ヨネックス 【東証スタンダード:7906】「その他製品」 へ投稿
企業概要
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
経営の基本方針
当社は「独創の技術と最高の製品で世界に貢献する」という経営理念を掲げ、1946年の創業以来、世界中のお客様に最高の製品をお届けするとともに、スポーツを楽しむ人を一人でも増やすため、競技の普及発展に努めてきました。この創業の精神は、これから先も私たちが目指すべき姿として変わりません。一方で、人々の価値観やライフスタイルなどの大きな変化に対応し、よりグローバルに、より多くのお客様に製品やサービスを届けていくため、私たちのコアとして守るべきものを明確にすることが重要であるとの認識のもと、世界中のヨネックス社員が理解し同じ方向に進んでいくために、これまでの経営理念を「パーパス(存在意義)」と「ミッション(使命)」として改めて定義しました。
●パーパス(存在意義) 独創の技術と最高の製品で世界に貢献する
私たちは、創業当時から受け継がれる「ものづくり」の精神と最新の技術を融合させながら、長年にわたりお客様の最高のプレーを支える製品を生み出してきました。この創業の精神は、これから先も私たちの存在意義として変わりません。イノベーションを追求し、お客様の想像を超える製品をお届けすることで、世界に貢献していきます。
●ミッション(使命) スポーツと人、人と人をつなぎ、よりよい未来を創造する
私たちがより豊かな世界の実現に貢献していくための手段はスポーツです。そして、スポーツは平和に競い合える素晴らしいものです。世界中の人々にスポーツの楽しさをお届けし、より多くの人をスポーツでつないでいくこと。そして、スポーツと人、人と人とのつながりを深めていくことで、世界をつなぎ、よりよい未来を創っていきます。
私たちは、この「パーパス&ミッション」を実現するために、中長期ビジョン「グローバル成長戦略 Global Growth Strategy(GGS)」を推進し、スポーツを通じたよりよい未来の実現を目指してまいります。
中長期ビジョン「グローバル成長戦略 Global Growth Strategy(GGS)」
世界中の人々の価値観、ライフスタイルは大きな変化を続けています。人々の健康志向やスポーツの重要性はますます高まり、体を動かす喜び、スポーツを通して得られる人とのつながり等、その大きな力が再認識されている一方で、当社のお客様はさらにグローバルに広がり多様化しています。そうした外部環境とともに、当社の事業規模もこの数年で大きく変化し、2024年3月期の連結売上高116,442百万円は2020年3月期の61,967百万円と比べて87.9%増、海外売上高比率は52%から70%となり、会社の歴史を振り返っても例のない大きな変化を経験しています。
こうした環境において、今後中長期的に、より多くの世界中のお客様に製品やサービスを通じてスポーツの楽しさをお届けしていくために、またその基盤を作るための新たな戦略として、2023年5月に「中長期ビジョン グローバル成長戦略 Global Growth Strategy」を策定し、その戦略に沿った取り組みを推進しています。
地域構成
長く業績の大部分を担ってきた日本に加え、近年大きな成長を遂げた中国や台湾、韓国など東アジアの売上高比率が高まっている現状から、中長期的には東アジア地域を引き続き伸ばしながら、その他地域をさらに成長させることで地域別構成比をよりバランスの取れたものにしていきます。特に重点地域・分野としているのが北米のテニス事業とインドのバドミントン事業です。大きな潜在需要が見込まれる地域での取り組みを強化していきます。
マーケティングの再構築
ますます多様化する世界各地のお客様の嗜好、行動、価値観等を理解し、その知見を起点に製品開発、ものづくり、プロモーション、販売、フィードバックというサイクルをスムーズにかつ効果的に回していくための体制づくりを行っていきます。主要地域での徹底したリサーチ活動やお客様のセグメンテーションに基づき、それぞれのお客様に合わせた高品質の製品を提案することでファンを増やしていく仕組みを強化していきます。
DTCとデジタル戦略
お客様を理解し双方向のつながりを持つ重要な手段の一つとしてDTCを位置づけています。当社の強みである選手のサポートや販促活動の現場でお客様の声を直接聞くことや店舗でのサービス、それらリアルのつながりに加えて、SNSやデジタルツールを活用しながら様々な形でお客様やプレーヤーとつながる「ヨネックスのDTCエコシステム」を構築します。
IT変革
国内で導入したグローバル標準の新基幹システムを海外子会社へ順次導入し、効率的な生産販売体制の構築をグローバルで進めています。加えて、グローバル成長戦略(GGS)の推進に向けて事業に関わる様々な分野、そしてグループ全体のIT変革を目指し「GGS IT変革プログラム」をスタートし、ヨネックスグループ全体としてのIT戦略とロードマップを策定し進めていきます。外部環境、当社の事業規模の変化を乗り越えさらにお客様を増やしていくために不可欠な変革と位置づけ、グループ全体で推進に注力します。
ものづくりの進化
さまざまな層のプレーヤーのニーズに応えるものづくりの体制構築の一環として新潟県長岡市に竣工を予定している新研究開発施設「Yonex Performance Innovation Center」を、同敷地内に建設中の新工場とともに、先進的な研究開発と製造を結び付けたより高度なものづくりの拠点とします。また、Made by Yonexの品質を備えた世界の製造拠点の強化に取り組み、台湾、タイ、インドの自社工場や様々な地域の協力工場における高品質なものづくりを行い、お客様のニーズによりタイムリーにお応えする体制としていきます。
<コーポレートカルチャー(企業文化)の進化>
グローバル成長戦略を成功させるための原動力である「人財」が力を発揮するためのカギとなる「コーポレートカルチャーの進化」を最重要課題と位置づけています。目指すカルチャーを「世界のお客様のために楽しみながら競い合う会社」と表現し、それに沿った価値観と行動の浸透、制度、プログラム等の導入に取り組みながら様々な活動を行っています。
具体的には、経営理念を「パーパス&ミッション」として再定義するにあたり、国内拠点の社員を中心に「パーパスとは何か、ミッションとは何か」から考えるための「パーパス&ミッションワークショップ」の実施や、オールハンズミーティング(全社集会)、日常的には社内ブログやビデオメッセージなどでの社長やその他の部門からの発信などを行っています。これからも継続的に、また新たな活動や仕組みの導入も行いながらカルチャーの進化に取り組んでいきます。
<資本配分>
グローバル成長戦略(GGS)の推進に伴う投資を含めた資本配分については、以下図の通りを計画しています。事業から創出される営業キャッシュ・フローおよび金融機関からの借入等の外部資金を有効に活用し、成長投資と長期安定的な株主還元に配分してまいります。
資本配分計画(GGS策定後:2024年3月期~2026年3月期)
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