三洋堂ホールディングス 【東証スタンダード:3058】「小売業」 へ投稿
企業概要
当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)会社の経営の基本方針
当社グループは、「ほんとのであいのおてつだい」をコンセプトのもと、持続的な成長を実現するために、企業活動を行っております。
このコンセプトに基づき、「ほんとのであい」を実現するバラエティに富んだ品揃えと、利便性の高いサービスをお客様に提供し、コンプライアンスに沿った適正な企業活動によって利益を確保することで、持続的な成長を目指しております。
(2)目標とする経営指標
当社グループで重視する経営指標は、ROA(総資産対当期純利益率)とEBITDA(利払い前・税引き前・減価償却前利益)であり、同指標の継続的な改善を目標としております。
ROAを重視するのは、ROAが資本の収益性指標であり、企業の成長速度はROAの水準と強い相関関係があると考えるからであります。
また、EBITDAを重視するのは、当社グループの持続的な成長の源泉は、成長のための投資を可能とするキャッシュ・フローの獲得と考えるからであります。
(3)中長期的な会社の経営戦略
当社グループは新本と古本を併売するハイブリッド型書店を核として、顧客のニーズにあわせて様々な販売部門やサ-ビス部門を併設し、eコマースと店舗を融合したサービスを提供する「スマート・ブックバラエティストア」を展開しております。
当連結会計年度は、スマートフォンを使ったスマートなサービスを拡充する一方で、トレーディングカードや駿河屋、プラモデルなどの成長部門・フォーマットの拡大を進めるとともに、トレカを中心としたゲーム・ホビーの専門店として「ホビープラネット」という新たな屋号で出店するなど、業態変更を進めて参りました。
今後もネットと実店舗を活用したスマートなサービスを充実させ、お客様に支持される業態に進化させてまいります。
一方、中期的には雑誌やDVD・CDなどに依存しない新たな収益構造の確立が必要であると認識しており、積極的に新規事業や既存事業の隣接事業の導入、拡大を進めてまいります。
(4)経営環境及び優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当社グループは「ほんとのであいのおてつだい」をコンセプトに、持続的な成長を実現するために、以下の項目について取り組んでまいります。
①スマートサービスの開発と拡大
スマートフォンを使ってスマートにお買い物ができるスマ受取、スマ取置、宅配ネット決済等のサービスの認知度を上げるとともに、スマート無人営業の拡大を進めてまいります。
②成長商材・フォーマットの拡大と新商材・フォーマットの開発
トレーディングカードや駿河屋、プラモデルなどの成長商材・フォーマットについては、引き続き拡大投資を続けるとともに、新商材・フォーマットの開発を進めてまいります。
③利益構造及びコスト構造の見直し
ロス対策を始めとする粗利益率改善策に取り組むとともに、本部及び店舗のコスト構造の見直しを行い、販管費率の改善を進めてまいります。
④インターネットの積極活用
インターネット広告や自社サイトを活用した販売促進、SNSを活用した個店発信によりインターネット上の存在感を高め、実店舗への来店動機を増やしてまいります。
⑤人材の確保と育成
成長を続ける新規事業に対応するために、人事制度、資格制度の再構築を進めてまいります。
また、当社グループが将来にわたり継続して企業価値を拡大していくため、人材確保・育成、多様な働き手を支援する環境整備を進めてまいります。
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