宝ホールディングス 【東証プライム:2531】「食品業」 へ投稿
企業概要
当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取り組みは、次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1) サステナビリティ
①ガバナンス
当社グループでは、取締役会の監督のもと、宝ホールディングス代表取締役社長を委員長とした「宝グループ・サステナビリティ推進委員会」を設置し、気候変動を始めとするサステナビリティに関するリスク・機会の評価や戦略の策定、目標などについて審議を進めています。また、宝グループ・サステナビリティ推進委員会の下部組織として「サステナビリティ推進事務局」を設置しています。サステナビリティ推進事務局は、サステナビリティ推進委員会の決定に基づいて、グループ各社の具体的活動の設定、実行を推進します。
これらのサステナビリティの取り組みは、宝グループ・サステナビリティ推進委員会が取締役会に報告します。
②リスク管理
当社グループを取り巻く社会環境は急速に変化し、気候変動、生物多様性保全、資源保全、人権尊重といった多様な課題への対応が世界的規模で求められており、持続可能な社会づくりに向けた企業の責任はますます大きくなっています。当社グループは、グループを取り巻く社会課題について、ステークホルダーからの期待度と当社グループの事業への影響度を考慮し、「安全・安心」をはじめとする10の重要課題(マテリアリティ)を取り上げ、各々についての取り組み方針を示すとともに、取締役会の監督のもと、宝グループ・サステナビリティ推進委員会が取り組みを推進しています。
また、気候変動を当社グループの主要リスクとして扱い、TCFDフレームワークに基づいてシナリオ分析を実施し、リスクと機会を特定しています。特定のプロセスとしては、移行リスクや物理的リスクについて、専門家の意見や公表されているレポートなどを参考に、想定されるリスク・機会を抽出し、影響を受ける可能性や大きさを考慮し、短期・中期・長期の時間軸で影響が大きいと想定されるリスク・機会を選定しました。特定されたリスク・機会の内容とその対応策は、宝グループ・サステナビリティ推進委員会が取締役会へ報告します。
(2) 人的資本
①戦略
人財方針
当社グループでは、人材は経営上の重要な資本であり「財産」であるとの視点に立ち、「人財」と表現します。企業は社員一人ひとりが集まって成り立つ組織であり、人財の総合力が企業の持続的な成長と発展の源泉であるとの考えから、さらなる企業価値の向上とグループの成長を実現するためには、人財への投資により個人や組織の能力を最大限に引き出すことが欠かせないと考えています。
仕事のやりがいや働きがいのある職場、人を育む風土づくりを進めるとともに、グループの次世代を担う人財やグローバルな事業成長を実現する人財の育成、並びに多様な人財の活躍を実現してまいります。
具体的な取り組み
<人財育成>
・次世代を担う人財育成策の実施
経営幹部候補育成研修、次世代リーダー育成研修等を通じてグループの次世代を担うことのできる人財を育成します。
・グローバルな事業成長を実現する人財の育成
継続的なキャリア採用による人財獲得およびジョブローテーションによってグローバルな事業成長を担うことのできる人財を育成します。
<多様な人財の活躍推進>
・女性の活躍推進
「宝グループ・サステナビリティ・ビジョン」で掲げた2030年までの長期的な目標や女性活躍推進法の行動計画に沿って、計画的かつ継続的な女性管理職、課長補佐登用を進めるとともに、女性のキャリア形成支援を目的とした研修を継続します。
・シニア人財の活躍推進
60歳から70歳までの継続雇用制度等を導入しておりますが、今後も引き続きシニア社員が活躍できる環境整備を進めてまいります。
・障がい者雇用の推進
障がい者が健常者とともに職業生活に参加できるよう継続雇用と計画的採用で「障がい者法定雇用率」以上の水準を維持し、社会的責任を果たします。
<快適な職場環境とワークライフバランスの実現>
・多様な働き方の推進
年次有給休暇の確実な取得促進、男女ともに仕事と家庭を両立するための在宅勤務の効果的な活用および育児休職の取得促進に向けた環境整備と理解促進等により多様な働き方を推進します。
<職場・風土づくり>
・従業員エンゲージメントの向上
従業員エンゲージメント向上などの「やりがい」の醸成が、生産性の向上やイノベーションの創出には欠かせない要素であることから、エンゲージメントの状態を把握することを目的とした調査を定期的に実施し、調査結果から抽出された課題に応じた施策を実行します。
②指標及び目標
(女性の活躍推進)
a.女性管理職・女性課長補佐登用(宝ホールディングス・宝酒造・宝酒造インターナショナル)
目標:2021年度から2030年度末までにのべ50人以上を登用する。
実績:2021年度から2023年4月1日時点でのべ22名登用
b.女性管理職比率(宝ホールディングス・宝酒造・宝酒造インターナショナル)
目標:2025年度末までに女性管理職比率を10%以上とする。
実績:2023年4月1日時点 6.7%
c.事務系・技術系の新卒採用者に占める女性比率(宝ホールディングス・宝酒造・宝酒造インターナショナル)
目標:事務系・技術系の新卒採用者に占める女性比率を40%以上とする。
実績:2023年4月1日時点 54.5%
(障がい者雇用の推進)
d.障がい者雇用率
目標:国内の法定雇用率以上を維持する。
実績:2023年4月1日時点 宝ホールディングス 2.78%、宝酒造 2.49%、タカラバイオ 2.30%
(多様な働き方の推進)
e.育児休職からの復職率(宝ホールディングス・宝酒造・宝酒造インターナショナル・タカラバイオ)
目標:育児休職からの復職率100%を維持する。
実績:2022年度 100%
なお、①戦略における具体的な取り組み、②指標及び目標は、当社および連結グループの主要な事業を営む国内連結子会社について記載しております。
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