大谷工業 【東証スタンダード:5939】「金属製品」 へ投稿
企業概要
環境問題は年々深刻さを増しており各地で気温上昇や、大雨による災害等が増加しております。当社の主要取引先である電力業界や通信業界、建設業界でも、カーボンニュートラルに向けた取組みが導入されており、当社でも環境負荷低減への取組みについて重要性が年々高まっております。
そのような状況において当社は、サステナビリティを重要な経営課題の一つとして位置づけ、持続的な成長を目指し、事業活動に伴う環境負荷をできる限り抑えるよう配慮し、エネルギーの有効利用と使用量の削減、燃料転換によるCO2排出量削減等に取り組んでおります。
(1)ガバナンス
環境負荷低減への取組姿勢
当社は、地球環境の保全が企業の社会的責任の1つであると認識しており、環境負荷低減の活動、環境保全に貢献する製品づくりを通して、「持続可能な社会」の実現に向けて取り組んでおります。鹿沼工場ではその一環として、環境マネジメントシステム規格であるISO14001を2015年6月より認証取得しております。また、富山工場では設備投資をメインとした環境負荷低減を計画しております。
監督体制
上記の様に事業活動に伴う環境負荷軽減といった企業の社会的責任を果たす取組みについて、当社では経営上の重要事項として捉えており、組織全体として取組みを進めています。サステナビリティへの取組みについては取締役会において適宜、課題への対応方針や、取組み計画等を審議し、経営戦略に組み込むことや、工場へ対応を指示する等、種々の取組みについて組織として適切に対応が出来るように監督を行っております。
(2)戦略、指標及び目標
環境負荷低減
現在、当社では富山工場の老朽化に伴う新工場の建設を控えており、設備の入れ替えの際に、省エネ化やCO2排出量削減等、環境負荷低減に貢献することが出来る設備の導入について検討を行っております。
その一例として亜鉛を溶融する際に燃料として使用している重油を、CO2排出量削減を目的として、ガスを使用する設備への転換を検討しております。
富山工場に限らず、今後も、組織全体の重要な課題として、環境負荷低減を進めて参ります。
人材の育成及び社内環境の整備
当社は、経営方針として「目標達成、調和、志気高揚」を掲げ、会社と会社を構成する社員一人一人が、一体となり持続的な成長を実現するための環境整備や制度の実現に努めてまいりました。その結果、入社3年以内の離職率は約8.7%と全国平均を大きく下回る水準で推移しております。
企業の持続的な成長に不可欠な人材の確保に向けては、インターンシップの受け入れや大学での特別講座の実施等に取り組み、人材育成については、技術の継承を目的とした社内教育やOJT教育のほか、外部講習にも積極的に参加するとともに、当社独自の中堅社員向けの特別研修を実施することで、将来の幹部候補社員の育成にも注力しております。
人材の多様性の側面では、将来の女性管理職・女性役員の登用を目指し、正社員採用者に占める女性割合を20%以上とすることや中堅社員特別研修の女性割合を30%以上とするなど、女性の活躍を推進できる環境づくりを進めて参ります。
(3)リスク管理
環境負荷低減について認識しているリスク及び機会
・排ガス規制等の新たな法令・税制が導入される事によるコストの増加、事業活動への制限
・災害の大規模化による従業員や生産設備への被害、材料調達の遅延
・環境に配慮した製品を早期導入することで業界での影響力や市場価値が増加
・省エネによる燃料費等の製造コストの減少
リスク及び機会に関しては上記の様に認識しております。当社の主要な取引先である電力業界や通信業界、建設業界ではカーボンニュートラル等の環境に関する取組みも広がっており、法整備なども進んでいくものと想定され、リスクが顕在化する可能性も高まっております。また、環境に対する社会の意識が変わるにつれて、リスク・機会の多様化や、素早い対応が必要となってきており、社内体制の見直しを含めて今後の課題となっております。
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