企業大真空東証プライム:6962】「電気機器 twitterでつぶやくへ投稿

  • 早わかり
  • 主な指標
  • 決算書
  • 株価
  • 企業概要
  • 企業配信情報
  • ニュース
  • ブログ
  • 大株主
  • 役員
  • EDINET
  • 順位
  • 就職・採用情報

企業概要

 当社グループは水晶を利用した電子デバイスの専業メーカーとして、新製品並びに新技術の研究開発に鋭意努力しております。当社グループにおける新製品・新技術の開発活動は、高度化する社会のニーズに応える水晶デバイスを、蓄積された要素技術により積極的に提案することを目的とし現在92名の従業員が当社グループの研究開発に従事しております。

 当連結会計年度における研究開発費は2,170百万円でありました。5G対応スマートフォンの拡大やADAS(先進運転支援システム)の普及や電装化の進展により、カーエレクトロニクス用機器にも活発な動きがありました。それらの製品が市場に普及する中で水晶デバイスに求められるニーズを的確にとらえ、当社技術部門は小型・低背化、高周波化、高精度化、高機能化のほか、低消費電力化、耐環境性能の向上、環境配慮製品の創出など積極的な活動を展開しました。特にArkh.3Gでは小型、薄型化の特徴を生かして、高速小型光トランシーバ、IC内蔵、SIPモジュール向け顧客ニーズに的確にお応えいたします。また、ウエハレベルパッケージ工法(WLP)による高い生産性によって、安定供給と環境対応の達成を実現します。さらに今後は他製品への応用をすすめ、新製品の開発と拡充を図ってまいります。

(1) Arkhシリーズ関係

① Arkh.3G  水晶振動子の製造コスト削減に取り組んでおります。使用する水晶ウエハを大判化することで生産能力を向上させるとともに、歩留の改善と安定的な製造を実現するために必要な製造技術の開発を進めます。将来的には6インチの水晶ウエハを使用して更なる低コスト化を図ります。

② Arkh.2G  Arkh.3Gを内蔵したセラミックパッケージ水晶発振器を開発中です。購入材料がコストアップする状況でも、内部の水晶ブランクの代わりに完成したArkh.3Gを使用することで組み立て歩留を向上させICやセラミックパッケージの材料費を削減することが可能です。またArkh.3Gへ投資した資産がセラミックパッケージの新製品に使用することが可能となり、投資効率の向上につながります。今後、Arkh.2GはCMOS出力水晶発振器、差動出力水晶発振器、温度補償型水晶発振器などラインナップを充実させ、顧客のニーズにお応えします。

③ Arkh.6G Arkhタイプの高周波水晶振動子を開発中です。高周波化によって水晶片はますます薄くなり、組み立てには高度な技術が必要です。WLP工法であるArkhタイプの水晶振動子であれば、ウエハの状態で水晶片を製造しそのまま組み立てることができるため、高周波化に適した製造が可能です。Arkh.6GはKDSの独自技術を生かした製品として開発を進めております。

(2) 水晶振動子、水晶発振器関係

① 樹脂モールド型リアルタイムクロックDD3225TR型(外形寸法:3.2×2.5×1.1mmH)を開発しました。昨年開発した温度補償タイプに次いで、温度補償をせずアラームの追加など高機能化したリアルタイムクロックです。当社の音叉型水晶振動子を樹脂モールドパッケージに内蔵し、生産性向上と安定供給を図ります。2024年度上半期より量産開始予定です。さらに温度補償タイプで高機能化したリアルタイムクロックDD3225TQ型を開発中です。2025年度上半期より量産開始予定です。

② 小型低電圧対応TCXO DSB1612SLD型TCXO(外形寸法:1.6×1.2×0.55mmH)を開発しました。小型高精度対応技術を採用した超小型1.2V対応のTCXOで、スマートウォッチなどのウエアラブルデバイス等でバッテリーサイズに制限のあるデバイスでも安定したクロック源を提供します。2024年度下半期より量産開始予定です。

③ 小型高周波対応低位相ノイズTCXO DSB1612SEB型(外形寸法:1.6×1.2×0.55mmH)を開発しました。5Gなどの高速モバイル通信、Wi-Fi等の次世代無線規格で要求される高周波、低位相ノイズへ対応可能です。また、低高調波、105℃まで対応可能であり高度化する車載通信向けに最適な性能を有しております。2024年度下半期より量産開始予定です。

④ 樹脂モールド型差動出力水晶発振器(外形寸法:2.0×1.6×1.64mmH)を開発中です。当社のArkh.3G小型振動子を樹脂モールドパッケージに内蔵することで小型化に成功しました。また、サーバー向けに外形寸法:3.0×2.5×1.20mmHを開発中です。当社のモールド技術を生かし大量生産を行うことで、差動出力水晶発振器市場のシェアを拡大します。いずれも、2025年度上半期より量産開始予定です。

⑤ 樹脂モールド型水晶発振器(外形寸法:3.0×2.5×1.20mmH、5.0×3.2×1.20mmH、外形寸法:7.3×4.9×1.70mmH、)を開発中です。供給が難しくなっている大型のSPXOを効率的に生産可能な樹脂モールド構造を採用することで、安定供給を図り顧客ニーズにお応えします。2025年度上半期より量産開始予定です。

PR
検索