壱番屋 【東証プライム:7630】「小売業」 へ投稿
企業概要
当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)経営方針
当社グループは、「経営を通じ人々に感動を与え続け、地域・社会に必要とされる存在となること」をミッションとして掲げ、「会社にかかわるすべての人々と幸福感を共有すること」を経営目的としております。
また、長期経営方針として、2030年までの経営の方向性を示すものとして「壱番屋長期ビジョン2030」を策定し、「わくわくで未来をつくる」をメインテーマに掲げ、すべての役職員が「わくわく」した気持ちを持って「チャレンジ」を続けていくことで、個人も企業も「成長」を続けることを目指しています。2030年に目指す姿を「食のエンターテイメント企業」とし、さまざまなシーンでお客様に“食の楽しさと感動”を提供できるよう取り組むとともに、数値目標をグループ全体で2,100店舗、連結営業利益100億円としております。
なお、2030年のゴールに向かうための中間点である第8次中期経営計画(2025年2月期~2027年2月期)では、最終年度の数値目標を以下のとおり設定し、更なる成長に向けて取り組んでまいります。
| 2024年2月期 | 2027年2月期 | 増加額 | 年平均成長率 |
売上高 | 551億円 | 740億円 | 188億円 | 10.3% |
営業利益 | 47億円 | 70億円 | 22億円 | 14.1% |
経常利益 | 50億円 | 73億円 | 22億円 | 13.3% |
親会社株主に帰属する当期純利益 | 26億円 | 46億円 | 19億円 | 19.6% |
(2)経営戦略
①国内CoCo壱番屋
・「成長」を意識した長期ビジョンを推し進めるにあたって、国内CoCo壱番屋事業を、あらためて成長エンジンとして捉え直し、1店舗当たりの売上高と店舗数の両方を増加させて、売上高の増加を目指します。
・事業推進上の重要なパートナーであるFC加盟店とFC本部である当社とのWIN-WINの関係を維持・発展させ、活力溢れる強固な外食チェーンを作り上げます。
②海外事業
・「ニコ・キビ・ハキ」を共通語としてCoCo壱番屋を中心に海外展開を推進してまいります。
・店舗はFCシステムによる展開を基本とします。
・アジア、北米を中心に、店舗網の拡大を図るとともに、その他のエリアでも新たに出店し、グローバルな店舗展開を進めてまいります。
③国内他業態
・パスタ・デ・ココは、さらなる売上の強化に注力しつつ、FC加盟店を中心とした展開を進めてまいります。その他の業態につきましては、自社開発に加えて引き続きM&Aを積極的に活用いたします。
(3)経営環境及び優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
今後の見通しにつきましては、コロナ禍という制約がなくなり、経済活動は回復に向かうことが見込まれるも
のの、原材料費や物流費等のさまざまなコスト上昇や慢性的な人手不足等、今後も厳しい状況が続くものと予想
しております。
このような状況下、次期(2025年2月期)は、第8次中期経営計画(2025年2月期~2027年2月期)の初年度であり、「壱番屋長期ビジョン2030」の達成に向けた大きなチャレンジを進めていく重要な1年となります。
基盤事業のカレーハウスCoCo壱番屋では、店舗収益力の改善に取り組むとともに、ブランド力向上に向けたマーケティング施策の実施や、新たなロケーションでの店舗展開を進めてまいります。
また、M&Aを活用した新規業態の展開を進める他、海外事業の展開スピードを加速させる等、新たな成長分野への投資を進めてまいります。
次期の業績予想につきましては、売上高は615億円(前期比11.5%増)、営業利益は52億円(同10.3%増)、経常利益は54億円(同7.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は31億円(同15.4%増)となる見込みといたしました。
(4)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社は、既存店売上高の前年対比を+1%とすることを経営上の最重要指標としております。主に日常食を提供する外食ビジネスにおいて、地域のお客様に強く支持されていることを端的に示す指標が、既存店売上高前年比の値であり、これを毎年1%ずつでも伸ばしていくことが、当社の継続的な成長につながるものであると考えております。
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