企業兼大株主ビジョン東証プライム:9416】「情報・通信業 twitterでつぶやくへ投稿

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企業概要

(1) 経営方針

当社グループは「世の中の情報通信産業革命に貢献します」の経営理念を掲げ、インターネットを世界中で気軽に、安心して利用できる環境を提供する「グローバルWiFi事業」、企業の成長ステージにあった通信インフラを提供する「情報通信サービス事業」、インバウンド関連サービス事業として独自の完全プライベート空間を提供する「グランピング・ツーリズム事業」を展開し、世界に貢献する企業になることを目指しております。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです

当社グループの強みは、創業以来25年をかけて構築したビジネスモデルである「Vision Hybrid Synergy model」にあります。このモデルにより、プル型営業とプッシュ型営業を高効率に展開しております。

具体的には、WEBマーケティングを通じて顕在需要を効率的に捉え、CLT(カスタマー・ロイヤリティ・チーム)が顧客とのコンタクトを通じて要望や課題を把握し、営業の提案力で受注率を向上させております。更に、蓄積されたデータベースを分析して戦略を立案し、これらがシームレスに循環して相互に作用しております。

こうした強みを背景とし、次のような基本戦略をとり事業を展開しております。

① ニッチ&フォーカス戦略

市場の隙間に生まれた課題を発見し、新たなマーケットを開拓します。ターゲットの要望とニーズを理解し、さまざまなマーケティング施策を組み合わせた戦略で市場シェアを獲得します

② プライス&クオリティ/リーダ-シップ戦略

サービスの質を維持しつつ、生産効率を徹底的に追求し、マネタイズポイントを多様化させ、更にボリュームディスカウントによる仕入原価の低減を図ります。これにより、価格競争における優位性を確立します。

③ アップセル・クロスセル戦略

顧客とのコミュニケーションを通じて、商品の魅力や改善ポイントを把握し、適切なタイミングと価格でサービスを提供します。これにより、顧客のライフタイムバリューを最大化し、長期的な関係を構築します。
 

(2)経営環境

日本経済においては、2023年5月からの新型コロナウイルス感染症の「5類感染症」への移行に伴い経済活動の正常化が進みました。景気は一部に足踏みがみられましたが、輸出の増加やインバウンド需要が回復していることもあり、緩やかな回復傾向が見られました。

一方で、世界的な金融引き締めの継続や物価上昇により、先行きは依然として不透明な状況が続いております。

このような経済環境のもと、当社グループは、既存事業の生産性の向上を図りつつ、新事業・新サービスの拡充を行いながら、事業活動を展開していくことが重要と考えます。

また、当社グループはサステナビリティ経営を実践すべく、プロジェクトチームを発足する等して社会課題への具体的な取り組みを実施・検討しております。サステナビリティに積極的に取り組むことで、社会的な存在価値を高めてまいります

(グローバルWiFi事業)

事業をとりまく環境はインバウンド需要の回復を中心に回復基調にあります。

当事業においては、アウトバウンド及びインバウンド並びに国内利用の様々な通信需要に対応すべく、ニーズに即した各種通信プランを用意するとともに、仕入条件の見直しやデータ運用の効率改善等による通信原価の抑制、空港無人化、出荷の内製拡大による業務委託コストの削減等ローコストオペレーションを展開することで、円安による海外通信原価の仕入価格上昇の影響を軽減し、価格競争力を高めてまいります。

(情報通信サービス事業)

景気は緩やかな回復傾向にあるものの、個人消費や設備投資等内需に弱さが見られます。

当事業においては、お客様の「売上向上」、「経費削減」、「業務効率改善」、「コミュニケーション活性化」、「DX促進」につながる、景気に左右されづらいサービスを提供しております。

また、複数の事業セグメントを有しており、景気やトレンド等外部環境の変化に対し柔軟に対応することが可能です

「Vision Hybrid Synergy model」をより一層洗練させ、時代のニーズを察知して商品開発力・提案力を強め、効率の良い営業を展開して価格競争力を強めることで、更なる成長を図ります

(グランピング・ツーリズム事業)

当事業は前連結会計年度から開始した新規事業であり、専用露天風呂を備えた独自コンセプトのグランピング施設を展開することで、17兆円を超える国内旅行市場にアプローチしております。

当事業においては、これまで培ってきた販売チャネル、事業体制及び顧客基盤を有効活用し、日本国内のみならずインバウンド需要を取り込み、グランピングという新しい形態を、ホテル・旅館に続く第3のリゾート宿泊施設カテゴリーとして定着させることを目指してまいります。

(3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

当社グループは本業における収益性を継続的に高めるべく、営業利益を目標数値に掲げております。また、取り扱い商材の構成比で左右されるため、お客様のニーズを損なうことのないよう目標としては定めておりませんが、営業利益率も経営判断における一定の判断材料とみなしております。

 

2019年度

実績

2020年度

実績

2021年度

実績

2022年度

実績

2023年度

実績

2024年度

計画

営業利益(百万円)

3,325

103

1,105

2,414

4,280

5,254

営業利益率(%)

12.2

0.6

6.1

9.5

13.5

14.5

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

グローバルWiFi事業において優先的に対処すべき課題は次のとおりです。

① ブランドの知名度向上

当社サービスの利用拡大を促進するため、プロモーションの強化により、各種ブランドの知名度向上を目指します。

インバウンド・海外向け事業の強化

インバウンド(訪日客)及び海外から海外へのサービス利用の強化を通じ、事業を世界的に拡大する基盤を構築します。

安定収益の拡大

法人向けの社内常備型「グローバルWiFi for Biz」の販売を強化し、安定的な収益の拡大を図ります。

情報通信サービス事業において優先的に対処すべき課題は次のとおりです。

外部環境の変化への対応

時代や顧客ニーズの的確な把握と、それに基づいた柔軟な事業運営により、複数の事業や販売チャネルを有効に活用します。

既存事業の生産性向上

WEBマーケティング、営業、CLT(カスタマー・ロイヤリティ・チーム)、エスカレーション(事業部間連携、顧客紹介)や当社グループ企業の強みを活かし、チーム経営を強化して生産性向上を図ります。

長期的に安定した収益基盤の構築

自社ストックサービスの拡販及び継続利用により、安定したストック収益の向上を図り、長期的な安定収益基盤を構築します。

グランピング・ツーリズム事業において優先的に対処すべき課題は次のとおりです。

魅力的なカテゴリの確立

持続的成長の実現のために、グランピングという宿泊カテゴリを一過性のブームで終わらせず、リゾートホテル・旅館に並ぶ新たな魅力的なカテゴリとしての確立を目指し、効果的な設備投資を計画的に実行します。

② 集客力強化

日本人旅行者だけでなく、訪日外国人も集客できる効果的なプロモーションとブランディングを確立します。

③ ツーリズム事業の強化

訪日外国人向けにインバウンドツーリズム事業を展開し、グランピングの宿泊とグローバルWiFiの利用等、シナジーを図ります。

当社グループの「対処すべき課題」の解決には、事業シナジーの最大化を図るM&Aと優秀な人材の継続的な確保・育成が重要であると認識しています。サービス品質の向上とブランディングの確立を通じて知名度を高め、必要な優秀な人材の確保・育成に努力してまいります。

より抜粋
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