で設定されている指標におきましては、女性管理職比率5%の目標については実績は2.2%、年間有給休暇取得日数全職種12日以上の目標については実績は14.5日となります。
なお、提出日現在において、指標および目標として設定したKPIは以下のとおりとなります。
マテリアリティ | KPI | 取組み |
環境に配慮した事業推進 | ①GHG削減 2020年度比25%(2030年度まで) ※省エネ法をベースとした数値 | ・太陽光発電設備の設置 ・LED照明への切替え ・環境負荷低減機器の導入 |
人財の尊重 | ②女性管理職比率5%(2027年3月末まで) ③障がい者雇用3%(2027年3月末まで) ④年間有給取得日数 全職種12日以上(毎年度) ⑤健康診断受診率100% ⑥喫煙率16%(2025年3月末まで) | ・人事制度見直しの推進 ・障がい者の新たな役割の創出 ・職場環境整備の推進 ・社員の健康支援体制の強化 |
安全で高品質なサービスの提供 | ⑦労働災害 0件(四半期ごと) | ・ヒヤリハット・気がかり報告収集 ・KYT実践研修の実施 ・強化月間の取組み |
地域への貢献
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※①は省エネ法、②は単体の管理職数、③~⑦は単体の社員数
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