北海道中央バス 【札証:9085】「陸運業」 へ投稿
企業概要
持続可能な社会の実現に向けて、環境問題は切り離せない問題であることから、当社は、環境保護への取組を進めております。
人的資本についても、人材育成や、雇用確保に努めるほか、労働環境の整備や働き方改革を進めております。
なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において当社グループが判断したものであります。
また、連結グループにおける記載が困難であるため、連結グループにおいて主要な事業を営む提出会社単体の記載としております。
(1) 環境保護への取組について
① ガバナンス
当社では社長を委員長とし、取締役、執行役員、部長及び労働組合幹部で構成する環境委員会を設置し、年間活動計画に基づき、バス燃料、電気、ガス、水道などのエネルギー使用量の把握、削減の取組のほか、社員への啓蒙活動を行っております。
② 戦略
当社は、地域の一員として信頼される事業活動を行ううえで、環境保護活動に取り組むことが企業の社会的義務と考えております。環境保護活動を推進するため社員の環境保護活動への参加意識を高め、企業理念や環境関連法令を踏まえ、積極的な取組を行い、地球環境にやさしい乗り物として、バスの魅力向上に努めます。
③ リスク管理
(地球温暖化・大気汚染対策)
環境保全に対する公共交通機関の責任は非常に大きく、地球温暖化防止に関しては、省エネ運転を強力に推進、大気汚染防止に関しては点検整備の更なる徹底などを骨格とした大気汚染物質削減の対策を実践します。
(土壌・水質汚染対策)
有害物質による土壌汚染が発生した場合、その汚染された土壌を直接摂取したり、汚染された土壌から有害物質が溶け出した地下水を飲用すること等により人の健康に影響を及ぼすおそれがあります。給油施設での油漏洩防止、地下タンク及び油水分離槽の定期点検の実施等による土壌・水質汚染防止対策を実践します。
(廃棄物の排出抑制)
廃棄物の発生抑制や製品・部品としての再利用、循環資源の利用を促進します。これにより、天然資源の消費量や廃棄物発生量を減少させ、廃棄物に起因する温室効果ガスの排出削減に取り組みます。
(資源の有効利用)
限りある地球上の資源を有効活用するため、製品の購入に際しては、その必要性を十分に考慮し、品質や価格だけでなく環境負荷ができるだけ小さい製品を、環境負荷の低減に努める事業者から優先して購入します。
(騒音対策と施設周辺の環境整備)
騒音対策は地域環境の保全にとって大きな課題であり、省エネ運転によるバス運行時の騒音の抑制や整備工場等から発生する騒音の低減の工夫に取り組みます。また、職場内外の整理、緑化等環境整備に取り組みます。
④ 指標及び目標
| 基準年度 (平成31年3月期) | 令和4年3月期 | 増減率 | |
温室効果ガスの排出の量 | (t-CO2) | 59,554 | 46,797 | △21.4% |
(注)1 北海道地球温暖化防止対策条例に基づき算定した数値であります。
2 情報の集約に時間を要することから、令和4年3月期の数値を記載しております。
(2) 人的資本への取組について
① 戦略
当社は、OJTやOFF-JTによる人材育成や、採用活動の強化等による雇用確保に努めるほか、働き方改革として職場環境の整備や長時間労働の是正等を進めております。また、女性活躍推進検討委員会を設置し、女性が個性と能力を十分に発揮して活躍できる組織・職場の実現とそれを応援する風土を醸成し、女性が働きやすい職場環境づくりの推進に取り組んでおります。
採用については、バス乗務員は自社養成制度や再入社制度(キャリアリターン制度)、整備員は地域限定社員の採用や未経験者の採用など、入社しやすい環境づくりを行っております。
仕事と育児・介護等の両立支援については、「仕事と育児・介護の両立支援ハンドブック」の配付、出産の前後や育児における休暇・職場復帰制度、育児休業中の社員との面談、時短勤務制度、在宅、テレワーク制度など、働きやすい環境づくりの整備を行っております。
社員の健康維持・増進への取組については、健康診断システムの導入や、メンタルヘルス相談窓口の設置などを行っております。
② 指標及び目標
具体的な計画と、その実績及び進捗状況等は下記のとおりであります。
(a) 女性活躍推進法に基づく行動計画
(計画期間 令和3年4月1日~令和8年3月31日)
計画 | 実績、進捗状況等 |
乗務員の女性応募者数を現状から20%増加させる。 | 令和3年3月期は5名の応募がありましたが、コロナ禍で採用を中断していた影響もあり、令和5年3月期は令和3年3月期比40%減の3名に留まりました。 今後も女性休憩室の環境整備などを進め、働きやすい環境をPRしながら女性からの応募が増加するよう取り組んで参ります。 |
整備員の女性応募数を1名以上とする。 | 現時点で女性からの応募はありませんが、引き続き採用に向け取り組んで参ります。 |
女性総合職事務員が配置されていなかった部門に、新たに女性総合職事務員を配置する。 | 女性総合職事務員が配置されたことがない部門に順次配置しております。 |
在宅、テレワークの利用者を1名以上とする。 | 育児との両立を目的とした在宅・テレワークは多くの社員が利用しております。 |
(b) 次世代育成支援対策推進法に基づく一般事業主行動計画
(計画期間 令和4年4月1日~令和9年3月31日)
計画 | 実績、進捗状況等 |
女性の育休取得率を75%以上、男性の育児休業取得者を1名以上にするとともに、配偶者出産時の休暇取得奨励を継続する。 | 令和5年3月期では女性の育休取得率は100%、男性の育児休業取得者は4名となっております。
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社員が利用できる仕事と育児の両立支援制度についての周知を行う事により、制度の有効活用を図る。 | 制度の有効活用を図るべく「相談窓口の設置」や妊娠等の申し出をした社員への育児休業の制度内容及び取得意向の確認を実施し、仕事と育児の両立支援に取り組んでおります。 |
地域の子供たちの健全育成を図るとともに、公共交通機関に対する理解を深めてもらうため、職場体験見学を受け入れる。 | 地域社会の一員として社会貢献活動に取り組んでおり、主に小学生を対象にした乗車マナー教室や職場体験学習を各地域で実施しております。 |
地域の学生に就労体験ができる機会を提供するため、インターンシップの受け入れを継続して実施する。 | コロナ禍により就労体験は中止しておりましたが、Webを使った就労体験の機会を設け、学生との意見交換等を行いました。 |
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