川岸工業 【東証スタンダード:5921】「金属製品」 へ投稿
企業概要
文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。
(1)経営方針
当社は、「鉄骨で日本を支える」を経営理念(ビジョン)に掲げ、主力の鉄骨をはじめ、プレキャストコンクリートなどの鋼構造物メーカーとして、お客様の唯一無二のパートナーとなり、日本の空間、街づくりに貢献していくことを、経営の基本方針としています。
また、ビジョンの実現に向け、「3つの基軸」①使命(ミッション)②信条(バリュー)③行動指針(プリンシプル)を定めています。
・使命(ミッション) :持続可能な社会の実現に向けて、モノづくりで貢献
・信条(バリュー) :良い品質、低い原価、早い仕事
・行動指針(プリンシプル) :和を尊び、言い訳をせず、頭を使おう
なお、2024年4月22日に開示した「第1次中期経営計画」において、目指すべき姿を「100年先も建築鉄骨で日本を支えるトップ企業」と定めております。
(2)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
2024年4月22日に開示した「第1次中期経営計画(2024年9月度―2026年9月度)」においては、3ヶ年累計の数値目標として、売上高835億円、営業利益45.6億円、純利益36.5億円に設定し、最終年度に営業利益率6%、ROE5%以上、期間中の配当性向を30%以上と設定しております。
初年度(2024年9月度)の単年度の数値目標は、売上高265億円、営業利益13.6億円、純利益11億円に設定しており、結果は、売上高275.6億円、営業利益16.7億円、純利益14.7億円と目標を上回り、全項目で達成することが出来ました。
また、初年度の配当性向は30.1%で、一株当たりの配当金額も前年から50円増加の150円とし、自己株式取得も期間累計で3.7億円実施致しました。
2年目となる2025年9月期におきましては、市場環境の厳しさから、業績予想は計画値を下回る見込みではございますが、計画は据え置き、最終年度の目標達成に向けて取組を継続してまいります。
(3)経営環境及び優先的に対処すべき課題
当社を取り巻く事業環境は、首都圏の大型物件を中心に当面底堅い一方で、長期的には横這いで推移する見通しであり、案件の選別と管理能力の強化が求められるとともに、担い手不足に対して人財の確保と育成、働き方改革、DXによる省力化・省人化の推進が必須と認識しています。加えて、持続可能な企業価値向上への取り組みと、予測が難しく変化が激しい社会、経済情勢に対するリスク管理と対応力強化が急務であります。
当社は、長期ビジョンである「鉄骨で日本を支える」を目指し、使命として掲げる「持続可能な社会の実現に向けて、モノづくりで貢献する」を達成するため、「第1次中期経営計画」で公表しました下記の課題に取り組んでまいります。
①基本方針
成長とコア事業の収益力強化 | 営業起点の案件管理、生産拠点の見直しと再編、ICT&DX化の推進 |
財務戦略・資本戦略の強化 | 将来への積極的な投資、適正な株主還元 |
ステークホルダーとの共創・共生 | 積極的な情報発信とIR活動、サステナビリティ経営の推進 |
経営基盤の強化 | コーポレートガバナンスの充実、人的資本経営への取り組み、事業継続(BCP)の整備 |
②数値目標
経営指標 | 目標 | 備考 |
売上高 | 835億円 | 3年累計 |
営業利益 | 45.6億円 | 3年累計 |
営業利益率 | 6%以上 | 最終年度 |
当期純利益 | 36.5億円 | 3年累計 |
ROE | 5.0%以上 | 最終年度 |
配当性向 | 30%以上 | 期間中 |
2025年9月期の業績予想は、売上高270億円、営業利益12億円、当期純利益10億円と厳しい数字となっておりますが、上記記載の施策・取り組みを推進していくことで、数値目標の達成を目指してまいります。
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