企業兼大株主フィンテック グローバル東証スタンダード:8789】「その他金融業 twitterでつぶやくへ投稿

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企業概要

 文中の将来に関する事項は、別段の表示がない限り、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

(1) 経営方針

 当社のコーポレートアイデンティティは「すべての産業界へ革新的なストラクチャードファイナンスの効用を浸透させる」であります。金融環境の変化に応じた先端的・革新的な金融商品や「仕組み」を作り、多様化する顧客のファイナンス・ニーズに対応するとともに、顧客の企業価値、資産価値の最大化を通じて、関係するすべてのステークホルダーの満足を実現して参ります。

(2) 経営環境、経営戦略及び優先的に対処すべき課題

 金融業界では人材流動化が進む獲得競争が激化する中、当社グループは事業拡大を進める上で、人材不足を最大の課題として、優れた人材の「採用」、「育成」、「維持」のため、大胆かつ強力な施策を進めて参ります。

 事業においては、プライベートエクイティ投資やアレンジメントなどを通じて様々な社会課題の解決に貢献したいと考えております。そのために、以下の事業分野においてそれぞれの課題に取り組んでおります。

① 投資銀行業務、投資業務

・事業承継案件をはじめとするプライベートエクイティ投資の強化。

・既存ファンド商品の販売チャネルの拡大と新たな商品の組成。

② 投資運用業務

・預り資産残高の増加によるストック型収益基盤の拡大。

③ 地域課題ソリューション

・総合計画・子育て支援・健康増進等の行政計画策定を支援する業務の拡大。

・同一の自治体に複数メニューを提供するトータルソリューション施策の推進。

④ メッツァ

・ムーミンバレーパークにおけるこども料金(1デーパス)の大幅値下げと、
  こども料金適用の中高生への拡大による集客力強化。(2024年11月1日に料金改定実施)

・子供達にやさしい料金値下げを通じた体験機会の平等化。

・ソフトコンテンツを中心とするコンテンツの更新・追加。

(3) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

当社は、株主価値の最大化のため資本を効率的に活用することを重視し、効率性を計る尺度として、自己資本利益率(ROE)を重要な経営指標として位置づけ、20%超のROEを安定的に達成できるよう、収益力の強化を中心とす施策を推進する方針を2023年11月に公表し、2024年12月にその更新版を公表しました。

当該指標の実現に向けて、収益力の強化を中心に、以下の施策を推進してまいります。

収益力の維持と

安定成長

プライベートエクイティ投資などによる高収益体制の維持と、安定成長

 ・詳細は上記(2)に記載のとおりです。

 ・安定成長に資する事業領域の開拓も更に進める。


優れた人材の採用、育成、維持を推進し、人的資本を強化

・人材不足を最大の課題として、大胆かつ強力な施策を推進。

・取締役や中核人材である執行役員等に対する譲渡制限付株式の付与を開始予定。
 従業員向けストック・オプション付与も継続

中長期的な視点でのコストコントロール

   ・メッツァ運営のコスト削減推進。

   ・2024年7月にメッツァビレッジの敷地内に、自家消費を目的に太陽光発電設備を設置。

   中長期的な電気料金削減に貢献。

資産効率性の

改善

定期的に投資ポートフォリオのレビューを行い、資本を配分

流動化に向けたメッツァビレッジの収益性向上

デットの活用と

資本水準の適正化

デット調達の拡大

 ・投資銀行事業の成長のための借入を増加。

株主還元の実施

 ・2024年9月期は復配。2025年9月期は増配を計画。配当は、継続的に実施。

 ・自社株買いは、24年9月期に初めて実施。今後も市場環境に応じて機動的に実施。

 ・収益性の高い投資銀行事業における再投資のための資金を留保しつつ、適切な資本水準を意識した株主還元を実施。 

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