中外鉱業 【東証スタンダード:1491】「非鉄金属」 へ投稿
企業概要
(1)経営方針
① 業務運営の基本方針
当社では、以下の経営理念および経営方針を経営の拠り所とする。
[経営理念]
わたしたちは新しい価値の創造を通じて社会に貢献します。
[経営方針]
イ.「本業重視の経営」
金・プラチナ等のスクラップ原料の売買、精製・加工の他、ダイヤモンド等宝飾品の売買を行なう貴金属事業、中古工作機械業界ではトップクラスの地位を占める機械事業、コンテンツ事業を含めた本業に経営の重心を置き、収益性を重視した経営を目指してまいります。
ロ.「株主重視の経営」
「常在戦場」の意識を徹底させ会社の活性化を図り、収益力の向上を目指します。
本業重視の経営を行ない配当可能利益を生み出す収益体質の確立を目指してまいります。
ハ.「将来ビジョン」
将来は、当社の各事業部を分社化するとともに、M&Aにより買収する子会社を含めた全体を束ねるホールディングカンパニー制を目指しております。
迅速な意思決定と機動的な業務執行を図り、経営計画の達成を強力に推進いたします。
また、当社では、以下の「行動指針」を日ごろの業務運営の指針といたします。
[行動指針]
(a) 既成概念を打破し意識の変革を図ろう
(b) 情報を大切に迅速に行動しよう
(c) 常にお客様の立場を考え誠実な対応を心がけよう
(d) 常に効率性を考えコスト意識を持とう
(e) 環境の保全・調和に努め豊かな社会にしよう
(2)経営環境及び優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当連結会計年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の5類への分類移行に伴い社会・経済活動の正常化に向けた動きがみられたものの、ウクライナ情勢・中東情勢の深刻化や資源・エネルギー価格の高騰、円安の進行による物価上昇等、先行き不透明な状況が続いております。
このような状況の下、当社グループは、「常在戦場」の意識を徹底させ会社の活性化を図り、収益力の向上および一般管理費の一層の削減を図ることにより、剰余金の配当額を生み出す収益体質の確立を目指してまいります。
貴金属事業は、東京工場において、生産効率の高い金精製回収設備により金地金は月産800キログラム、プラチナは月産50キログラムの生産体制をそれぞれ整えております。営業拠点は、全国8店舗の営業体制を構築しており、設備に見合う原料集荷、安定操業の維持に努めてまいります。希少性の高い金は、地政学的リスクの高まり等を背景に安全資産としての需要増加が見込まれ、プラチナにおいても自動車触媒での需要は長期的には減っていく状況であるものの、将来的には水素を燃料とする燃料自動車の燃料電池のプラチナ需要が今後も見込まれることから、貴金属リサイクル事業はますます重要になると考えられます。
こうした状況の下、生産体制の強化の他、自社が運営するオークションの開催や、積極的な営業活動をすることにより販路の拡大を図り、収益力の強化を目指してまいります。
機械事業は、人材不足や人件費高騰に対応する自動化・効率化、環境対応といった設備のニーズは根強いものがあり、国内外においても半導体の需要増に加え自動車の新エネルギー対応等、工作機械に対する新たな需要が見込まれるものの、中国景気や米国大統領選挙の行方など、世界情勢の先行きに対する不透明感が継続すると予想されます。
こうした不確実性のある市場リスクに迅速に対応していけるよう、仕入および販路拡大の強化、在庫の適正化を行ない、収益力の増大に努めてまいります。
コンテンツ事業は、コロナ禍からの回復に伴い、アニメジャパンやコミックマーケット等の大規模イベントやスポーツイベントでの集客数の更なる増加が見込まれる状況にあります。
こうした状況の下、自社ECサイトでのグッズ販売や、商業施設やアミューズメント施設、スポーツ施設での協業施策、人気タイトルとタイアップしたコンセプトカフェの運営の他、アニメ、コミック、ゲーム等の枠にとどまらず、市場の需要に見合った商品開発、販売を行なうことで、より幅広い層の顧客の獲得を図り、収益力の増大を目指してまいります。
なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(2024年6月28日)において当社グループが判断したものであり、様々な要因により大きく異なる可能性があります。
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