企業フジオーゼックス東証スタンダード:7299】「輸送用機器 twitterでつぶやくへ投稿

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企業概要

 文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

(1)経営方針

 当社の経営理念は次のとおりです。

① 技術を極め、顧客の高い満足と強い信頼を頂く商品を提供する。

② 地球環境を守り、企業責任を全うし、社業を通じて社会に貢献する。

③ 世界を視野に高い目標に挑戦し、企業の発展と個人の成長を実現する。

当社グループとして経営理念に基づき、ものづくりを本業とするメーカーとしてPQCD(Productivity 生産性、Quality 品質、Cost 価格、Delivery 納期)について世界最高の体制を構築し、高いCS(顧客満足)を得ることを目標に、製品の開発・生産・販売から廃棄までの全工程で地球保護に積極的に取り組みます。また、個人を尊重し、相手の立場で考え、意欲・能力を最大限に発揮することで、世界に飛躍する製品・技術・人を創造することに挑戦します。エンジンバルブの専門メーカーとして低燃費技術の進化を通じて社会に貢献してまいります。

(2)経営環境と対処すべき課題

 当社グループを取り巻く経営環境は、長く続いた半導体不足による生産調整が回復に向かっているものの、長期化するウクライナ情勢や緊迫化する中東情勢などの地政学的リスクに伴う原材料価格、エネルギーコストの高止まりや各国の金融引き締め政策による景気後退などが懸念されます。

 一方、エンジン搭載車を含む自動車業界自体においては、世界的なEV化・HV化への加速動向、またCO2排出問題(カーボンニュートラル)等の環境問題やバイオ燃料等の新エネルギー問題への対応、さらには情報化・自動化等といった、正に新時代へ向けた多種多様な変革の局面に立たされております。

 このような状況のなか、当社グループといたしましては、新たな3ヶ年計画「2026中期経営計画」を策定し、本年3月28日に公表いたしました。

 新中期経営計画は前中期経営計画で掲げた既存事業である自動車部品事業の収益力強化と新規事業の拡大を両輪に持続的成長を図るという方針を引き継ぐとともに、時代のニーズである資本コスト・株価を意識した経営や人的資本経営等の課題への取り組みを加えて、更に発展させる考えです。

2026年中期経営計画基本方針

1.自動車部品事業の安定収益確保

2.新規事業領域の育成および拡大

3.効率経営推進による社会貢献

 定量目標

●エンジンバルブ事業の合理化推進による利益率向上

●新規事業、ESG関連中心の積極的な投資

●株主への利益還元目標は総還元性向40%、株主資本配当率1.7%を目安に実施

 中期経営指標と実績                                   (単位:億円)

経営指標

2024年度

2025年度

2026年度

2026年中期

計画/実績

計画

実績

計画

実績

計画

実績

計画

実績

売上高

265

275

280

820

営業利益

26

27

28

80

売上高営業利益率

10%

10%

10%

10%

(社業について)

自動車業界において急速なEV化が進むなか、欧米の競合エンジン部品メーカーにおいてはエンジンの急激な減少を見込んで既に事業縮小に舵を切っております。これに対し、当社のメインの顧客である日系自動車メーカーはエンジン減少が比較的緩やかであり、当社が撤退する会社の受け皿となりやすい状況にあると言えます。

一方で、足元では世界的なEV化拡大の減速がみられます。理由は、補助金の打ち切り、インフラ整備不足、富裕層に行き渡ったなど様々挙げられておりますが、代わりに環境に配慮した自動車としてHV車の販売が伸びてきております。

 このような状況のなか、当社は2030年のあるべき姿として、「The Best Survivor」をスローガンに自動車部品事業においてはグローバルシェアを現状の8%から12%に拡大することで生き残りを図り、同時に新規事業で売上高100億円体制を確立することを目標として掲げました。スローガンの「The Best Survivor」には激変する事業環境のなかで最善の残存者となって利益を享受するという意味を込めています。

 新規事業については、M&Aの取り組みとして、2023年7月3日付けで1社を子会社化し、2024年3月28日に更に1社と株式譲渡契約を締結いたしました。

また、子会社の新事業展開についても順調に進んでおり、本社工場余剰地を利用したブランドミニトマト事業は2024年度栽培面積を400㎡から2,000㎡に拡大し、収益化を目指してまいります。

(CO2削減について)

2013年度と比較して2030年度までにCO2排出量50%削減をすることを目標に、2023年中期経営計画では20%削減を目指して全グループで再生エネルギーとして太陽光発電システムの導入や省エネ活動に取り組んでまいりましたが、2023年度でこの目標をほぼ達成することができました。

2026年中期経営計画では2013年度比で35%の削減を目標に掲げ、資材価格の高騰により一時中断していた太陽光発電システムの拡大再検討や更なる省エネ対策を継続して実施してまいります。

(2024年度の取り組み)

2024年度はスローガンと基本方針を以下のように定め、それぞれの重点課題への取り組みの具体化による年度目標の実現を目指してまいります。

 スローガン

『自分のためにチャレンジしよう。皆のために助け合おう』

 ~個人の成長=会社の成長~

 基本方針

1.自動車部品事業の安定収益確保

 グローバルシェアUP機会の獲得とグローバル最適生産体制の整備を行いながら効率的生産体制を追求してまいります。

2.新規事業領域の育成および拡大

 これまでにM&Aを行った企業とシナジーが期待できる企業に的を絞ったM&Aを行うことで新規事業領域を育成、拡大させ、また、保有技術を活用した社内新規事業の立ち上げを進めてまいります。

3.効率経営推進による社会貢献

 資本コストや株価を意識した経営・DX推進等により経営基盤強化を図っていくとともに、多様な人材の獲得・育成を始めとした人的資本経営の推進、「CO2排出量35%削減」の目標を達成すべく、ESG経営を実践してまいります。

引き続き、会社全体の構造改革を推進するとともに、企業の社会的責任(CSR)を果たし、世界のなかで存在価値のある会社として認められる、理想を追求して行くことができる企業体質を目指します。

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