企業レオン自動機東証プライム:6272】「機械 twitterでつぶやくへ投稿

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企業概要

 当社の研究開発活動は、従来より市場開発型企業の特性を活かし、消費者の食品嗜好の多様化など市場ニーズに対応すべく、食品の基礎研究及び食品加工技術開発の両面から日常的に研究開発を重ね、当該技術を市場に提供していることに加え、今後さらに環境に配慮した生産技術を開発すべく鋭意努力しております。

 当連結会計年度における研究開発費は、760百万円となっており、主な活動の状況は以下のとおりであります。

〔食品加工機械製造販売事業〕

技術の標準化及び設計標準化を基軸とした設計業務改革、納期短縮、コスト削減、スマートファクトリーをテーマに取り組み、機械性能とコストバランスを図った機種開発を行っております。

食品成形機の火星人シリーズでは、各国・地域の法令や安全基準に対応しながら、サニタリー性能の向上や異物混入対策、IoT化などのニーズに焦点を当て、用途拡大の研究を進めています。例えば、米国向けにサニタリー性能を向上させた『2列火星人 WN067型』は販売が好調で、ヨーロッパ仕様の機種も標準化しました。国内向けには『火星人 CN700型』や『火星人 CN050型』、海外向けには『火星人 KN551型』や『火星人 KN500型』、『火星人 KN050型』なども堅調です。火星人シリーズの主力オプションである粉付け機では、粉消費量の削減と粉付け性能・サニタリー性能の向上を図った『サニタリーブラシレス粉付け機 DU410』を標準化し実績を伸ばしております。また、超音波式の『ソニックスライサー SKシリーズ』や自動配列機の『セットパンナー KPシリーズ』も火星人シリーズと組み合わせて多く販売されています。シートラインでは、国際製パン・製菓機材総合見本市IBA展(ドイツ)で展示した新型ペストリーラインを出展後に販売し、ヨーロッパでの実績を立てて販売展開を始めました。また、このラインに含まれる生地延転装置『マルチストレッチャー SM701、SM702型』を標準化し、商品の充実も図りました。米国では生地分割計量機の『フリーデバイダー VX132型』や、ロール状成形が可能な『バラエティモルダー VR511型』、ヨーロッパでは生地分割計量機の『ツインデバイダー VX222型』も堅調な伸びを見せております。

国内では、大手ベーカリーの買替需要がコロナ禍以前に戻り、火星人シリーズとそのオプションはスーパー卸向けに販売が増加しました。米国でもアルチザンブレッドラインの拡販により市場が拡大しています。コロナ禍以降、内食・中食需要の増加に伴い、スーパーの内製化やコンビニでの自動化ニーズが高まっており、インジェクションラインやFEライン、メガフォーマーライン、マルチサンドライン、V4アルチザンブレッドライン、HMバラエティー成形ライン、マルチコンフェクショナーラインなどの大型ラインが多数販売されています。

〔食品製造販売事業〕

当社グループでは、米国のオレンジベーカリーや、㈲ホシノ天然酵母パン種にて開発した新製品を市場で販売することを通じて、顧客ニーズの調査・研究を行い、より市場に求められる製品の開発と、それらを生産するための食品加工機械の開発に役立てています。

オレンジベーカリーでは、フィリングを充填した状態で正方形のパイ生地を三角形状に折る当社開発機械である「ターンオーバーロボット」が順調に稼働し、6名で行っていた手作業を自動化しております。この「ターンオーバーロボット」を第三工場に続き第一工場にも導入し、更なる省人化を図りました。また、スマートファクトリー実現に向けて、ペストリーラインの生産データや機械設定・負荷データトレーサビリティを開始しております。人手不足や人件費高騰などの生産現場が抱える課題解決や、将来のスマートファクトリーに向けての開発や実証のための実験工場として、その役割を果たしてまいります。
 ㈲ホシノ天然酵母パン種では、新しい天然酵母パン種の研究、天然酵母パン種の活用方法を拡大するための応用化研究を日々行っております。

 研究開発活動の成果として、当連結会計年度に新たに取得した特許件数は、国内11件、海外17件の計28件となり、当連結会計年度末日現在の総保有特許は、国内134件、海外296件の合計430件を有するに至っております。

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