大光銀行 【東証スタンダード:8537】「銀行業」 へ投稿
企業概要
当行グループのサステナビリティに関する考え方及び取組は、次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日時点において当行グループが判断したものであります。
当行グループは、持続可能な社会の実現に向け、経営理念に基づく企業活動を通じて、地域社会の抱える課題や気候変動等の環境問題など、地域社会を取り巻くさまざまな課題の解決に向けた活動に取り組み、地域の活性化と当行グループの中長期的な企業価値の向上の両立を目指す持続的経営を行ってまいります。
(1)ガバナンス
当行は、SDGs(持続可能な開発目標)の達成や、政府が掲げる2050年カーボンニュートラルの実現に向けた取組みをグループ一体で推進していくため、総合企画部内にSDGs推進室を設置し、グループ全体を統括しております。
SDGs推進室の主導のもと、年度毎に取締役会の承認を受けた「サステナビリティ推進プログラム」を策定しております。
「サステナビリティ推進プログラム」には、当行グループが重要課題に掲げる事項について、年度の取組みと目標値(KPI)を定め、実施状況やKPIの実績値を半期毎に取締役会に報告し、改善を図っていく態勢としております。
(2)戦略
当行グループは、ESGの観点から、「環境」(E)、「地域経済・社会」(S)、「ダイバーシティ」(S)、「ガバナンス」(G)の4つのテーマについて、機会とリスクを認識し、重要課題を特定しております。
それぞれのテーマに関する取組方針として「たいこうSDGs宣言」を制定しており、機会とリスクの両面から課題解決に向けた取組みを進めてまいります。
① 環境(気候変動対応)
イ.機会
脱炭素化に向けた設備投資等の資金需要の増加や、環境保全・気候変動対応に資する商品・サービスへのニーズの拡大を機会として想定しております。
ロ.リスク
物理的リスクとして、気候変動に起因する自然災害により、お客さまの業績悪化や担保価値の毀損等が発生し、当行の信用リスクが増加する可能性及び当行の事業施設が被災し事業活動に影響を及ぼす可能性を認識しております。
移行リスクとして、脱炭素社会への移行に伴う技術革新や市場変化への対応の遅れなどからお客さまの業績が悪化し、当行の信用リスクが増加する可能性を認識しております。
ハ.重要課題
「気候変動への対応」、「自然環境の保護」を重要課題として特定しております。
ニ.取組方針
事業活動を通じて環境保全の取組みを積極的かつ継続的に展開することで、低炭素・循環型社会の実現に貢献してまいります。
② 地域経済・社会
イ.機会
外部環境の変化に対応するための資金繰り支援・本業支援の機会の増加や、事業承継・M&Aニーズの拡大、資産形成・資産運用ニーズの拡大を機会として想定しております。
ロ.リスク
地域の企業の生産性が向上しないことにより業績が悪化する可能性や、経営者の高齢化などにより事業所数が減少する可能性、それらのリスクの顕在化などにより、地域の魅力が低下し人口減少が加速する可能性や、地域の預金等の資産が地域外に流出する可能性をリスクとして認識しております。
ハ.重要課題
「サステナブルな地域社会の実現」、「産業育成による地域経済の活性化」、「地域の魅力の向上」、「課題解決を通じた地域企業の企業価値の向上」、「継続的な金融仲介機能の発揮」、「安定的な資産形成・資産継承の支援」、「利便性の高いサービスの拡充」を重要課題として特定しております。
ニ.取組方針
お客さまに深く入り込み、課題解決をサポートすることで、地域経済の活性化と持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
③ ダイバーシティ(人的資本)
イ.機会
多様な人材が活躍することによる、お客さまへの提供サービスの高付加価値化及び組織の活性化を通じた生産性の向上を機会として想定しております。
ロ.リスク
サービスの悪化により競争力が低下する可能性や、人材不足により組織体制が弱体化する可能性をリスクとして認識しております。
ハ.重要課題
「やりがい・働きがいの向上」、「お客さまの成長をサポートできる多様な人材の育成」、「特性や能力を最大限に発揮できる環境の構築」を重要課題として特定しております。
ニ.取組方針
ワークライフバランスの実現や人材育成機会の充実などにより、多様な人材が誇りと高いモチベーションを
持って働ける職場環境の構築に取り組んでまいります。
ホ.人材育成方針及び社内環境整備方針
当行グループは、ダイバーシティに関する取組方針に基づき、次のとおり、人材育成方針及び社内環境整備方針を定めております。
〔人材育成方針〕
お客さまに親しまれる銀行の一員として、コンサルティング能力を発揮し、お客さまの成長をサポートすることができる多様な人材を育成します。
〔社内環境整備方針〕
従業員一人ひとりの特性や能力を的確に把握し、希望する職務への配置やライフステージに合わせた働き方への柔軟な対応を行います。
④ ガバナンス
イ.機会
コーポレート・ガバナンスの強化などによる持続的な企業価値の向上を機会として想定しております。
ロ.リスク
コーポレート・ガバナンスが適切に機能しないことにより、社会からの信頼が低下する可能性をリスクとして認識しております。
ハ.重要課題
「当行グループの持続的な成長と中長期的な企業価値の向上」、「コーポレート・ガバナンスの強化」、「情報開示の充実」を重要課題として特定しております。
ニ.取組方針
コーポレート・ガバナンスの充実により、健全で透明性の高い経営体制の確立に努めてまいります。
(3)リスク管理
当行グループは、環境(気候変動対応)、地域経済・社会、ダイバーシティ(人的資本)、ガバナンスに関するリスクの顕在化が当行グループの事業活動や財務内容等に重大な影響を及ぼす可能性があることを認識し、信用リスク管理やオペレーショナルリスク管理等の統合的リスク管理の枠組みの中で管理する態勢を構築してまいります。
(4)指標及び目標
① 環境(気候変動対応)
指標 | 目標 |
サステナブルファイナンス実行額 | 2023年度~2030年度累計 3,000億円以上 |
CO2排出量(Scope1・Scope2) | 2030年度 1,607t-CO2以下(2013年度比▲46%以下) |
② ダイバーシティ(人的資本)
指標 | 目標 |
公的資格保有者数 | 2023年度末 85人以上 |
管理職(副長以上)に占める女性の割合 | 2023年度末 26%以上 |
※定義
「公的資格」:中小企業診断士、ファイナンシャルプランナー1級、金融窓口サービス技能検定1級
「管理職」:所属従業員を指揮・監督し、管理する者
「副長」:営業店で所管する担当職務について、所属従業員を指揮・監督し、管理する者
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