地域新聞社 【東証グロース:2164】「サービス業」 へ投稿
企業概要
当社の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。
(1)会社の経営の基本方針
当社の経営理念は、「人の役に立つ」であります。以下は、当社の経営理念付帯文からの抜粋であります。
①働く人達の役に立つ 豊かな生活と生きがいを生み出す場を確保し続ける
②地域社会の役に立つ お客様・読者・業者・社会に喜ばれる事業を行い続ける
③国家の役に立つ 利益を生み税金を納め続ける
人がこの世に生まれ、生きて行く上でいつも心がけるべきは、
自分以外の人のために自分を役立たせることである。
会社とはこのことを実践するための最高の手段であり、道具である。
このことから会社とは広義において奉仕活動である。
ゆえに会社は理念に基づき活動の範囲を広げる努力をし続けなければならない。
つまり、成長と拡大を行い続ける義務と責任があるのである。
この理念のもとに全情熱を傾けて事業を行うことは大いなる善であると確信する。
(2)目標とする経営指標
当社が重視している経営指標は、売上高及び売上高経常利益率であります。特に売上高経常利益率につきましては、中長期的には10%を目標としております。そのためには、既存事業のみならず、付加価値の高い新規事業への挑戦を行い、顧客満足度を高めることにより、売上高及び売上高経常利益率の向上を図ってまいります。
(3)中長期的な会社の経営戦略
当社は、「人の役に立つ」を経営理念とし、働く人たち、地域社会及び国家の役に立つことを目標に掲げております。具体的には、従業員の物心両面の幸福を追求すること、全てのステークホルダーの成長と発展に寄与すること、また、地域社会を活性化し社会貢献することを理念に掲げ、価値ある情報を届け地域と一人ひとりに豊かさと感動を創り出すことをビジョンとし、事業活動を行なっております。
また、中期経営戦略として①コア事業による安定収益確保、②成長事業の成長加速、③新規事業挑戦や新価値の創造を中心に事業を行ってまいります。
(4)経営環境
当社の属するフリーペーパー・フリーマガジン市場は、媒体及びターゲットの多様化が進んでおりますが、紙媒体だけでなくインターネット広告との価格競争が恒常化するなど、依然として厳しい経営環境が続いております。
今後の当社の経営環境につきましては、「人の役に立つ」という経営理念の基、地域社会の皆様の良きパートナーとして存在し続けるべく、コア事業による安定収益確保、WEB事業及びヒューマンリソース事業等の成長事業の成長加速、徹底的なコスト削減、財務状態の健全化に取り組んでまいります。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当社は、地域新聞社が発行するフリーペーパー「ちいき新聞」紙面に掲載する広告枠を販売し、かつ、当該広告を地域新聞社が制作して、一連のサービスの対価を当該顧客から収受する「新聞等発行事業」をはじめ、「折込チラシ配布事業」や「販売促進総合支援事業」等の広告関連事業を主たる事業と位置づけ、千葉県を中心に地域密着型の事業展開を行ってまいりました。
当社は、今後も引き続き前述の広告関連事業を主たる事業とし、さらなる業容の拡大を図るに当たり、以下の課題に取り組んでまいります。
① コア事業による安定収益の確保
当社における新聞等発行事業及び折込チラシ配布事業は、安定収益確保の点において最も重要な事業であります。新聞等発行事業のうち「ちいき新聞」の発行事業では、記事と広告を連動させることで顧客への訴求力を上げるとともに、顧客の発注履歴からターゲットを明確にすることにより、営業リソースを注力し、営業活動の効率と顧客単価をアップさせ利益を最大化させてまいります。折込チラシ配布事業につきましては、質の高い配布網及び高到達率を維持しつつも、より積極的な営業及び価格戦略によりさらなる収益増を目指しております。また、地域情報紙「ちいき新聞」の価値を高めることは、安定収益の確保だけでなく、すべての事業のベースとなる読者及び顧客からの“信頼”を積み重ねるために最も重要な課題と捉えております。地域に密着した人物・イベント・企画・広告の掲載、さらにSNSとの連動により「ちいき新聞」の媒体価値を高めファンの獲得と拡大を図り、「ちいき新聞」を読者及び顧客をはじめとする地域の皆様から愛される媒体にしてまいります。
折込チラシ配布事業につきましては、広告効果の高い配布エリアを選定するシステム「おりぴた」(GIS)を活用した、根拠のある提案を継続し、高い配布密度を生かして支持を得てまいります。
これらを実現・加速させるためには、WEB広告の積極運用等による「マーケティング機能」、メール送信や架電によるクライアントとの接触頻度増を目的とした「インサイドセールス」、適切なタイミングで適切な商材を提案することや顧客満足度向上を目的とした「カスタマーサクセス」、これら3つを連動して行う仕組みを構築することで、これまで以上のクライアント数増加、継続率の向上を実現いたします。
② 成長事業の成長加速
当社では、WEB事業、ヒューマンリソース事業、マッチング事業を「成長事業」と位置付けています。広告業界においては、プロモーションメディア市場が縮小していく一方、インターネット広告の市場は拡大の一途をたどっています。市場が拡大しているということは、競合が多いとも言えますが、自社プロモーションメディア媒体を持っている強みを生かし、クロスメディアによる提案の機会を増やすことで、アナログ・デジタル両面で顧客の課題を解決することが可能となります。自社メディア媒体でありWEB事業の中心である「チイコミ!」については2023年2月にリニューアルを実施いたしましたが、収益化までに期間を要しております。早期収益化に向けて、契約プランの見直し及び営業体制の強化に努めてまいります。ヒューマンリソース事業につきましては、求人媒体「Happiness」、有料職業紹介事業「ちいき新聞のおしごと紹介」、マッチングイベント「おしごとフェア」が成長しており、さらに拡大させてまいります。マッチング事業につきましては、”すまい”に関するマッチングが好調でございます。さらにジャンルを増やし読者と顧客のマッチング機会を増やしてまいります。さらに県外への進出により事業拡大を図ります。
③ 新規事業挑戦や新価値の創造
現在の事業はちいき新聞の“発行~配布”というインフラに合わせる商品スキームが多く、収益全体も自然と発行に関連するものが多く占めている現状です。1発行に対して様々なサービスを掛け合わせることで最大収益化を図ることは当社において極めて重要な戦略ではあるものの、年間の発行計画に利益計画が左右されてしまうリスクがあります。このような状況を改善するため、発行回数に左右されない事業を展開してまいります。具体的には、ターゲットを絞り、独自のルートで配布していく新たな媒体冊子の発行や、地域に密着した商品をお届けするECサイト「ちいきの逸品」を拡大してまいります。また、昨年より取り組んでいる当社独自のデータベースも着実にボリュームを増しており、その価値は高まっています。読者、顧客、「チイコミ!」ユーザーなど当社に関わるあらゆるデータを蓄積し、当社にしかない独自のデータベースを構築することで、今後の新商品の開発等に生かし、当社にしか提供できない価値を創出してまいります。
④ 財務状態の健全化
上記項目を着実かつスピード感を持って実行するために、健全な財務状態を保つことは必須と捉えております。業績面での盤石な利益体質を築き上げることはもちろん、株主様に配慮しながら資本増強を検討してまいります。また、金融機関と緊密な関係を維持し続けることで、財務基盤の強化に努めてまいります。
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