扶桑電通 【東証スタンダード:7505】「卸売業」 へ投稿
企業概要
当社の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。
(1) 会社の経営の基本方針
当社は1948年の創業以来、企業理念「誠心誠意 お客様のお役に立つ愛される企業」のもと、ネットワークソリューションビジネスとSIソリューションビジネスを柱に社会の発展に貢献してまいりました。本年3月に75周年を迎え、今後80周年(2028年)、100周年(2048年)に向けて、これまで以上に社会に貢献し社会から必要とされる企業であるために、私たち社員の意識変容と行動変容につなげられる言葉として、存在意義である「パーパス」と行動基準である「スタイル」を制定いたしました。企業理念、パーパス、経営ビジョン、スタイルの浸透を通して、社員一人ひとりのエンゲージメント向上と、事業を通じて持続可能な社会の実現に貢献していくとともにさらなる企業価値の向上に努めてまいります。
<企業理念>
誠心誠意 お客様のお役に立つ愛される企業
<パーパス>
<経営ビジョン>
ココロ躍る未来を創造するICTデザインパートナー
~これからの時代変化を捉えICTを通じてお客様とともに成長するビジネスパートナーを目指します~
<スタイル>
1. 伸び伸び挑戦しよう
激しく変化する環境の中でお客様ニーズを察知し、新たな技術を積極的に取り込みます。
失敗を恐れず自由な発想でワクワクしながら挑戦を続けます。
2. スピードを意識しよう
スピードはすべてに勝る価値です。
困難なことに直面しても立ち止まらず、常にスピード感をもって考え、行動します。
3. ゴールを想い描こう
お客様や市場の動向をいち早くキャッチし、あるべき姿を想い描いてお客様を導きます。
高い視座で熱意をもって未来を語り、仲間・パートナー・お客様と一緒にゴールを目指していきます。
4. 仲間と共有しよう
一人ひとりの想いや情報には大きな価値があります。
想いや情報を社内で共有しながら、感謝される喜びを仲間と分かち合います。
5. 誠実にやりきろう
お客様や仲間、パートナーが何を求めているかを常に意識し、心配りを忘れません。
何事も真摯に誠実に対応し、責任をもって粘り強くやり遂げます。
また、ステークホルダーへの約束・使命として4つのミッションを策定しております。
<ミッション>
・お客様
お客様とともに未来を見据えお客様の企業価値向上に貢献します。
・社員
当社の社員であることに誇りを持ち、働き甲斐をもってイキイキと働ける企業を目指します。
・パートナー
ビジネスパートナーとともに固い信頼を結び合い、成長・発展する関係を築きます。
・株主
安定的な利益還元に努めるとともに、迅速かつ適切なディスクロージャーにより経営の透明化を図ります。
(2) 目標とする経営指標及び中長期的な会社の経営戦略
当社は、2022年度を初年度とする第2期中期経営計画FuSodentsu Vision 2024を策定し「80周年さらには100周年に向けたInnovation Challenge」をスローガンに掲げ、当社の得意分野を強化するとともに、新分野・新領域で新たなビジネスの創出を目指し、企業価値の向上と持続的な成長に取り組んでおります。
目標とする経営指標については、持続的成長の実現を目標としており、成長性、収益性について売上高、営業利益、営業利益率を重点指標としております。
第2期中期経営計画 FuSodentsu Vision 2024 (FSV2024)
80周年さらには100周年に向けたInnovation Challenge
<基本方針>
1.主力ビジネスの拡大
■ 業務ノウハウを活かしたビジネスの拡大(自治体ビジネス、防災・減災ビジネス、ヘルスケアビジネス)
■ 新たなネットワークビジネスの推進
■ 自社技術力を活かしたパッケージビジネスの強化
■ セキュリティビジネスの推進
2.サービスビジネスの強化
■ 売上の平準化と安定的な収益の確保
■ 新たなサービスモデルの創出
3.新分野・新領域への挑戦
■ クラウドやIoTを活用したDXビジネスの事業化
■ ビジネスアライアンスやM&Aを活用した事業領域の拡大
4.経営基盤の強化~人を活かす経営の推進~
■ 新人財育成制度による技術力の向上とDX人財の育成
■ ダイバーシティの推進と働き方改革の強化
■ 健康経営の推進
■ ガバナンスの充実
<数値目標>
第2期中期経営計画の最終年度(2024年9月期)における数値目標
売上高 | 42,000百万円 |
営業利益 | 840百万円 |
営業利益率 | 2.0% |
また、サステナビリティ経営推進のためSDGsに関する取組方針を策定し、持続可能な社会の実現に向けて環境・社会・ガバナンスの観点から8つの重要課題(マテリアリティ)を特定いたしました。当社の持続的な成長とSDGsが目指す社会の実現に貢献してまいります。
8つの重要課題(マテリアリティ)と活動目標
※詳細については、当社ウェブサイトをご参照ください。
https://www.fusodentsu.co.jp/sustainability/materiality/
(3) 経営環境及び優先的に対処すべき課題
当社が位置するICT業界においては、ビジネスモデルを変革するDX投資、ワークスタイルの変革や業務の効率化、生産性向上を目的としたシステム投資などの根強い需要もあり、企業の戦略的IT投資は堅調な推移が見込まれています。また、情報通信技術のさらなる高度化が進展しており、品質向上に向けた技術力の強化が求められております。
このような環境の中、経営ビジョン「ココロ躍る未来を創造するICTデザインパートナー」の実現を目指し、第2期中期経営計画「FuSodentsu Vision 2024(FSV2024)」の達成に向けて以下に掲げる経営課題に引き続き取り組んでまいります。
人財の育成と確保
人財の育成は、企業理念である「誠心誠意 お客様のお役に立つ愛される企業」のもと「自立型人財の育成」を基本方針とし、ソリューションビジネス(問題解決型提案ビジネス)を実施する上で重要な「自立性」を養ってまいります。提案力強化に向けた人財育成として、スキル認定制度により社員の能力開発、モチベーション向上を図るとともに、全社員のDXリテラシーを高め、DX人財の育成として引き続きDX検定にも積極的に取り組んでまいります。また、情報通信技術の高度化に対応した専門人財の育成として技術者の資格取得を引き続き推進し、ITインフラ構築に強みを持つ技術者集団として、さらなる専門性を強化してまいります。
お客様満足度の向上
当社は、お客様に対して最適なサービスを絶えず提供していくことを目的として、定期的にお客様満足度調査および営業職の販売活動、技術職のお客様対応の動向に関する調査を実施し分析しております。なお、調査に当たっては外部の専門調査会社に委託し統計学的な手法等を用いて分析し、販売活動へのフィードバックに努めております。
これらの調査を重ねて分析することで、より一層のお客様のニーズにあった販売活動の向上を目指してまいります。
新技術・新分野へのチャレンジ
5G、sXGP、クラウドPBXなどの新技術へ積極的にチャレンジし、安心で持続可能な成長社会に貢献するとともに、ユーザー視点に立ったサービスの開発(デザイン思考)を取り入れ、ビジネスモデルを変革するDXなど、お客様のお役に立つ業務コンサルティングから製品・サービスの新規企画・先進モデルの提案を進めてまいります。また、AIやロボットなどを活用したビジネスの取り組みに向けて、先端技術を持った企業との関係構築に取り組むとともに、主力ビジネスの業容拡大や新分野へのチャレンジに向けて、アライアンスやM&Aなども検討してまいります。
プロジェクトマネジメント管理の強化・徹底
プロジェクトの円滑な推進については、プロジェクトマネージャーの育成を推進し、スキル強化を図るとともに、要件定義フェーズでの合目的性を追求し設計品質を高めていくことなど、企画から開発・運用までリスクマネジメントの徹底を図ってまいります。また、アシュアランスチームによる進捗管理の徹底を図り仕損撲滅に努め、収益性の向上を図ってまいります。
内部統制の強化
「財務報告に係る内部統制報告制度」に的確に対応するため、業務手続の有効性や実効性を自らがチェックする内部監査機能の充実に努めるとともに、全役職員一同全力を尽くし法令遵守の徹底に努めてまいります。
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