マツモト 【東証スタンダード:7901】「その他製品」 へ投稿
企業概要
(1)ガバナンス
当社は気候変動を含む環境・社会課題を経営上の重要事項として捉え、経営方針としても重要な取り組みについては、今後、取締役会での検討、報告するものとしております。
なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。
(2)戦略
①環境への取り組み
当社は、企業活動を取り巻く自然環境を永続的ならしめることこそが、自らの企業活動を持続発展的なものに結び付けるものと認識。特に企業活動での以下の項目に注目し対応及び検討しているところであります。
1.工場での生産活動における省電力化及び、それに伴うCO2排出量の低減
設備更改の都度、最新の省エネ機材と入れ替えを行うことにより、逐次省電力化を図っているところでありますが、保有する固定資産を有効に活用すべく、工場屋上への太陽光発電パネル設置も検討中です。これにより、同工場で使用する電力の一部につきCO2無排出による自家生成を進めていくことも検討してまいります。
2.印刷過程におけるプラスチック由来製品取扱低減による自然環境の維持
従来は、一般的にプラスチック・石油由来の原料が必要とされていたホログラム印刷につき、既に当社はプラスチック・石油由来原料の使用を不要とする手法を採用しております。
このように環境負荷の低い印刷技術を積極活用しつつ、他社製品との差別化もあわせて進めてまいります。
②人的資本・多様性への取り組み
会社の持続的運営を担保するにあたっての最大のカギは社内人材の活性化と認識しております。
このために有効と考えられるのは、会社運営が単一志向に陥らないような人材の多様性を確保することや自律的人材を育成することと考えており、これこそが会社として最大のリスク管理と考えております。
人的資本への投資については、当社としても社長を筆頭に管理部門を中心として多様なバックグラウンドを持つ者の外部採用の積極化や重要な組織の設置・改編、主要ポジションの見直し等を行いつつ、効果的な社員教育の実施につき取締役会とも情報を同期しながら進めております。
(3)リスク管理
「(2)戦略 ①環境への取り組み」に記載した企業活動を推進するため、社長をトップとした取締役会では、固定資産や生産設備の更改・見直しのタイミングを見図りつつ問題解決の検討に取り組んでおります。
上記企業対応の検討は社会貢献に資するのみならず、脱炭素税や環境破壊に対するペナルティ施策等が導入された場合であっても、社業を安定的に稼働させる弊社のリスク管理に資するものです。
CO2削減は気候変動に対する対応として有効な策と理解しているところでありますが、現状の工場設備で消費している電力の生成時、および工場での生産時そのもので発生するCO2低減化を進めるべく検討を始めたところであります。
また、当社印刷製品にプラスチック由来の原料使用を低減・回避する方法をとることで、当社製品の生産量が増大した場合でも、環境への負荷が高まらないよう留意しております。
(4)指標及び目標
①環境への取り組み
具体的な指標や目標を定めたわけではありませんが、今後の進捗状況を見ながら、指標化についても検討してまいりたいと考えております。
②人的資本・多様性への取り組み
社員教育は、社内人材を活性化する上で非常に重要なポイントと認識します。弊社ではこれまで、執務現場で必要となる公的資格の取得・更新のための講習会を除き、OJTをはじめとする社内だけによる教育研修を実施してまいりました。ただ、この方法だけでは、ともすると「社内常識」にとらわれかねない研修となってしまう懸念もあります。このような観点および人的資本への投資の一環として、今後は教育研修の実施につき、社外の多様な考え方・態様にも触れる機会を社員が積極的に得られるよう、新たに他社の社員も参加する外部教育・研修機関への派遣を、従来からの社内研修と並走させることにより実施してまいる予定です。
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