企業兼大株主北興化学工業東証スタンダード:4992】「化学 twitterでつぶやくへ投稿

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企業概要

当社グループの経営方針、経営環境および対処すべき課題等は以下のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

(1)会社の経営の基本方針

当社グループは、「社会貢献」「環境」「技術」を経営のキーワードとし、全ての人々の幸せのため、食糧の安定供給に寄与する安全で安心な農薬製品および産業活動を幅広く支えるファインケミカル製品を社会に提供していくことを企業理念としています。

この企業理念のもと、立案した事業計画を着実に実行することにより、持続的かつ安定的な成長を実現し、国内外の産業の発展と豊かな社会づくりに貢献します。また、取締役会を中心とした経営の自己規律のもと、企業価値の向上を図るとともに、社会に信頼される企業であり続けます。

(2)経営計画

当社グループは、2029年度をゴールとする長期経営計画(HOKKO Value Up Plan 2029)および2024年度を初年度とする第2次3ヵ年経営計画(2nd Stage)を策定しております。

『第2次3ヵ年経営計画(2024~2026年度)』の概要

① 計画の全体像

生産能力向上等の成長投資を基盤に、前計画から継続して取り組む3つの改革(収益構造改革、造り方改革、働き方改革)を柱として、収益基盤・生産基盤を強化に取り組んでおります。

また、各事業の成長戦略と次世代の成長領域を明確化・具体化し、農薬事業とファインケミカル事業を両輪とした経営をさらに進化していく方針です。

(※)3つの改革

・『収益構造改革』

「成長・財務基盤強化」を実現することで、安定的な売上高と収益を確保してまいります。

・『造り方改革』

「高効率化・省力化・環境対策」を強化し、高品質・高付加価値な製品を市場に提供してまいります。

・『働き方改革』

「業務効率化・人材育成」を重点課題として取り組み、全ての従業員が個性と能力を十分に発揮できる環境を整備してまいります。

② 経営目標

2nd Stage(第2次計画)では、成長投資に集中して取り組むなかで、2026年度経営目標の

達成を目指します。

                                     (百万円)

③ 成長戦略

2nd Stage(第2次計画)において、成長投資に集中的に取り組む方針です。

(ア)成長投資

〇成長を牽引するファインケミカル事業の生産能力増強(樹脂、電子材料分野等)、サステナビリティ向上、次世代に向けた成長領域創出を主体として、成長分野への設備投資・投融資を進める。

・成長投資の実行に向け「戦略的設備投資・投融資枠100億円」を設定

・事業領域の拡大に向けたM&A・アライアンスの活用検討を加速し、投融資枠を機動的に増枠

○併せて、再評価・新製剤技術開発・新技術開発に向けた研究開発、人的資本投資拡充を加速する。

(イ)ゴール(2029年度)に向けたロードマップ

(ウ)サステナビリティ向上への取り組み

④ 株主還元

財務の健全性や成長投資とのバランスを図りつつ、安定した配当の継続を基本に株主還元の充実に努めていきます。

  ≪配当方針≫

本経営計画(2024~2026年度)において、累進配当を基本方針とし、利益の成長に応じた増配を目指す。

⑤ 資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応(アップデート)

東京証券取引所からの要請を踏まえて策定した取組方針等により、資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応を推進しております。2025年1月に、2024年1月に公表した内容の進捗状況を分析したうえで、内容をアップデートしております。

注)上記の目標数値等は、本資料の発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績は今後の様々な要因によって異なる可能性があります。

(3)事業環境

〔農薬事業〕

国内販売におきましては、国内農薬市場が横ばいで推移する中で販売競争の激化が進んでいくものと予想され、園芸分野での販売拡大を目指すとともに、農薬市場の拡大傾向が続く海外販売におきまして、農薬登録取得国の拡大と合わせて、販売拡大を目指してまいります。

〔ファインケミカル事業〕

品質と価格の両面において顧客の要望が高度化する医薬・農薬分野や、自動車のエレクトロニクス化や新たな情報通信技術の進展等により拡大が見込まれる電子材料分野における開発競争、価格競争の激化、化学品に対する世界的な規制の強化が進んでおります。こうした中で、生産能力の増強や新技術の研究開発に努め、主要3分野(樹脂、電子材料、医農薬)の販売拡大を目指してまいります。

〔繊維資材事業〕

新規顧客、環境対応型繊維素材等の新商品開発による販路拡大を目指すとともに、当社グループ企業との営業面および内部体制面でのシナジー効果発揮にも注力してまいります。

(4)対処すべき課題

〔農薬事業〕

①農業の明日を見据えた製品開発とラインナップの強化

・省力化志向に対し、新たに投入した高拡散性粒剤“楽粒®”の普及拡大に努めてまいります。

・新規園芸剤の普及により、園芸剤シェアの向上を目指してまいります。

②付加価値の高い製品の拡大

・スマート農業(防除AI、ドローン散布等)に対応する新規製剤を開発し、その普及拡大に努めてまいります。

・環境負荷低減のため、少量・高濃度・低投薬量散布に対応する製剤技術を確立し、その製品化を実現してまいります。

③環境変化に対応できる人材育成

・進化する農業技術を習得し、実務に活用してまいります。

・専門知識の向上に努め、その共有化を図ってまいります。

・海外展開を支える人材を育成してまいります。

④海外市場への取り組み強化

・東南アジアへ普及拠点を拡大してまいります。

・イプフェンカルバゾン(水稲用除草剤)の登録国を拡大し、その普及推進に努めてまいります。

⑤グローバル化に対応した新規原体の創製

・海外におけるマーケットや農薬規制に関する情報を収集してまいります。

・研究開発活動の効率化を進め、海外市場への展開を目指した新規原体の創製に注力してまいります。

⑥生産設備の最適化による原価低減

・生産拠点の集約化を計画的に推進してまいります。

・設備の自動化・省力化を進めてまいります。

⑦「みどりの食料システム戦略」への対応

・政府が策定した持続可能な食料システムの実現を目指す「みどりの食料システム戦略」への対応を進めてまいります。

〔ファインケミカル事業〕

①付加価値の高い製品の拡大

・提案型受託業務を強化してまいります。

・カップリング反応における触媒配位子(リガンド)を充実してまいります。

・電子材料分野での製品成長期に合わせて、計画的な増産体制を構築してまいります。

・高機能設備を導入し、顧客ニーズへ対応してまいります。

・高度な分析機器を導入し、製品の品質を高めてまいります。

②設備の充実による生産能力の増強と原価低減

・半導体原料の増産のため、新工場(岡山工場 合成第10工場)の建設を開始し、2026年末の完工に向け進捗管理を行ってまいります。

・岡山工場のスマート化を推進してまいります。

・新工場の建設やスクラップ&ビルドにより、製造設備を効果的に配置してまいります。

③コア技術の深化と独自新製品の開発

・グリニャール反応工程の能力と品質の向上を目指してまいります。

・主要製品の原価低減、安全生産のためフロー合成技術を獲得してまいります。

・さまざまな金属種を利用した反応を開拓してまいります。

・自社製品(リン化合物)を活かした新しいコア技術を開発してまいります。

④海外市場への取り組み強化

・ホスフィン触媒配位子の需要を発掘し、シェア拡大に努めてまいります。

・海外展示会、学会等を利用し、製品と技術をPRしてまいります。

・海外展開を支える人材を育成してまいります。

⑤アライアンス等による新規ビジネスの創出

・アライアンス等も視野に入れた新規分野でのビジネス拡大してまいります。

⑥カーボンニュートラルへの取り組み

・カーボンニュートラルに向けて、より一層の省エネルギーの推進、再生油の有効活用、使用燃料の低炭素化(燃料転換)に努めてまいります。

〔繊維資材事業〕

①バリューチェーンの再構築

・中国など海外市場に日本製高付加価値製品を供給してまいります。

・輸入品の比率を増やし、売上・利益率の向上に努めてまいります。

・新規委託生産拠点の構築に注力してまいります。

・国内外で新規販売先を開拓してまいります。

②製品開発力・収益力の強化

・環境に配慮した商品を開発し、販売を強化してまいります。

・介護・防災関連商品を開発し、販売を強化してまいります。

・企業向け完成製品の開発・受注販売に注力してまいります。

③各事業グループとのシナジー効果の拡大

・農業従事者向け製品の開発に努めてまいります。

・繊維資材の専門知識を活かし、作業着、防保護具を供給することで収益の拡大に努めてまいります。

・繊維資材のサプライチェーンに防カビ剤等の使用を提案してまいります。

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