企業大阪有機化学工業東証プライム:4187】「化学 twitterでつぶやくへ投稿

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企業概要

 研究開発活動に関しましては、自社のコア技術を活かし市場のニーズに合致した製品をスピーディーに提供するため、営業開発担当者と研究員が一体となり連携しながら市場の要望に対応しております。

 当連結会計年度の研究開発費は1,863百万円となり、売上高の5.7%を占めております。

 セグメントごとの研究開発活動を示すと次のとおりであります。

(1)化成品事業

 化成品事業では、既存製品においては、コスト競争力を高めるために、継続的にプロセス改良を行っております。また、UVインクジェットや粘接着剤等の成長分野向けに、硬化速度が大きく改善されたモノマーや、硬化後の溶出物が大きく低減されたモノマー等、市場にない新機能を付与したアクリル酸エステルを開発し、市場へ提案しております。また、非石油化学原料由来モノマーのラインナップも順次増やしており、100%バイオマス由来のモノマー開発を継続して行っております。

(2)電子材料事業

 電子材料事業では、表示材料については、当社の光硬化技術をマイクロLEDや、フレキシブルディスプレイ等のディスプレイ周辺部材だけでなく、配線材料、光導波路等の新しいアプリケーションへの展開を積極的に行っております。また、半導体材料については、引き続き次世代EUVレジスト用モノマーの新規開発に注力するとともに、当社の低メタル化技術、高純度化技術が展開できる半導体前工程周辺材料の開発にも取り組んでおります。

(3)機能化学品事業

 機能化学品事業では、ヘアケア材料事業譲受により大きく増えたラインナップを有効に活用し、顧客の要求を実現できる材料提案を積極的に行っており、処方設計を含めた顧客提案を進めています。特殊水溶性ポリマー分野におきましても、モノマーから設計できる当社の強みを生かした材料設計を行う事で、従来はなかった新しい特性を持つ材料を市場へ提案し、化粧品基材だけでなく、電子材料等、他分野への用途展開を図っております。

(4)新規事業

 新規事業領域の確立に向けて、特殊アクリルをベースにエラストマー、伸縮性導電材料、調光材料、有機圧電材料の開発を進めており、外部の研究機関や大学との共同開発にも積極的に取り組んでおります。同時に川下化戦略にも注力しており、ライフサイエンス、医療、エネルギー変換等の分野において、スマートウィンドウ、センサ/スイッチ、ハプティクスデバイス、パワーデバイス用途等、近い将来において拡大が見込まれる市場に向けた材料開発にも注力しております。

 また、新規に開発した材料については、特許出願など知的財産権の確保に努めるとともに、学会や新聞、展示会等を通じていち早く市場に提案し、ユーザーからのフィードバックを活かした製品開発を行っております。今後とも当社のコア技術であるモノマー合成技術・重合技術・精密有機合成技術のシナジーにより、市場のニーズに対応した新しい材料提案を行っていきたいと考えております。

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