日本シイエムケイ 【東証プライム:6958】「電気機器」 へ投稿
企業概要
当連結会計年度における当社グループが支出した研究開発費の総額は691百万円であり、セグメントごとの研究開発活動を示すと次のとおりであります。
(1) 日本
当連結会計年度の研究開発活動は、次世代モビリティ社会の実現とサスティナブルなものづくりを見据えた新技術開発に向けて幅広く取り組んでおります。グローバル市場での製品開発力を強化するべくマーケティング活動の推進と世界標準での製品開発手法の確立、顧客ニーズを捉えた高付加価値かつ高信頼性、そして脱炭素社会に向けた環境配慮技術、各種プリント配線板に関する研究開発を推進しております。
当社グループの主力製品である車載市場では、自動運転を可能とするミリ波レーダーやADASカメラ、車載高速通信機器、統合型電子制御ECU、高出力デバイスモジュールなど、付加価値の高い製品を開発しており、ミリ波モジュール用基板では、高周波特性を向上させるための新素材・新規構造の量産を推し進めております。電動化に対しては、高発熱部品搭載による大電流化に対応する高放熱技術として導体厚膜化や高熱伝導樹脂材料の適用、一方で高度な自動運転制御を可能とするための高密度電子回路の両立が求められ、大電流回路と高密度配線を融合させる新技術を提案するなど本格化する電気自動車の市場ニーズを追求し、顧客志向型の幅広い研究開発を進めております。
また、急速に進む業界市場のグローバル化において、外資系車載メーカーとの取引拡大に伴う製品規格のグローバルスタンダード化は必要不可欠であり、設計から製造、製品の品質保証に至るまで、世界標準規格への適合化を完遂しています。これらは深化するグローバリゼーションと激化する技術競争における足元を固めた基盤技術であります。
さらには、次世代モビリティと目される空間移動への追従、新たな成長分野である航空宇宙関連の事業拡大のため、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の認定を取得しました。JAXAから認められた「当社製品の信頼性」と「ものづくり」をベースに、ニュースペースのスタートアップ企業など幅広く新製品を提案し、事業拡大を推進してまいります。
当連結会計年度のマーケティング活動においては、国内4つの展示会と海外2つの展示会に出展し、市場ニーズを積極的に収集すると同時に、当社の最新技術を知っていただくためのプロモーション活動を展開しました。特に、海外出展では、欧米のメガTier-1メーカーやOEMメーカー、医療機器メーカーからの問い合わせを多く頂き、新たなビジネス機会が生まれると同時に、市場ニーズを収集し新たな開発テーマを創出することができました。
第64期の新技術発表及び展示会出展の実績は以下の通りであります。
①2023年6月 COMNEXT2023<次世代通信技術&ソリューション展> 於東京
②2023年7月 TECHNO-FRONTIER 2023<電源システム展>
③2023年10月 第6回名古屋ネプコンジャパン<エレクトロニクス開発・実装展> 於名古屋
④2023年10月 Electronica South China 於中国・深圳
⑤2023年11月 Productronica<Trade Fair for Electronics Development and Production> 於ドイツ・ミュンヘン
⑥2024年1月 第39回ネプコンジャパン<エレクトロニクス開発・実装展> 於東京
なお、当連結会計年度中に支出した研究開発費の金額は691百万円であります。
(2) 中国、東南アジア、欧米
当社グループは研究開発部門を日本に集約しているため、該当事項はありません。
- 検索
- 業種別業績ランキング