新田ゼラチン 【東証スタンダード:4977】「化学」 へ投稿
企業概要
当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)経営方針
当社グループは、古くから人々が利用してきたコラーゲン素材を活かし、食品市場や健康・美容市場及び医療分野において新たな価値を創造し、健康寿命の延伸や社会課題解決に寄与することを目標としております。また事業活動を通し、地球環境の保全や地域との共生を図りながら、持続可能な社会の実現に貢献すべく、社是及びビジョンを基に事業活動を展開しております。
≪社是≫
愛と信(まこと)を基盤とし、
最高の技術と最大の活力により、
社業を発展させ、もって社会に貢献し、
希望ある人生をきずこう。
≪ビジョン≫
「いつまでも元気で若々しくありたい」
そんな世界中の人々の願いをコラーゲンの飽くなき追求により叶えます。
1.お客様の「もっと」を叶える製品・サービスを提供します。
2.研究開発と生産革新に努め、コラーゲンの活躍の場を広げます。
3.挑戦を良しとする組織風土を築き、新たな市場を開拓・創造します。
(2)経営戦略、経営環境、優先的に対処すべき事実上及び財務上の課題、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社グループでは、「コラーゲンを通じて人々のQOL向上に貢献する」ことを2030年3月期の長期ビジョンとして掲げ、高収益企業への転換と持続的な成長を実現するため、2025年3月期からの3ヶ年を「収益力及びキャッシュ創出力の抜本的強化を図る期間」と位置付ける新たな中期経営計画(以下、本中計)を策定しました。
本中計の概要は以下のとおりであります。
なお、これまで販売区分別(フードソリューション、ヘルスサポート、スペシャリティーズ)の事業戦略等をお示ししてまいりましたが、よりスピード感のある業績管理を実現するため、次期より製品区分別(ゼラチン事業、コラーゲンペプチド事業、食品材料事業、バイオメディカル事業)での情報開示を行う方針に変更いたします。
<経営戦略>
1)収益力の抜本的強化
①生産体制の再編によるコスト競争力の強化と供給能力の拡大
当社の連結子会社であるニッタゼラチンユーエスエーInc.を閉鎖し、コスト競争力の高いインド拠点の供給能力を拡大することにより、ゼラチン事業とコラーゲンペプチド事業の収益構造を強化します。
②バイオメディカル事業の黒字化
日本における専門家ネットワークを活用し、医療分野での更なる利用拡大を図ります。また、中国をはじめとした海外での販売拡大により営業利益の黒字化を図ります。
2)財務戦略
①設備投資
本中計期間中、戦略投資5,500百万円及び生産維持・効率化などの更新投資4,500百万円の総額10,000百万円の設備投資を計画しています。
②配当方針
DOE(株主資本配当率)1.5%以上の水準を安定的に確保したうえで、本中計の最終年度において2.0%以上に引き上げることを目指します。
③PBR改善
収益力及びキャッシュ創出力の抜本的強化を図ることによって、本中計期間中にPBR1.0倍以上に改善し、更なる向上を目指します。
④キャッシュ創出力の強化
運転資本の効率化を進め、CCC(キャッシュ・コンバージョン・サイクル)の短縮を図ります。
3)収益安定のための経営基盤強化
①事業基盤の再構築
各事業の収益を安定させ、持続的な成長を実現するための事業基盤の再構築を図ります。
②グローバルガバナンスの強化
本社による子会社へのモニタリングの強化及びグループ全体の方針及び規程の浸透によりグループ全体のリスクの抑制を図ります。また、事業別ROIC導入による評価と投資判断を行い、最適な事業ポートフォリオの構築を目指します。
③人的資本の価値向上
グループの価値観を共有し、従業員と組織の活性化及び持続的な成長を実現します。
<経営目標(2027年3月期/連結)>
売上高 | 43,000百万円 |
営業利益 | 3,500百万円 |
営業利益率 | 8.1% |
親会社株主に帰属する当期純利益 | 2,000百万円 |
ROE | 9.0% |
ROIC | 7.0% |
CCC | 5.0ヶ月 |
※ROE=親会社株主に帰属する当期純利益/(純資産-非支配株主持分)
ROIC=税引後営業利益/(株主資本+有利子負債+包括利益累計額+非支配株主持分)
CCC=棚卸資産回転期間+売上債権回転期間-仕入債務回転期間
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