企業日本アンテナ東証スタンダード:6930】「電気機器 twitterでつぶやくへ投稿

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企業概要

 当社は、情報通信社会の技術革新、産業の進化に即して、お客様や関連業界のご要望に適時にお応えする考えのもと、これまで培った技術を最大限に生かしながら市場の利便性を念頭に置いて相互の発展に向けた活動を継続しております。

 インフラ、メディアの高度デジタル化や光伝送技術、衛星通信を中心とした相互の情報供与社会の著しい発達や改変がなされて久しい昨今において、その社会情勢の中でも適宜の商品供給、新規技術を携行させた商品開発について新規性に配慮しながら持続的に行っております。

 これら当社の取り組みの背景には、私たちの生活に情報通信技術の恩恵が直接介在する常態化を強く意識して日々の研究開発に傾注することにあり、当社の第71期の諸活動においても成果を貢献に換えていく指向を諸元として弛緩なく努めてまいりました。

 関連市場の動向や需要に対して確実に即応する考えのもと、高い付加価値を持つ新製品の開発に向け、関係グループを挙げての研究開発活動を展開しております。

 企業の独自性を顕す意味で文字どおりにオリジナリティを持つ開発が望ましいことは事実ですが、予後の市場に必ず受容いただける付加価値こそが肝要と捉えて研究開発関係者の一義的な共通意識の下に諸活動に取り組んでおります。

 研究開発の経緯として基礎開発から始まり、応用開発から量産設計に至るプロセスは、当社の新規性に富む技術開発力を高めていく指向を瞭然の認識とする中で、より早く市場への提供、貢献に結実させることが当然の主眼であるべきと捉えており、これらのコンセプトによる研究開発の取り組みにより、当期は市場への展開、供給を具体的に顕出させた成果がございました。

 近年の当社の開発基軸の一つに、市場の課題解消をベースとしたシステム管理自動化の一助を目的とする種々の監視システム構築や、直接の通信手段に留まらない高周波帯の電磁波活用による環境保全への技術的関与となる開発も行い、市場への貢献シーンや実証活動における実務的な協働シーンに介在させていただく機会も得ることができております。

 一方で、純然な開発活動以外にも、製品提供の機会を得る取り組みを研究開発人員の役割と理解して関連部署の年間実行計画に活動方針を掲げ、関連市場やお客様の下へ当社の営業部と共に開発サイドもアプローチを講じております。

 事案の効果性や優位順列から捉えますと、数年前からの開発着手案件としてはデジタル消防無線に必要な周辺機器設備の更新需要に際して、当期は新たな機能仕様を装備させた性能監視装置を新構成とする共用装置を納入し、当社の業態基軸である公共系市場への付加価値仕様の製品提供を実現いたしました。当該開発は、以後数ヶ年にわたる業界シェア確保に向けた一つの大きな実績となり、同市場への展開性に弾みをつけたことと認識し、継続して関連製品の開発や品質維持向上に努めます。

 さらに、当件と同義の仕様となる機能を必要とする公共や商用系の無線通信機器市場に向けても、同位の新規機能や派生仕様を纏う製品の展開について、物理的離隔がリアルタイムの状態把握に阻害要因となる課題や実状に対する解決策として、過去仕様にない機能や価値をお客様のご要望に即す形で製品提供するシーンに向けて開発中です。

 当期までに市場で経験させていただいたこと、お客様のお聲に傾聴させていただいた機会への複利的還元を進化の助勢や商材の過渡期と捉えて以後も開発活動に邁進いたします。

 市場への接見活動の中で得られた事例では、容量検知システムの実証試験への参画としてお客様のフィールドへ赴き、今までの提案活動を実証場面に舞台を移して検証に臨めたことも実例として新たに得られた実績です。

 検証結果についてもご好評を博され、商品化への大きなヒントを得られたことも開発のステップとして、お客様との協働により大きく授かった事案と認識いたしますので、実証で得られた価値を製品汎用化に転じて貢献性と当社の売上へ結実させる活動に拍車を掛けてまいります。

 これら離隔を伴う監視システムの進化には、機器設計仕様だけでなく制御や監視機能をドライブさせるソフトウエア開発の技量も必要であり、当社内のソフトウエア開発グループの内製技術にも大きく依存することから、お客様の製品使途の拡大を狙ううえで必要充分なハード面、ソフト面の両輪機能の充実化も並進させてまいります。

 加えて通信系分野の市場の開拓機会としての取り組みでは、新たな高度化大容量・低遅延通信を目するローカル5Gの普及活動団体へ参画し、当社と親和性を持たせていただいている無線システムメーカーとの連携の下、実証検討会に臨み、各種実証検討事案に当社のアンテナ製品や周辺機器を提供いたし、奏功への一助として努めさせていただきました。

 当件は過日の「BUSINESS NETWORK」の記事にも掲載されており、当社のホームページへの掲出など、活動実歴を当期中に呈させていただいたことも当期に取り組んだ実例の一つです。

 ローカル5Gシステムは各種産業市場の中でも、製造業関連におけるFA化や医療系への適用が叫ばれていることは従前の傾向として既知のものですが、他にも様々な産業界や地域不問の未解消課題に対して、普及による効果を企図する当活動に社会価値を見出し、当社にできることを追求してまいります。

 代わって高周波帯の電磁波活用における別儀の使途としては、無線電力伝送技術に対する研究開発にも取り組み、大学機関との共同開発による要素技術の拡張に傾注した結果、当社の半導体IC設計開発の展性にアンテナ設計技術を加味させた高効率電力変換レクテナを開発し、業界の中でもトップクラスと称される性能を持す装置を実現いたしました。

 並行して当期中には2回、電子情報通信学会(IEICE)での壇上において論文発表にも臨むことができました。

 国内においても法整備がなされる過程において、専制的な当件分野について一定のご評価を得たことも研究開発成果の開示行為や市場への接見による自主活動の結果として認識しており、研究開発実歴と表出による連動成果と考え、慢心せずに継続して取り組んでまいります。

 当活動を機として、当期下期より具体的に外部研究開発機関や関係企業よりお声掛けもいただいており、実証検証から実フィールドへの製品採用の機会を得て成果物品の提供まで到らせたことも社外への掲出すべき事案として、以後も当社のプレゼンスを高める手段を講じてまいります。

 来期の引き合いもいただいており、引き続き国策でもある環境保全やエネルギー資源への取り組みに技術的な関与を伴いながら開発親展と市場貢献の両立化を目指します。

 前出の活用事案以外では、外部の研究開発法人との共同開発により電磁波を利用することで、被測定物の特定物質含有量や異物の検出を非破壊のもとに精度高く簡便に計測する装置の開発に取り組んでおります。

 同法人による関連学会の公開発表時にも参画し、当社の展示ブースを設けて活動経緯と現況を公表させていただいたことにより、当技術について関連市場の方々にご認知をいただけたものと考えております。

 その機会に得ることのできたご意見やご要望を参考にさせていただきながら、装置の洗練化を図り早期の社会実装による貢献を目指してまいります。

 並行して既存製品の改良設計や製品の進展性に対する活動も進めており、放送系機器において例えば汎用機器である放送受信用のFTTH光伝送システム機器に対する追加機能の拡充にも取り組み、旧来の仕様面の他にも当社営業部による地域課題への察知力による早期の情報を利して開発サイドの認識や理解度を増しながら、累積技術として相乗的な設計による適宜の追従を図ります。

 RF設計技術に加え、製品規模や周波数帯に関わる保有の性能評価技術を更に高めながら、広義の開発要件に応えられる技量を発揮させる意味でも開発活動による対応領域の拡幅に努め、お客様や新しい市場へ適宜の供給能力向上を明知化させてまいります。

 以上のように、取り組む研究開発活動の経緯やその内訳を予後の市場の事案派生と展開性に対して確実に和合させながら、的確なヒストリカルトレンドと言える姿態に進化させていくことで社会貢献と利益の追求に結び付け、市場の急峻な技術進展と拡がりに応対出来る様に弛まず取り組んでまいります

 現在の研究開発は、基礎開発推進のR&Dセンターと送受信用製品販売事業の開発設計部を中心に推進されており、当連結会計年度末における既存製品の改良を含む研究開発の人員は109名、研究開発に係る費用の総額は1,015百万円であります。

 なお、ソリューション事業の研究開発費につきましては、送受信用製品販売事業で開発し製品化したものを投入するため、実際の研究開発費はありません。

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