三ツ知 【東証スタンダード:3439】「金属製品」 へ投稿
企業概要
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。
(1)会社の経営の基本方針
当社グループは、経営の基本方針として、経営理念を掲げております。
[経営理念]
「絶えざる技術革新」と「ニーズを先取りした製品」の「スピードある提供」を通じ、お客様の「揺るぎない信頼のもとグローバル企業」を実現する。
「絶えざる技術革新」
三ツ知は、お客様のあらゆる要望にチャレンジし続けることで解決策を導き出してきました。より激しく変化する要求に対応するため、これからも新しい技術・新しい工法を開発し続けていきます。
「ニーズを先取りした製品」
お客様のニーズを先取りし、製品を通じて的確に応え続けられる提案型企業を目指します。
「スピードある提供」
お客様の要求に応え続けるためにも、トップダウンに負けない機動性の高いグループ組織を構築していきます。
「揺るぎない信頼のもとグローバル企業」
“困ったときは三ツ知に相談すれば何とかなる”といわれるような、お客様の良きパートナーとして成長し続けるグローバル企業の実現を目指します。
(2)目標とする経営指標
当社グループは、第60期(2022年6月期)よりスタートいたしました中期経営計画「ビジョン21」では、第62期(2024年6月期)に達成すべき経営目標として、連結売上高130億円、営業利益率5%を目標に掲げ、目標達成に向けて努力してまいりましたが、中期経営計画期間中に発生した半導体をはじめとした部品供給不足の長期化による得意先の生産調整や、原材料、副資材の高騰など外部環境が大きく変化したことで、売上目標は達成いたしましたが、残念ながら利益目標は未達でした。第63期(2025年6月期)より新たな中期経営計画「ビジョン24」を策定し、第65期(2027年6月期)に達成すべき経営目標を連結売上高140億円、営業利益率5%とし、営業利益率5%を安定的に確保する体制を構築するとともに成長戦略に取組み、5年後に目指す姿としては連結売上高160億円、営業利益率5.5%を掲げております。
(3)経営環境及び対処すべき課題
今日の世界経済は、国内経済において持ち直しの動きがあるものの、地政学的緊張の継続から資源価格が高止まりし、原材料をはじめとした価格高騰、インフレ抑制のための金融引き締めによる景気後退懸念など、依然として先行きが不透明な状況が続いております。自動車部品業界においては、世界的に進む急速なEVシフトの流れの中で、大幅に変化していくニーズへの対応を求められております。
こうした環境変化の中で、当社グループにおいては、以下の項目を重点実施項目として取り組んでまいります。
①コーポレートガバナンス体制
経営の効率性と公平性・透明性を維持し、コーポレートガバナンス(企業統治)に積極的かつ確実に取組み、持続可能な成長と企業価値の向上に努めます。
②既存商権の営業力強化・技術力で圧倒的な優位に立つ
営業・技術の人材強化を実施し、技術営業活動の活発化を図ることによって機動力を底上げする。国内・海外における自動車部品関連の顧客ニーズを先取り・深掘りし、多様化する製品にスピード感を持って果敢に挑戦していきます。
③成長戦略
グローバル人材を育成・活用することによって情報収集力を強化して、インドを中心としたグローバルサウス市場への進出を本格化させます。
また発信力の更なる強化で建築土木・水素コネクタの非自動車関連売上比率を伸ばし、成長戦略の柱としていきます。
④効率化
人的資本を高付加価値業務に再配分する為に基幹システムの入替え・統合を中心としたデジタル化・DX化を促進し、間接業務の効率化を図ります。
モノづくりでは国内・海外の生産設備資産を再分配し有効活用することで更なる効率化を図ります。
⑤ESG経営への取組み
CN活動を最重要課題として捉え、CN推進チームを設立して組織的に活動していきます。多様性を認め外国人の積極採用、女性の活躍の推進や個性の尊重など「働きがい」「働きやすさ」と「やりがい」を高め企業全体の価値創造を高めていきます。
⑥資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応
・現状分析
当社のPBRは1倍を下回る水準が継続し、2024年6月末時点で0.42倍と大きく1倍を下回っています。現状を分析してみますと、既存事業について価格競争の激化、コスト高など外部環境の悪化により、営業利益率が3.5%と収益率が伸び悩んでいます。
また、内部留保の積上げによる株主資本の増加の一方、業容は従来水準に留まっており、ROE4.4%と資本効率が悪化しています。これに伴い純資産対比の株価も低迷しています。
・PBR改善へ向けて
現状分析を踏まえ、当社の課題を以下の通り明確にするとともに、具体的な取組みを推進してまいります。
[課題]
1)既存事業の更なる効率化と営業力の強化により収益力を強化
2)成長事業・成長市場への積極的・戦略的な投資
3)新たなビジネスへの挑戦
4)経営資源の効率的な活用
5)投資家との対話の充実
6)投資家に対する配分の適正化と安定化
[具体的な取組み]
1)省力化、DX化を取入れた生産の効率化
2)戦略的なポートフォリオの見直し
3)顧客関係性強化による価格競争力強化
4)自動車以外の建設用・土木用新締結部品への投資
5)新規事業・新規開発品への挑戦
6)インドスーパースクリュー社とのJV事業
7)日系以外の海外メーカーの開拓
8)特定投資株式の見直し(持ち合い株の解消)
9)人財戦略の推進と人財の多様化
10)機関投資家・個人投資家向け会社説明会への積極的な参加
11)IRエキスポへの積極的な参加
12)配当政策の見直し(1株当たりの配当金額下限の設定)
13)2050年カーボンニュートラル目標達成へ向け、カーボンニュートラル推進チームを設置し、
コーポレートガバナンスを評価し地域社会へ貢献
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