中道リース 【札証:8594】「その他金融業」 へ投稿
企業概要
文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。
(1) 会社の経営の基本方針
当社が社是として掲げております「経営の理念」「経営の目的」を全社に周知徹底した上、以下の基本方針に沿った経営を行うことにより安定的・継続的な業績の確保、向上を図ってまいります。
①「堅実経営」を目指し、基本動作の徹底・与信能力向上に重点をおき、営業資産の健全化と総合的なリスク管理
の充実を図ってまいります。
②営業部門の専門化を推進し多様化する顧客ニーズに適切かつ迅速に対応することにより、地域に密着した強固な
営業基盤を築いてまいります。
③株主資本の充実と経営効率の改善を推し進め、株主の期待に応えうる収益基盤を構築するとともに、人的資源の
充実を図り働き甲斐のある職場作りを目指してまいります。
(2) 中長期的な会社の経営戦略及び課題
当社は、創業以来50年超の営業で培った顧客基盤を最大の強みとする地域に根差した総合リース会社としての特性を活かし、課題を抱える企業のパートナーとして、柔軟かつ専門性の高い営業を展開しております。
今後の見通しといたしましては、コロナ禍明け後の需要回復は、ほぼ一巡した感があるものの、円安を受けたインバウンド需要の回復やデジタル関連投資を含む設備投資の増加が予想され、北海道においては半導体関連工場の新設もあり、景気回復傾向の継続が期待されます。
一方、ウクライナ情勢の長期化や中東情勢の更なる悪化に起因するエネルギー・原材料価格の高騰、円安の長期化による物価上昇、運送業における2024年問題の影響などにより、今後も不透明な経営環境が続くと懸念されます。
業績面では新型コロナウイルス禍での金融支援が急拡大した反動による信用コストの増加、更に金利情勢の変化による資金コストの上昇が懸念されます。
このような状況下で当社は、組織体制を一部変更し、中期経営計画「NL Build-Up! 2023-2025」の基本方針に掲げた「質の向上」と「堅実経営」に継続して取り組んでまいります。中期経営計画の主な内容は次のとおりです。
<基本方針>
①質の向上
1.部門別・拠点別での高収益体質への転換
2.2025年度にROA(営業資産経常利益率)1%達成
3.社内システムの充実による多種多様な金融ニーズへの対応
②堅実経営
1.収益維持のための不良債権の発生抑制
<営業部門戦略>~収益力強化のために
1.地域密着をより深める
2.物件・業界への知見を活かした営業活動展開
3.幅広い金融ニーズに応える商品展開
4.建設機械等の仕入販売を開始
5.貸倒損失圧縮のための社内連携強化
<管理部門戦略>~利益貢献のために
1.業務効率化の徹底
2.新技術・AIの積極的な活用による経費削減
3.資金原価の抑制(投資適格格付取得、サステナビリティ・リンクローンによる資金調達等)
中期経営計画と併せてサステナビリティ戦略を策定し、7つのマテリアリティを設定しております。サステナビリティ戦略の詳細は、2 サステナビリティに関する考え方及び取組(3)戦略に記載しております。
(3) 目標とする経営指標
中期経営計画「NL Build-Up! 2023-2025」において、計画最終年度である2025年度の目標を次のとおり設定しております(2022年度及び2023年度は実績)。
| 2022年度 | 2023年度 | 2025年度 |
| 実績 | 実績 | 目標 |
営業資産 | 1,290億円 | 1,350億円 | 1,300億円 |
経常利益 | 9.1億円 | 12.7億円 | 13億円 |
ROA(営業資産経常利益率) | 0.7% | 0.9% | 1.0% |
中期経営計画「NL Build-Up! 2023-2025」に掲げる各戦略及びサステナビリティ戦略における7つのマテリアリティに着実に取り組み、最終年度の目標達成を目指してまいります。
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