中央発條 【東証スタンダード:5992】「金属製品」 へ投稿
企業概要
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 経営方針
当社グループは、優れたモノづくり・価値ある商品の創造を基本に、社会への貢献を企業経営の使命と考え、「創る技術を社会に活かす」「人の英知で未来を拓く」「夢に向かって挑戦し進歩する」という企業理念を掲げ、グローバルな経営活動を続けております。
中期的な経営方針として、クルマの“楽しさ”や“快適性”の実現に向け、新たな価値を創造する『クリエイティブカンパニー』として、企業価値の最大化に向けた取組みを加速させるため、「中長期経営計画(2023-2027年度)」を策定しております。
(2) 経営戦略等
2027年度までに、連結売上1,100億円以上、営業利益55億円、営業利益率5%、ROE5%以上を達成するため、クリエイティブカンパニーとなるための戦略を下記のとおり策定し、その取組みを進めております。
① 商品力の強化
事業環境がどのように変化しようとも、クルマをより楽しく、快適にしたいという顧客のニーズは、今後も不変であると考えております。“ばね技術”をもっと進化させ、顧客のあらゆるニーズにお応えするため、以下を重点施策として位置付け、商品力を強化いたします。
・高性能、高機能製品 ・モジュール化 ・EV対応
② 新規分野への進出
アジア、グローバルサウスのアフター市場をターゲットに拡販するための足掛かりとして「アジア地域統括事務所」をバンコクに設立し、インドにおいては精密ばね製品の製造、販売を目的に合弁会社を設立し、豊富な人口と消費の高度化により経済成長が続くインド市場での拡販活動を展開しております。また、当社のコア技術を応用し、非自動車分野のラインナップを拡充するため、ヘルスケアやEVアクセサリーの製品を販売しております。
③ 画期的な原価低減
当社が得意とする原価低減をさらに進化させるため、コイルスプリング材の二次加工内製化拡大やパワーバックドア用ばねの生産性改善など、さらなる収益拡大に向け取組んでまいります。特に、原価構成比率が最も高い直材費については、ボーダレス調達を推進することで、新規サプライヤーを開拓し、低コストかつ高品質な材料・部品を最適なエリアで活用いたします。
④ SDGs対応
地球規模の課題として、サスティナブルな社会の実現に貢献するため、カーボンニュートラルを推進します。日常改善に留まらず、工法開発(冷間化)・燃料転換を実施することで、CO2排出量2030年目標△46%(2013年比)を達成いたします。
⑤ 財務戦略
ROEを経営指標として財務戦略を構築し、収益性と資産効率の向上を両立させ、企業価値の向上を図ってまいります。また、商品力を強化し、画期的な原価低減を行うことによって収益基盤を盤石にし、長期安定的な配当の実施を目指します。
(3) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益を、目標の達成状況を判断する指標としております。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
自動車業界は100 年に一度の変革期と言われておりますが、クルマの“楽しさ” や“快適性” を実現する新たな価値を創造していくために、積極的に製品の更なる高付加価値化や原価改善施策の強化につながる成長投資や、エンゲージメント向上につながる人的投資にも取り組んでまいります。
また、昨年10月に当社藤岡工場で爆発事故が起きましたが、二度とこのような事故を起こさないように『安全、品質、コンプライアンス』の基本を徹底し、確実な成長と発展に向かって進んでまいります。
中長期経営計画を確実に実践していくことによって、クリエイティブカンパニーとして信頼される「100年企業」を目指してまいります。
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