パンチ工業 【東証スタンダード:6165】「機械」 へ投稿
企業概要
当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)経営方針
当社グループは、「金型部品業界でのトップブランドを確立し、製販一体企業としての優位性を活かした高収益企業を目指す」ことを企業ビジョンに掲げ、持続的な企業価値の向上に努めております。また、経営の基本方針となり、全ての活動の指針としての経営理念については以下のとおりであります。
(経営理念)
①私たちは常に、チャレンジ精神を持ち、お客様のニーズに応える先進技術の開発などをとおして、お客様や
社会に提案しつづけます。
②私たちは常に、若い行動力とフレキシブルな発想を大切にし、人々の夢が実現できる活力ある企業(職場)
を創造します。
③私たちは常に、環境への配慮や法令遵守の精神に則り、社会に愛される健全な企業活動を推進し、社会の発
展に貢献します。
(2)経営環境
①企業構造
プラスチック・プレス金型部品を中心に、さまざまな金型に必要となる、汎用性が高く高品質な標準製品やお客様のニーズにきめ細かくお応えすることが可能な特注品を豊富にラインアップし、金型部品単一セグメントとして、国内事業及び海外事業を展開しております。
②市場環境
当連結会計年度における世界経済は、新型コロナウイルス感染症の終息による経済活動の正常化が進む一方、世界的な資源・エネルギー価格の高騰、急激な為替変動や物価の上昇など、依然として予断を許さない状況です。また、製造業では、電子部品・半導体の供給逼迫状況がピークを過ぎ、需要は調整局面となったことに加えて、原材料・資源価格高騰が顕著となり、先行きが不透明な状況が継続しています。
③お客様動向
当社グループは、主として自動車関連、電子部品・半導体関連、家電・精密機器関連の分野において、国内外で1万社を超えるお客様にお取引を頂いておりますが、特定業種の景気変動の影響を受けにくいバランスのとれたポートフォリオであるとともに、近年は食品・飲料関連、医療関連といった新分野への拡販にも注力しております。
④競合他社の状況
当社グループは金型部品事業を主たる事業としておりますが、当該事業には高額な設備や高い技術力を有する加工者の確保等を必要とすることから、比較的参入障壁が高くなっております。
そうしたなかで、標準製品については、お客様のニーズに応じた製品開発やWeb受注などの顧客利便性の向上を図るほか、製造原価の低減にも積極的に取組んで競争力の強化に努める一方、特注品については、高い技術力に裏打ちされた一気通貫の生産体制と顧客密着型の営業体制をより強化することで、他社との差別化を図っております。
(3)経営戦略等
2023年3月期より取組んできた中期経営計画「バリュークリエーション(以下、VC)2024」の遅れを取り戻し、かつ、今後の新たな成長戦略を図ることを目的として、2023年7月に公表した2ヵ年計画である「VC2024 Revival(リバイバル)」を策定しました。「国内事業の再整備」と「海外事業での成長」を重点経営課題とするこの計画では、国内事業においては事業構造改革の一環として経営合理化に取組み、連結子会社ピンテックの解散、日本での希望退職の募集などを実施したほか、計画の実行に経営資源を集中するため、東京証券取引所プライム市場からスタンダード市場への変更も行い、「VC2024 Revival」で掲げた取組みを着実に進めて業績改善を果たすと共に、中長期的な成長に繋げてまいります。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
経営戦略等で記載のとおり、「VC2024 Revival」の2つの重点経営課題に全力で取組み、国内事業では金型部品の特注品シフトとFA事業の強化を一層加速すると共に、海外事業では中国における金型部品企業から総合機械部品企業への進化、インド市場への再注力、欧州における代理店との販売拡大などを進めていきます。
また、財務基盤の健全性を確保しながら、経営効率を高め、営業活動から得られた資金を株主還元とさらなる成長投資へ適切に分配していくことで、企業価値の向上を目指していきます。
「VC2024 Revival」に取組むことによる企業価値向上には人的資本の強化が必須であり、事業戦略の強化と併せて注力していきます。
- 検索
- 業種別業績ランキング